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Upset in Lawrence!!!【2023年度第9目レビュー】

Upset in Lawrence!!!【2023年度第9目レビュー】

いよいよ10月31日に発表される、カレッジフットボールプレーオフ(CFP)ランキング。その初回のランキングのリリースを目前に控えた中で行われた今季第9週目・・・。

12月3日にリリースされるファイナル(6回目)CFPランキングで上位4位にランクされたチームが晴れてプレーオフの舞台に立てるわけですが、当然初回のランキングで上位に選ばれたほうが有利なわけです。

そんな中トップチームたちにとって断じて負けられない週末が訪れたわけですが、やっぱりこのウィークエンドにもドラマが生まれました。今回はそんな第9週目を簡単に振り返ります。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

カンザス大38、#6 オクラホマ大33

Big 12カンファレンスの中でここまで唯一の無敗チームが全米6位のオクラホマ大。ここまで宿敵テキサス大(全米7位)を倒したことでここまでランキングを上げ、カンファレンスタイトル戦出場レースでは首位に立っていましたが、その彼らがカンザス大に乗り込みました。

当サイトのプレビュー記事では「カンザス大を侮ることなかれ」と書いたのですが、まさか実際にこんなドラマが待っているとは・・・。

カンザス大はここまで5勝2敗ですが、対APランキングトップ10以内のチームとのホームゲームにて25連敗中ということもあり、今回全米6位のオクラホマ大をホームに迎えるということでなんとかこの悪しき記録を打ち破りたいところでした。ちなみに、最後に彼らがホームでトップ10無いチームを倒したのは1984年でその時の相手は今回と同じオクラホマ大でした。

試合の方はというと、オクラホマ大の最初のドライブでQBディロン・ガブリエル(Dillon Gabriel)のパスをカンザス大DBメロ・ドットソン(Mello Dotson)がピックシックス。オクラホマ大としては嫌な立ち上がりとなります。

更に第2Qにはカンザス大がダニエル・ハイショウ(Daniel Hishaw Jr.)のランTDでカンザス大が14対0とリードする展開。雨天の上に気温も下がった天気の中、ホームのカンザス大が先制パンチを食らわせ続けます。

さらに途中で雷のため試合は中断されましたが、試合が再開されるとオクラホマ大にエンジンが掛かり始めます。QBガブリエルの2つのTDランを含めた3つのランTDでオクラホマ大が一気に逆転。前半終了間際にカンザス大もFGを1本決めて21対17のオクラホマ大リードで後半へ突入します。

後半に入るとカンザス大がもう1本FGを決めてスコアが21対20となりますが、オクラホマ大の攻撃でWRジャリル・ファルーク(Jalil Farooq)が自陣内で痛恨のファンブル。カンザス大は絶好のチャンスを手に入れ、この試合エースQBジェイロン・ダニエルズ(Jalon Daniels)のかわりに出場したジェイソン・ビーン(Jason Bean)がモメンタムをひっくり返す38ヤードのTDランを決めます。

しかし、カンザス大が32対27でリードして迎えた第4Q残り約7分。そのビーンは自陣奥深くで痛恨のパスインターセプションを犯し、オクラホマ大オフェンスはカンザス大陣内14ヤードという絶好のポジションで攻撃権をゲット。そしてこのチャンスをオクラホマ大が見逃すはずがなく、QBガブリエルのこの日3つ目のランTDが炸裂。2ポイントトライが失敗するも残り時間約5分半でオクラホマ大が33対32でリードを奪います。

後のないカンザス大は残り時間約1分でミッドフィールドで迎えた4thダウン&6ヤードという絶体絶命な場面でWRローレンス・アーノルド(Lawrence Arnold)に起死回生の37ヤードパスプレーを決めて1stダウンを奪うどころか、相手陣内9ヤードラインまでボールを前進させます。

そしてカンザス大はRBデヴィン・ニール(Devin Neal)が9ヤードのランTDを決めて残り55秒でついに逆転!ただこれは逆転されることを見越したオクラホマ大がわざとTDさせて逆転のための時間を稼いだのかもしれませんし、もっと言えばカンザス大は残り時間を数秒まで残してFGで逆転勝ちも出来ていたかもしれません・・・。

とはいえスコアは38対33でカンザス大がリード。オクラホマ大に残された時間は残り55秒。これはある意味逆転するには十分すぎる時間を残していると思われましたが、試合時間残り3秒でカンザス大陣内23ヤードまで押し込んだオクラホマ大でしたが、QBガブリエルの最後の望みとなるエンドゾーンへのパスは失敗。なんとランク外のカンザス大が全米6位のオクラホマ大を破る大金星を手に入れたのでした。

冒頭でも述べた通り、カンザス大がホームでトップ10チームから勝利を奪うのは1984年以来39年ぶり。更にいうと、トップ10チーム自体に勝利するのは16年ぶり、そしてオクラホマ大から白星を奪ったのは26年ぶりと、記録ずくめの勝利。当然ながら試合終了後には歓喜で湧いたカンザス大ファンがフィールドになだれ込み、ゴールポストをへし折るという古き良き(?)カレッジフットボールの伝統を楽しんでいました。

ちなみにへし折られたゴールポストはキャンパス内にあるポッター湖に沈められました(笑)。

カンザス大といえば長いこと弱小チームとして知られてきたチームでしたが、2021年にランス・レイポールド(Lance Leipold)監督が就任して以来チームは激変。2020年に0勝9敗だったチームは2021年に2勝10敗でしたがそのうち1勝はテキサス大から奪ったもの。そして昨年2022年は6勝7敗として2008年以来となるボウルゲームに出場(リバティーボウル)。そして今年はオクラホマ大を倒して現在6勝2敗。2年連続となるボウルゲーム出場権利(6勝)を手に入れました。

おそらくオフシーズンにはレイポールド監督のヘッドハンティング合戦が繰り広げられそうですが、せっかくここまで強くなったカンザス大としてはなんとしてもレイポールド監督を引き止める努力をすることでしょう。彼のシーズン後の動向にも注目が集まります。

一方オクラホマ大はテキサス大を破って波に乗るに見えましたが、前週のセントラルフロリダ大戦でも苦戦し、そして今回カンザス大にしてやられてしまいました。今回はガブリエルの最初のピックシックス、さらにWRファルークのファンブルが相手TDに繋がったことを考えると、自身が起こしたターンオーバーで自滅したという見方もできます。

どちらにしてもこれで彼らにとっては今季初黒星。ランクは下がってしまうと思いますし、初回のCFPランキングでも下からのスタートとなりそうですが、とはいえこのまま負けなければテキサス大との再戦がカンファレンスタイトルゲームで現実のものとなるでしょうし、それに勝てばBig 12優勝チームとしてCFP進出という希望もまだ残されています。


#8 オレゴン大35、#13 ユタ大6

第9週目の最大の注目ゲームだと当サイトでも謳っていた、オレゴン大(8位)とユタ大(13位)の試合。しかしながら蓋を開けてみればオレゴン大のワンサイドゲームとなりました。

前試合でサザンカリフォルニア大に34対32で競り勝っていたユタ大はホームでオレゴン大を迎え撃ちました。この試合までユタ大はホームでの連勝記録が18。これはジョージア大(23)ミシガン大(20)に続く全米3位の連勝記録となっており、ホームスタジアムの学生セクションは真っ赤で燃えていたのですが・・・。

しかしその学生セクションを黙らせたのがオレゴン大のQBボ・ニックス(Bo Nix)。得意の脚力で先制点を奪います。第1Q終了間際にはニックスが今度はパスでTDを奪い14対3とリード。一方のユタ大はオレゴン大陣内まで攻め込むも4thダウンギャンブルに失敗したり、QBブライソン・バーンズ(Bryson Barnes)のパスがインターセプトされたりと、良いところがありません。それどころかニックスにこの日2つ目のパスTDを奪われ、前半を21対6と完全オレゴン大ペースで終え後半に突入。

後半に入ってもオレゴン大の進撃は止まらず、第3Q残り時間約6分の時点でオレゴン大に35点目が入り、結局これがファイナルスコアに。ユタ大は得意のランゲームでヤードが出ず99ヤード止まり。バーンズもパスINTを2本も差し出すなどで全く良いところ無し。攻守にバランスの取れたオレゴン大の前に手も足も出ず、ホーム連勝記録が18でストップしてしまいました。

#3 オハイオ州立大21、ウィスコンシン大10

先週ペンシルバニア州立大との激戦を制した全米3位のオハイオ州立大はほっと一息・・・と言いたかったところですが、第9週目にはアウェーでウィスコンシン大と対戦。この試合もオハイオ州立大は相手をなかなか突き放せない試合展開に陥りました。

QBカイル・マッコード(Kyle McCord)は2つのパスインターセプションを犯すなどウィスコンシン大ディフェンスに苦しめられる場面も見られましたが、そんな時に頼りになるのは超カレッジ級の先輩スキルプレーヤーたち。

全米ナンバーワンWRの呼び声高いマーヴィン・ハリソン・Jr(Marvin Harrison Jr)はこの日123ヤードに2TDと活躍。また怪我で戦線を退いていたRBトレヴィヨン・ヘンダーソン(TreVeyon Henderson)が162ヤードに1TDとマッコードを援護射撃。21対10でウィスコンシン大を退けて無敗を守りました。

ちなみにこの試合で123ヤードのレシーブヤードを記録したハリソン・Jrですが、これで彼は4試合連続で100ヤード超え。これはオハイオ州立大の記録としてはジャクソン・スミス・エンジグバ(Jaxon Smith-Njigba、現シアトルシーホークス)とクリス・カーター(Chris Carter)氏の5試合連続記録に肉薄する数字。果たして次戦のラトガース大戦でスクールレコードに並ぶか?

#5 ワシントン大42、スタンフォード大33

先週アリゾナ州立大に大苦戦したワシントン大。この日はここまでたったの2勝しかしていないスタンフォード大とアウェーでの対戦となりました。その鬱憤を晴らせるかに注目が集まりましたが、それと同時にハイズマントロフィー候補QBマイケル・ペニックス・Jr(Michael Penix Jr)がそのアリゾナ州立大での不甲斐ないパフォーマンスのリベンジを果たせるかにも焦点が当たりましたが・・・。

ただそんな心配をよそにペニックス・Jrはこの日持てる力を十分に発揮。第2Qには自陣奥深くからWRジェイリン・ポルク(Ja’Lynn Polk)への92ヤードのロングボムが炸裂!

この日ペニックス・Jrは369ヤードに4TD(1INT)を記録して未だハイズマントロフィー候補の最有力候補であることを知らしめます。しかし、試合の方はというとワシントン大が後半スタンフォード大に思わぬ反撃を許してしまいます。35対26で迎えた第4Q残り時間約12分、ペニックス・JRのパスを受けたWRローム・オドゥンゼ(Rome Odunze)がボールをファンブル。これをスタンフォード大がリカバーします。

そしてこれを起点にスタンフォード大はワシントン大エンドゾーンを急襲。8プレーののちにQBスニークを成功させてスコアが35対33とワンポゼ差に縮まります。追加点を奪ってスタンフォード大を突き放したいワシントン大はとどめのTDを狙いに行きますが、ペニックス・Jrのパスはエンドゾーンでスタンフォード大DBにインターセプトされてしまい、追加点どころかスタンフォード大に逆転のチャンスを与えてしまいます。

ただ今度は残念ながらこのチャンスをスタンフォード大は得点に結びつけることができず、自陣28ヤードでの4thダウンコンバージョンも失敗。

このパスが決まっていればまだ勝負は分からなかったわけですが、結局この後ワシントン大が追加点を奪って42対33で冷や汗ながらなんとか無敗を守ったのでした。前戦のアリゾナ州立大に続き格下チームに追い込まれる展開はいただけません。特にのちにカンファレンスタイトルゲームで再戦が目されているオレゴン大が絶好調なだけに、一度は彼らに勝っているとはいえワシントン大にはちょっとした不安要素が付き纏っているようです・・・。

#24 サザンカリフォルニア大50、カリフォルニア大49

前週にユタ大に激戦の末敗れ2敗目を喫してしまったサザンカリフォルニア大。ランキングも24位まで落としてしまい、トップチームの名が泣いているところでしたが、そこに追い打ちをかけるようにここまで3勝のカリフォルニア大に苦戦を強いられてしまいました。

キックオフ前に抗議団体がフィールド中央部に居座りを決めて試合開始が遅れるというハプニングも。

試合の方はというと、昨年のハイズマントロフィー受賞QBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)、オフェンスの頭脳に長けたリンカーン・ライリー(Lincoln Riley)監督に率いられたオフェンスがありながら、ディフェンスが全くと言って良いほど相手を止められないという凸凹なチーム力を持つUSC。そのディフェンスはカリフォルニア大のオフェンスすら止められず、前半を28対17でまさかリードされて折り返す展開に。

ただ第3QにはウィリアムスのランTD、そしてそのウィリアムスからかのジェリー・ライス(Jerry Rice)氏のご子息であるブレンダン・ライス(Brendan Rice)へのTDパスが決まって一時リードを奪います。

ただそのリードも長くは持たず、この日48ヤードに2つのランTDを奪ったカリフォルニア大QBフェルナンド・メンドーザ(Fernando Mendoza)のランTDが決まって第3Q終了時点で36対29でカリフォルニア大がリードしたまま最終Qに突入。

第4Q開始直後にはメンドーザのこの日2つ目のランTDが決まってスコアが43対29となり、本格的にこの試合はアップセットアラートゲームと化します。ただ土壇場で見せたのがやっぱりウィリアムス。QBスニークでTDを決め点差をワンポゼ差に縮めてきます。

さらにそこからRBマーション・ロイド(MarShawn Lloyd)のランTDで同点に追いつき、そしてRBオースティン・ジョーンズ(Austin Jones)のランTDが残り時間3分半というところで決まり、USCがこの土壇場でリードを奪い返すことに成功します。

USCともなればこれで試合は決まった・・・と思いたいところですが、そうはいかないのが今年のトロジャンズ。彼らのディフェンスはカリフォルニア大の最後の反撃を許すことになり、残り時間1分を切ったところでメンドーザからWRはハヴィアン・トーマス(Jaivian Thomas)への13ヤードパスTDが決まってこの時点で50対49となります。カリフォルニア大はここでPATキックを決めて同点としてオーバータイムに持ち込むこともできましたが、ジャスティン・ウィルコックス(Justin Wilcox)監督はUSC相手にレギュレーション中に勝負を決めるため、2ポイントトライに打って出ます・・・。

これが残念ながら失敗に終わり、カリフォルニア大の一世一代のアップセットのチャンスは海の藻屑と消えたのでした。

USCは勝つには勝ったものの、この試合まで3勝4敗と負け越しているカリフォルニア大にここまで苦戦するのは不甲斐ないとしか言いようがありません。特にランで相手に235ヤードも稼がれたところからもディフェンスの中核がスカスカなのが見て取れます。ペナルティーも11回で101ヤードの罰退というのもチームカラーを反映していると言えるのかもしれません。

#1 ジョージア大43、フロリダ大20

世界最大級の屋外カクテルパーティー」という異名を持つこのジョージア大フロリダ大のら尿ーゲーム。ジャクソンビルジャガーズの本拠地、エヴァーバンクスタジアムで行われるこの恒例行事はジョージア大ファンの赤色、フロリダ大ファンの青色で真っ二つに割れる試合として有名。

全米首位を行くジョージア大はスターTEブロック・バウワーズ(Brock Bowers)を怪我で失ってから初めての試合。どんなオフェンスを繰り広げるのか楽しみでしたが、相変わらずパワフルなファイアーパワーを見せつけてくれました。

試合の分岐点となったのは10対7でジョージア大が3点リードしていた第1Q終了間際。フロリダ大の攻撃で自陣34ヤードで迎えた4thダウン&1ヤードという場面で、フロリダ大は自陣内ながらギャンブルに打って出ます。CからのスナップをQB越しに直接受け取ったRBトレヴァー・エティエン(Trevor Etienne)がワイルドキャット風に1stダウンを狙いますが・・・

これがことごとく失敗し、フロリダ大はジョージア大に絶好の攻撃ポジションを与えてしまいます。これを起点にジョージア大は速攻でTDを奪い、さらにその次のフロリダ大のドライブではQBグラハム・マーツ(Graham Martz)がファンブル。これも自陣20ヤード内でのターンオーバーでいとも簡単にジョージア大に追加点を与えてしまいます。

結局このままジョージア大はフロリダ大を押しまくり、フロリダ大が次にスコアを決めることが出来たのは第4Q。力の差は歴然でジョージア大が対フロリダ大戦3連勝目を飾りライバルを見事に蹴散らしました。ジョージア大がフロリダ大相手に43点も取ったのは1982年以来のことだそうです。

この日TEバウワーズの抜けた穴を埋めたのはWRラド・マコンキー(Ladd McConkey)。6回の捕球で135ヤードに1TDと小柄ながら俊足を武器にフロリダ大セカンダリーを分断。QBカーソン・ベック(Carson Beck)も1回のパスのアベレージが11.3ヤードという安定感でジョージア大も相変わらず隙なしというところを見せつけてくれました。

#23 UCLA28、コロラド大16

ここまで4勝を挙げてボウルゲーム出場権となる6勝まであと2勝と迫ったコロラド大。ただ今後のことを考えると少しでも勝てるチャンスのある試合をものにしないと2勝が遠いという状況。そんな中で彼らは全米23位のUCLAに乗り込みました。

コロラド大のスターDBトラヴィス・ハンター(Travis Hunter)の活躍もあり、コロラド大は序盤からリードを奪います。特にハンターのこのパスインターセプションは圧巻。

自分のマークをジャム→QBのパスを読む→パスにリアクト→インターセプト・・・。この一連のハンターの動きがSNSで大絶賛されていますが、彼はこの後にもう一つパスINTを記録。

ただコロラド大のハイライトはほぼこのハンターのパフォーマンスのみ。全体的に見て明らかにタレントのレベルが上なUCLAにライン戦で劣勢に敷かれ、QBシェドゥア・サンダース(Shedeur Sanders)は7つものQBサックを食らうなど苦戦。ランゲームはトータル25ヤード(サンダースがサックされたのもありますが)とないに等しいレベル・・・。

UCLAはこの試合から3年生のQBイーサン・ガーバーズ(Ethan Garbers)が先発。74.1パーセントのパス成功率で269ヤードに2TD(1INT)とまずまずの出来。Pac-12の優勝戦戦からは少し遅れをとっていますが、僅かなチャンスを活かすべくガーバーズで残りの試合を全て勝つことができるでしょうか?

アリゾナ大27、#11 オレゴン州立大24

こちらの試合もPac-12の試合でしたが、ランク外のアリゾナ大が全米11位のオレゴン州立大を倒すという番狂せとなりました。

第4Q突入直後にオレゴン州立大がランTDを決めてリードを奪うも、アリゾナ大の1年生QBノア・フィフィタ(Noah Fifita)が2つのパスTDをWRマイケル・ワイリー(Michael Wiley)に成功させて逆転。前試合のワシントン州立大(当時19位)に続き2戦連続ランクチームから白星を獲得しました。

アリゾナ大は元ニューイングランドペイトリオッツのQBコーチだったジェド・フィッシュ(Jedd Fisch)監督2期目を迎えていますが、今シーズンは試合を重ねるごとに粘り強さを発揮。特に近年カレッジフットボール界でもお世辞とは言えずディフェンスがショボかったのですが、この日はオレゴン州立大QBのD.J.ウイアンガラレイ(D.J. Uiagalelei)に終始プレッシャーをかけ続けるなど、中々良いところがなかったアリゾナ大の進化が垣間見れました。

#23 ルイビル大23、#20 デューク大0

ACC(アトランティックコーストカンファレンス)優勝決定戦出場を巡って重要な試合となったルイビル大デューク大の試合。結果の方はルイビル大ディフェンスがデューク大オフェンスを完封して見事勝利。混沌とするACCの2位争いに生き残りました。

デューク大はエースQBライリー・レナード(Riley Leonard)が前戦のフロリダ州立大戦で悪化させてしまった足首の影響もあってか不調。121ヤードに1INTと撃沈しました。彼が機能しないデューク大のディフェンスはランで51ヤード、パスでトータル151ヤードと振るわず、ルイビル大ディフェンスになす術がありませんでした。

ルイビル大はこれで7勝1敗。今季から指揮を取る、OBでもあるジェフ・ブローム(Jeff Brohm)監督の初年度は予想を上回る仕上がり。このまま行けば就任初年度からACCタイトルゲーム進出も夢ではありません。

ジョージア工科大46、#17 ノースカロライナ大42

2週間前には全米10位だったノースカロライナ大。しかしバージニア大にまさかの敗戦を食らって17位までに落ちましたが、第9週目に対戦した、バージニア大と同じくランク外のジョージア工科大にも番狂わせをくらい2連敗。10位から2週間でランク外転落は免れません。

前半から勢いに乗ったのはノースカロライナ。QBドレイク・メイ(Drake Maye)のパスTDで先生するとオマリオン・ハンプトン(Omarion Hampton)のランTDで追加点を奪い、第2Q中盤の時点で21対7とある意味予想通りの展開となります。

しかしジョージア工科大はテキサスA&M大からの転校生QBハインズ・キング(Haynes King)の第2Qでの3つのパスTDもあって前半終了時には28対24と点差を4点に縮めてきます。後半は前半と打って変わってスコアリングのペースが落ち、42対32とノースカロライナ大リード出迎えた第4Q残り11分弱、ジョージア工科大はドンテ・スミス(Dontae Smith)の70ヤードのロングランTDが決まって点差を3点に縮めてきます。

さらにジョージア工科大は残り時間4分半にキングからジョージア大からの転校生WRブレット・シーサー(Brett Seither)への5ヤードパスTDが決まって土壇場で逆転。結局これが決勝点となりジョージア工科大がホームでアップセットを完遂させたのでした。試合後には歓喜に湧くファンがフィールドになだれ込み、レアなランクチームからの勝利を味わっていました。

(随時更新します)

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