2022年度第9週目レビュー

2022年度第9週目レビュー

いよいよ10月最後の週末となった第9週目のカレッジフットボール。この週末はランキング上位の数チームがバイウィークでお休みとなり少々盛り上がり度合いが今までとは違いましたが、それでもカンファレンス内のライバルゲームや生き残りをかけた激戦が繰り広げられ、観る者を大いに楽しませてくれました。

そんな週末に行われた主な試合を振り返ります。

#2 オハイオ州立大 44、#13 ペンシルバニア州立大 30

Big Tenカンファレンス東地区の優勝争いにおいて重要な試合となったこの試合。全米2位のオハイオ州立大ペンシルバニア州立大に乗り込んで行われましたが、会場となったビーバースタジアムは白と紺の縦縞模様で埋め尽くされた10万人超の観客で盛り上がりました。とはいえかなりの赤色(オハイオ州立大のスクールカラー)も混じってはいましたが・・・。

全米随一のオフェンス力を誇るオハイオ州立大にペンシルバニア州立大がどう立ち向かうかに注目が集まりましたが、立ち上がりは予想外にも接戦に。

先制点を奪ったのはFGを決めたオハイオ州立大。自陣25ヤード地点からの攻撃となった彼らをFGに抑えたのはまずはペンステートの守備陣の勝ちと言えたのかもしれませんが、返しのペンステートの攻撃ではベテランQBショーン・クリフォード(Sean Clifford)が自陣内でINTパスを犯しピンチを迎えます。しかしオハイオ州立大はこの好機に1stダウンを奪うことができず、しかもFGを外してチャンスを逃します。

しかし次のペンステートのドライブでもクリフォードが再びINTパス。このパスはDL J.T.トゥイモロア(J.T. Tuimoloau)にピックされますが、このプレーはこの日大活躍することになるトゥイモロアの序章でしかありませんでした。

このチャンスを逃さまいとQB C.J.ストラウド(C.J. Stroud)はWRマーヴィン・ハリソン・Jr(Marvin Harrison Jr.)に立て続けにパスを決めて一気にペンステートゴールライン手前4ヤードまで進撃すると最後はRBマイヤン・ウィリアム(Miyan Williams)のランTDで追加点を奪い10対0とします。

ペンステートはいきなりターンオーバーを2連続で繰り出してしまうと最悪な出だしに加え、次のドライブでもうまいことボールを前に進めることができませんでしたが、ディフェンスが踏ん張りオフェンスにチャンスが戻ってくると、今度はクリフォードがWRパーカー・ワシントン(Parker Washington)に58ヤードのロングパスをつなげて7点を奪いスタジアムに漂っていた不穏な空気を一掃します。

さらにペンステートは次のオハイオ州立大のドライブもなんとか食い止め自陣奥深くからの攻撃のチャンスを得るとクリフォードが小気味よくパスを繋ぎ続けて相手陣内へと攻め込むと最後はキアンドレ・ランバート・スミス(KeAndre Lambert−Smith)への23ヤードパスで逆転に成功。序盤からオハイオ州立大に点差をつけられてしまうのではないかという予想をしていたため、ペンステートが逆にリードする展開に少々驚かされました。

ハーフタイムに入る前に何としても得点しておきたいオハイオ州立大は速攻でペンステート陣内へ急襲しますが、ストラウドへQBサックを喰らわせ後退させると4thダウンのギャンブルをオハイオ州立大が成功させてレッドゾーン内への侵入を許します。しかしここでペンステートディフェンスが再びストラウドにサックをお見舞いしてオハイオ州立大の得点を阻むという非常に手に汗握る展開が繰り広げられ、ペンステートが1点差リードで折り返し。

オハイオ州立大はRBウィリアムスが膝を負傷して退場したのに加え、ストラウドがペンステートのフロントセブンに追い込まれる場面が多々見られ、直近2試合で崩壊しかかっていたディフェンスが復活したようにも見えました。

後半に入るとオハイオ州立大がFGを決めて逆転するもペンステートがTDで応戦。かと思えばオハイオ州立大はウィリアムスの欠場の穴を埋めるRBトレヴィヨン・ヘンダーソン(TreVeyon Henderson)が41ヤードのTDランを見せるなど一進一退の展開を見せます。

しかしこのパターンが崩れたのが第4Q中盤。23対21と僅差でオハイオ州立大がリードで迎えたペンステートの攻撃。自陣31ヤード地点でクリフォードがパスのモーションに入ったところを前述のトゥイモロアがフォースドファンブル。これをトゥイモロア自らがカバーしてオハイオ州立大に絶好のチャンスが訪れます。

このチャンスにストラウドはたったの1プレーでパスTDを奪いこの日初めて2スコア差をつけます。どうしても点差をこれ以上離されたくないペンステートでしたがエンドゾーンが遠く、次のドライブではFGに甘んじてしまいます。

対して残り時間6分を切ったところで攻撃権を得たオハイオ州立大は75ヤードを3分かけて相手陣内へ攻め込み最後は再びヘンダーソンがランTDを決めて37対24とし、残り時間3分を切ったところでペンステートは絶体絶命に追い詰められます。

なんとか食らいつきたいペンステートでしたが彼らの目前に立ちはだかったのがまたもトゥイモロア。自陣内19ヤードからの攻撃となったペンステートでしたが、クリフォードの1発目のパスをトゥイモロアがダイレクトにキャッチしてそのままピックシックス。ペンステートの息の根を止めました。

オハイオ州立大はこのトゥイモロアのピックシックスに至るまでの28得点をたったの6分の間に奪って一気にペンステートを突き放す猛攻。ペンステートは試合終了間際にクリフォードからケイトロン・アレン(Kaytron Allen)へのパスTDが決まりましたが時すでに遅し。44対31でオハイオ州立大がアウェーの厳しい環境で貴重な勝利を挙げました。

ストラウドは結果的に354ヤードを投げ切りましたが奪ったTDが1つと多少おとなしめ。それもペンステートDのプレッシャーを受け続けたからにほかありません。RBウィリアムスが怪我で途中退場となったのは痛かったですが、ヘンダーソンが78ヤードに2TDと健闘。またWRハリソン・Jrはこの日185ヤードを獲得するなどして今季のWR界隈でもトップクラスであることを証明してくれました。

ペンステートは第4Qに入るまでは全米2位のオハイオ州立大を苦しめ続け勝てるチャンスはあったようにも思えますが、やはり前半犯してしまったクリフォードの2つのパスINT、さらに同じくクリフォードによるファンブルなどターンオーバーの多さでチャンスを逸した感じ。WRワシントンは179ヤードに1TDと自身最多級のパフォーマンスを見せたことが唯一の収穫といえるでしょうか。

しかしやはり忘れてはならないのはトゥイモロアの大活躍。彼はこの日6つのタックル(そのうち3つが単独のもの)、2つのQBサック、2つのパスINT(そのうち1つがピックシックス)、1つのパスブロック、そして1つのフォースド・ファンブル、というモンスター級の活躍。ポテンシャルが高いと言われていた2年生のトゥイモロアがついに覚醒した試合でもありました。

これでオハイオ州立大は無傷の8連勝。実質的に残された障害はシーズンフィナーレとなる、永遠のライバル・ミシガン大との「The Game」のみ。果たして彼らがぶつかり合う時に両校がどんなランキングになっているのか気になるところ。1位vs2位なんて状況だったら盛り上がること間違い無いですね。


#1 ジョージア大 42 、フロリダ大 20

「世界最大級の屋外カクテルパーティー(The World’s Largest Outdoor Cocktail Party)」という別称もある(現在は公式には使われなくなりましたが)このジョージア大フロリダ大のライバリー対決。毎年この試合は中立地であるフロリダ州ジャクソンビルで行われ、今年もジャクソンビルジャガーズの本拠地であるTIAA Bankスタジアムで盛大に開催されました。

ただ試合の方はというとジョージア大がフロリダ大を終始圧倒する展開。試合開始後ジョージア大は一気に3つのTDを奪って21対0と大きくリードを広げると、その後もフロリダ大の追随を許さずに終わってみれば42対20とダブルスコアでの勝利。今シーズンの力の差を大いに見せつけました。

ジョージア大は相変わらずランを基調にしたオフェンスと強固なディフェンスという、昔ながらのスタイル。しかしそんな中でも光っていたのはTEブロック・ボワーズ(Brock Bowers)。彼はこの日5キャッチで154ヤードとチーム最多のレシービングヤードを記録。特にTDを奪ったレセプションは観ているものを驚かすキャッチでした。

これで8勝0敗となったジョージア大は次戦でいよいよSEC(サウスイースタンカンファレンス)東地区同士の戦いであり、今季カレッジフットボール界で最も注目されるであろうテネシー大との大一番を迎えます。

#3 テネシー大 44、#19 ケンタッキー大

今季絶好調で全米3位のテネシー大はホームに同19位のケンタッキー大を迎えますがこれを44対6で返り討ち。ランクチーム相手だというのに赤子の手を捻るように相手を屈服させて8勝目を挙げました。

この日も光ったのがQBヘンドン・フッカー(Hendon Hooker)とWRジェイリン・ハイアット(Jalin Hyatt)のホットライン。ハイアットは138ヤードに2TDを記録。これで彼は3試合連続3桁レシーブヤードを打ち立てています。

またディフェンスも冴え、次期NFLドラフトでも注目されているQBウィル・レヴィス(Will Levis)をたったの98ヤードに抑え、しかも彼から3つのパスINTを引き出すというおまけ付き。トータルヤードも205ヤードで付け入る隙を全く見せませんでした。

そして前述の通りテネシー大はジョージア大との一騎打ちを迎えます。開幕前のこのカードがSEC優勝レース、そしてCFP(カレッジフットボールプレーオフ)レースの行方を占うものになるとは誰が想像したでしょうか・・・。

#4 ミシガン大 29、ミシガン州立大 7

ミシガン州内にキャンパスを持つチーム同士のライバル対決。昨年は6位だったミシガン大を8位だったミシガン州立大が敗るという結果になっており、ミシガン大としてはリベンジを果たしたい試合でしたが、結果は29対7でミシガン大が見事に勝利して対ミシガン州立大との連敗記録を2で止めました。

試合の方はペースを握るミシガン大がラン主体のオフェンスで押してきたためかスローな展開。特にミシガン大は相手のレッドゾーンに侵入するもTDを奪えずにFG止まりになるドライブが3つもありなかなかミシガン州立大を突き放せずにいました。

ただミシガン大は全米トップクラスのディフェンスを持ってミシガン州立大のオフェンスを封じ込め、得点は量産できなかったものの常に優勢を保つ試合展開。RBブレイク・カーラム(Blake Corum)が33キャリーに177ヤード(1TD)からもそれは明らかでした。

結局オフェンシブタッチダウンはカーラムのランTDとQB J.J.マッカーシー(J.J. McCarthy)からカーラムへのパスTDの2つのみに終わりましたが、先にも述べた通りミシガン州立大が反撃できるような雰囲気はなく、ミシガン大が見事にこのライバリーを制したのでした。

試合終了後にはミシガン大とミシガン州立大選手の間でいざこざがあり、ミシガン州立大の複数選手がミシガン大の選手1人をロッカールームに通じるトンネル内でボコボコにするという観ていてあまり気持ち良くないシーンもありましたが、これもまたライバル関係にあるチーム同士ならでわのシーンと言えるのかもしれません(ミシガン大選手が挑発しているようにも見えましたが)

後日この暴動に加わったとされる4人のミシガン州立大選手は無期限謹慎処分に処されました。

#7 テキサスクリスチャン大 41、ウエストバージニア大 31

ここまで無敗でBig 12カンファレンスの優勝戦線を爆走するテキサスクリスチャン大(TCU)はこの日ウエストバージニア大と対決しましたが、ウエストバージニア大からの予想外の追撃を受けて試合の行方は最後の最後まで分からないものとなりました。

試合の方はスローな出だしながらもお互いが点を取り合う展開。前半終了時には28対21でTCUが1ポゼッション差でリードして後半へ突入。

第3Qはウエストバージニア大のFG1本のみで終わり28対24でいよいよ最終Qへ。ホームのウエストバージニア大のボルテージは上がりっぱなしです。TCUは2つのFGで点差を広げますが、試合残り時間5分を切ったところでウエストバージニア大はQB J.T.ダニエルズ(J.T. Daniels)からリース・スミス(Reese Smith)への23ヤードのパスTDが決まってスコアを34対31とします。

すると返しのTCUの攻撃ではQBマックス・ドゥガン(Max Duggan)のパスがウエストバージニア大ディフェンスによってインターセプトされ残り4分を切った時点でウエストバージニア大はこれ以上ないチャンスを手に入れます。しかしここでTCUディフェンスが踏ん張りウエストバージニア大は自陣奥深くでパントを余儀なくされ好機を逸します。

あとは相手にボールを渡すことなくポゼッションドライブに徹するだけでよかったTCUはRBケンダル・ミラー(Kendre Miller)のランで時間を潰しながら敵陣内へ侵入。そして残り時間20秒でTCUのソニー・ダイクス(Sonny Dykes)監督は4thダウンでまさかのパスプレーを見せてドゥガンからセヴィオン・ウィリアムス(Savion Williams)へのTDパスが成功。2ポゼッション差をこの土壇場でつけて追いすがるウエストバージニア大の息の根を止めました。

TCUはこの日ウエストバージニア大オフェンスに苦しめられ、ハイパワーオフェンスを擁するTCUに対抗するためのウエストバージニア大のボールコントロールの作戦がはまり、なかなかTCUに攻撃のチャンスが回って来ませんでした。QBダニエルズを据えながらこの日のウエストバージニア大はランデ40回もキャリー。ファーストダウンもTCUの17回に対して25回も獲得してTCUとの試合を僅差に持ち込むことには成功。

しかしながら全米7位のTCUは「Bent but not Break」の精神、つまり押し込まれても負けない、そういった粘り強さでなんとかアップセットを逃れました。

TCUはこれで8勝0敗。彼らが8連勝したのは2015年以来のこと。Big 12の優勝レースだけでなくまもなく発表されるCFPランキングでも彼らの順位に大いに注目が集まりそうです。

#8 オレゴン大 42、カリフォルニア大 24

Pac-12カンファレンスで現在最高位である8位に位置しているオレゴン大はアウェーでカリフォルニア大と対決。終盤にカリフォルニア大の得点を許すも42対24で快勝。連勝記録を7に伸ばしました。

オレゴン大のQBボ・ニックス(Bo Nix)はこの日412ヤードのパスに3TD(2INT)、さらに走っては59ヤードに3TDに絡む大活躍。出だしこそエンジンがなかなかかかりませんでしたが、第2Qに3つのTDを奪い、さらに後半開始直後にもTDを奪って一気に点差を離すとあとはカリフォルニア大を全く寄せ付けませんでした。

パスで400ヤード以上、ランでも170ヤード以上を稼ぎトータルで586ヤードを記録したオレゴン大オフェンスはテネシー大に隠れて手をつけられないほど調子のいいオフェンスに仕上がっています。Pac-12カンファレンスは近年稀に見る混戦状態が続いて楽しみなリーグとなっていますね。

#22 カンザス州立大 48、#9 オクラホマ州立大 0

スコアを見て「誤植じゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは紛れもないファイナルスコア。全米9位のオクラホマ州立大カンザス州立大に48対0と大敗完封負けを喫したのです。

オクラホマ州立大は完調ではないQBスペンサー・サンダース(Spencer Sanders)だけでなく、RBドミニク・リチャードソン(Dominic Richardson)とOGハンター・ウッダード(Hunter Woodard)が脳震とう(Concussion)で欠場しただけでなく、WRブレイドン・ジョンソン(Braydon Johnson)が太ももの張りを訴えて欠場など手負いの布陣と厳しい状況。

一方のカンザス州立大もエースQBエイドリアン・マルチネス(Adrian Martinez)を怪我で欠きましたが、彼のバックアップであるウィル・ハワード(Will Howard)がマルチネスを食うかの勢いの大活躍。296ヤードに4TDで合計28点に絡むパフォーマンスを見せてマルチネス不在を感じさせず穴を埋めるどころかそれ以上の結果を残しました。

またRBデュース・ヴォーン(Deuce Vaughn)も159ヤードに1TDとハワードを援護射撃。チームトータルでも約200ヤードを足で稼いでTDも2つ獲得。とにかく最初から最後までカンザス州立大の圧倒的パフォーマンスでまさかの完封勝利を飾ったのでした。

オクラホマ州立大はサンダースが147ヤードに1INTと沈黙。途中から出場したガナー・ガンディ(Gunnar Gundy、マイク・ガンディ監督の実子)も1INTと2つのターンオーバーを犯せば、ランも30キャリーでたったの54ヤード(1キャリー平均1.8ヤード)と撃沈。おまけにファンブルで相手にボールを譲るなど何をやっても全く機能しない、ある意味観ていて不思議な試合でした。

これでカンザス州立大はBig 12カンファレンスで単独2位。オクラホマ州立大との直接対決を制したことは今後カンファレンスの優勝決定戦に進むためには大きな切り札となりそう。一方で9位まで上昇してきたオクラホマ州立大はこの大敗でランキングを大きく落とすのは必至(18位へ転落)。悲願のプレーオフ進出が遠くなってしまった大敗となってしまいました。

ルイビル大 48、#10 ウェイクフォレスト大 21

第9週目のランキングでついに10位にまで上り詰めたACC(アトランティックコーストカンファレンス)のウェイクフォレスト大。昨年もシーズン途中に10位に踊りだた直後に敗戦を喫してランクを下げた過去がありますが、今年も残念ながらそれに漏れることなくルイビル大に48対21と大敗。せっかくのトップ10入りが水の泡となってしまいました。

立ち上がりはルイビル大のペースで得点を重ねるも、第2Qにウェイクフォレスト大が2つのTDを返して14対13のウェイクフォレスト大1点リードで後半へ折り返しますが、ここにウェイクフォレスト大にとっての大きな悪夢が待っていました。

まずはQBサム・ハートマン(Sam Hartman)のパスがルイビル大のケイトレル・クラーク(Kei’Trel Clark)にピックされてリターンTDを食らいます。すると続くウェイクフォレスト大攻撃では2ドライブ連続でハートマンがサックされてファンブルしそれをルイビル大がリカバー。その次のドライブではハートマンがこの日2度目のINTパスを犯し、その次のドライブではハートマンが3度目のサックをくらってまたまたファンブル。

そしてパントを挟んだ次のドライブでもハートマンのこの日3度目のINTが発生。これがピックシックスとなりこの時点でスコアはすでに48対14。さらにこの後ももう1つのファンブルとハートマン4つ目のパスINTが起き(ただこれはルイビル大のリターン中にウェイクフォレスト大が奪い返す)、とにかく絵に描いたような自滅具合で第3Qだけでウェイクフォレスト大は35失点。トータルでも8つのターンオーバーを起こしたウェイクフォレスト大が他に類を見ない凋落を見せてしまいました。

ACC海岸地区でクレムソン大を追っていたウェイクフォレスト大(直接対決で既に負けている)はなんとか1敗を守って奇跡を待ちたいところでしたが、2敗してしまったことで地区優勝の可能性は限りなく無くなってしまいました。

#10 サザンカリフォルニア大 45、アリゾナ大 37

上記のウェイクフォレスト大と同じく第9週目に同率10位の座を頂いたサザンカリフォルニア大は同じPac-12カンファレンス所属のアリゾナ大と対決。これが予想外にも接戦となったのでした。

サザンカリフォルニア大は相変わらずハイパワーオフェンスを擁しており、その中心人物であるQBケイレブ・ウィリアムス(Caleb Williams)が411ヤードに5TDとヤードとTDを量産。WR陣も2人が3桁の数字を残すなどし、さらにはRBトラヴィス・ダイ(Travis Dye)も113ヤード(1TD)を足で稼ぐなど火力は十分。その結果がこの45得点につながったわけです。

しかし気掛かりなのはディフェンス。アリゾナ大はこの試合まで3勝4敗と負けが先行するチームでしたが、そのオフェンスに対してサザンカリフォルニア大は37失点とお世辞にも立派とは言えない内容。またFGも2つ外すなどして大量得点した割にはピリッとしない試合でした。

#12 UCLA 38、スタンフォード大13

前戦となったオレゴン大戦で敗れて今季初黒星を喫したUCLA。アゲアゲ状態でその試合を迎えていただけあってこの敗戦は彼らの士気を削いでしまうのではないかと危惧されましたが、ここまで苦戦続きのスタンフォード大をホームに迎えた彼らはこれを38対13で一蹴。オレゴン大との敗戦を引きずることなく1敗を守りました。

この日はUCLAのRBザック・シャーボネット(Zach Charbonnet)が自身最多記録となる198ヤードに3TDを大暴れ。1キャリー平均ヤードも9.4ヤードとしてスタンフォード大ディフェンスをものともしない走りでチームのオフェンスの勢いづけに大きく貢献しました。これでシャーボネットは5試合連続の100ヤード越えランを記録。これは2002年にタイラー・イーベル(Tyler Ebell)氏が樹立した時以来のレコード。レシーバーとしてもこの日チーム最多となる61ヤードを稼ぎ、まさに馬車馬の働きでチームを引っ張りました。

一方苦戦が続くスタンフォード大はこれで3勝5敗。かつてはアンドリュー・ラック(Andrew Luck)氏、リチャード・シャーマン(Richard Sherman)氏、そしてクリスチャン・マカフリー(Christian McCaffrey)らを輩出する強豪校でしたが、最近はその面影すらなく・・・。オフシーズンにデヴィッド・ショウ(David Shaw)監督の去就になんらかの動きがあるのかどうかも気になるところです。

#14 ユタ大21、ワシントン州立大 17

全米14位のユタ大はアウェーでワシントン州立大と対決。なかなか点の入らないロースコアな展開となりましたが、追いすがるワシントン州立大をなんとか交わしてユタ大が辛勝。カンファレンス戦での1敗を守りPac-12カンファレンス優勝戦線になんとか残りました。

ユタ大はこの日エースQBキャメロン・ライジング(Cameron Rising)を怪我で欠く苦しい布陣。しかしながらバックアップQBのブライソン・バーンズ(Bryson Barns)が175ヤードのパスに1TDを記録するプレーでなんとかライジング不在の穴を埋めました。

ワシントン州立大は数字の上ではPac-12カンファレンス内で最も優れた守備陣を誇るチームで、この日もユタ大オフェンスを大いに苦しめるなど健闘。ただ自身のオフェンスではランが42ヤードに抑え込まれ、またファンブルも2回も犯してしまうなどして勝機を逸しました。

#15 ミシシッピ大 31、テキサスA&M大 28

SEC西地区所属チーム同士の対決は接戦に。しかしこれを制したのはホームのテキサスA&M大ではなく、アウェーチームだった全米15位のミシシッピ大でした。

この試合まで3勝4敗と負けが先行する名門テキサスA&M大はこの日立ち上がりからこれまでとは違うアップテンポのオフェンスでミシシッピ大ディフェンスを後手に回す攻めたスタイルで得点を重ねて第1Qは14対7とリードを奪います。しかしその勢いもなぜか後半に入ると失速。

その間にミシシッピ大QBジャクソン・ダート(Jaxon Dart)が2つのTDを奪うなどして逆転。第4QにはテキサスA&M大はRBノア・トーマス(Noah Thomas)のランTDで反撃するも、すかさずミシシッピ大のRBクウィンション・ジュドキンス(Quinshon Judkins)がランTDで応戦。試合終了間際にテキサスA&M大はTDを決めて3点差までに詰め寄りますが、結局そのまま試合終了となりました。

ミシシッピ大は前試合でルイジアナ州立大に敗れて初黒星を喫し、このテキサスA&M大戦も含めて2試合連続のアウェーでの対戦でしたがこれになんとか競り勝って1敗を死守。特にこの日光ったのは1年生RBでこの日が丁度誕生日だったジュドキンス。彼は205ヤードを足で稼ぎ、これで今季ここまでトータル1036ヤードのランを記録。これはミシシッピ大史上1年生としては最も多いランヤードです。

一方テキサスA&M大はこの日1年生のコナー・ウェグマン(Conner Weigman)が初先発を任され338ヤードに4TDを記録するなど大健闘しましたがこれでなんと4連敗目。これは2005年度シーズン以来のことで、開幕時に6位にランクされていたチームとは思えない不調ぶり。「優勝請負人」としてこの大学にやってきて5年目を迎えるジンボ・フィッシャー(Jimbo Fisher)監督への風当たりが強くなりそうです。

ノートルダム大 41、#16 シラキュース大 24

今季絶好調で開幕後6連勝を飾るも前試合でクレムソン大に惜敗して初黒星を記録してしまったシラキュース大。その彼らはホームで名門ノートルダム大を迎えましたが、41対24で再び黒星。これで6連勝の後の2連敗となってしまいました。

試合はシラキュース大の攻撃で始まりましたが、その一発目のプレーでギャレット・シュレイダー(Garrett Shrader)のパスをノートルダム大のブランドン・ジョセフ(Brandon Joseph)がインターセプトしてTDを奪うピックシックスというシラキュース大にとっては最悪の立ち上がり。直後のドライブでシュレイダーが汚名挽回となるTDパスを決めますがその後は沈黙。そのシュレイダーは怪我で後半は欠場という厳しい状況でノートルダム大との点取合戦に付き合うことができずなすすべなくホームで敗戦となってしまいました。

ノートルダム大は相変わらずQBプレーが冴えませんでしたが、その代わりランアタックで合計246ヤードに3TDを記録。これで5勝3敗として次戦のクレムソン大を迎えます。

#17 イリノイ大 26、ネブラスカ大 9

今季Big Tenカンファレンス西地区は混沌としていますが、そんな中で唯一快進撃を続けるのが全米17位のイリノイ大。これまで長いこと不調続きのチームでしたが今季はこの試合まで6勝1敗と絶好調。この日も古豪ネブラスカ大と対戦し得意のランアタックと強固なディフェンスでネブラスカ大を一蹴。これで今季7勝1敗と戦績を伸ばしました。

イリノイ大のエースRBチェイス・ブラウン(Chase Brown)はこの日147ヤードに1TDと見事に100ヤード越えを達成して勝利に貢献。またディフェンスもネブラスカ大のランアタックをたったの60ヤードに抑え、トータルで許したヤードも248ヤードと健闘。さらにネブラスカ大QB陣からトータルで3つのパスINTを引き出すなどし、数字上では全米で3本の指に入る守備陣が威力を発揮。西地区優勝レースでまた頭一つ分抜きん出た形になりました。

#21 ノースカロライナ大 42、ピッツバーグ大 24

全米21位のノースカロライナ大ピッツバーグ大と対戦。立ち上がりからノースカロライナ大がリードを奪われる展開となりましたが、第4Qに一気に21点を奪ってピッツバーグ大を抜き去って逆転勝利。これで彼らは7勝1敗でACC大西洋地区での首位を守りました。

この試合では期待の新人QBドレイク・メイ(Drake Maye)がまたもや大活躍。388ヤードのパスに5TDという1年生らしからぬパフォーマンスで勝利に貢献。また彼のターゲットとなったWRアントン・グリーン(Antoine Green)はこの日自己最高となる180ヤードに2TDと大暴れ。まだ21位(最新ランキングでは17位)ではありますが、いずれは同じACC所属のクレムソン大の大きなハードルとなり得そうなチームです。

(終わり)

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