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2023年度第6週目の見どころ

2023年度第6週目の見どころ

今季のカレッジフットボールも9月を終え、第6週目は10月最初の週末となります。トラックで例えるならば第1コーナーを曲がり第2コーナーに向かって走り出した感じと言えるでしょうか。

第6週目にはカレッジフットボールを代表する一大ライバリーゲームが組まれているだけでなく、その他にも注目したい試合が盛りだくさん。今回は簡単ではありますがその中でも特に気になるマッチアップを紹介いたします。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#3 テキサス大 vs #12 オクラホマ大

テキサス州ダラス市にある歴史的スタジアム「コットンボウル」で開催される、毎年恒例のライバリーゲームが「レッドリバーの戦い(Red River Shootout)」もしくは「レッドリーバーライバリー」と言われるテキサス大とオクラホマ大のマッチアップです。

現在テキサス大が3位、オクラホマ大が12位でどちらも5勝無敗中。お互いが無敗同士でこのマッチアップを迎えるのは2011年以来のこと。当然注目度はここ数年の中でもピカイチです。昨年はテキサス大がオクラホマ大を49対0と脅威の完封勝利。オクラホマ大は当然そのリベンジに燃えているはずです。

テキサス大は攻守共にすこぶる絶好調。今季2戦目にアラバマ大をアウェーで倒して以来波に乗りまくっており、隙のないチーム。今のところ足元を掬われるような試合展開をしておらず、本格的に全米タイトルを狙えるチームだと言われています。

それもこれもQBクウィン・ユワーズ(Quinn Ewers)と今年3年目のオフェンスの鬼才、スティーヴ・サーキジアン(Steve Sarkisian)監督の意思疎通が抜群にできていることにも起していますし、また近年のリクルーティングの向上でロースターの層がだいぶ厚くなっていることも理由に挙げられると思います。

一方のオクラホマ大は今年2年目のブレント・ヴェナブルズ(Brent Venables)監督が指揮。元々オクラホマ大やクレムソン大で守備コーディネーターとして鳴らした腕を買われてオクラホマ大に戻ってきましたが、昨年は負け越すという苦い船出。

しかし今年はディフェンス力が大幅に進歩。平均失点数は約10点と相手に仕事をさせませんし、また攻撃力もアップして平均得点数が約47点と昨年のチームとは全く別チームに仕上がっています。

両校とも来年からSEC(サウスイースタンカンファレンス)へ移籍することになっており、Big 12カンファレンスチーム同士としてこのマッチアップを行うのがこれが最後。勝った方がBig 12タイトルレースで一歩抜きん出るだけでなく、プレーオフレースでも優位に立つことになります。

カレッジフットボール前半戦最大級のこのライバリーゲーム、果たして勝つのはどっち?


#20 ケンタッキー大 @ #1 ジョージア大

こちらも上記のテキサス大とオクラホマ大のマッチアップと同じく5勝無敗同士の戦い。

全米2連覇を果たし、夢の3連覇へと邁進するジョージア大は未だ1位を死守していますが、先週アーバン大に苦戦したせいでランキングの投票者の評価がかなり割れてきました。先週のランキングでは55人がジョージア大をトップに推していたところ、アーバン大戦後にはその数が35にまで激減してしまったのです。

ジョージア大にとっては初のアウェー戦だったとはいえ、試合終盤までどちらに転がるかわからないという展開に陥ったのは意外でした。昨年2年間のスクワッドと比べるとやはり今年は多少戦力が落ちていると見るのが妥当です。

QBは今年から先発を担うカーソン・ベック(Carson Beck)。開幕から成長著しいとは言えますが、その彼には全米ナンバーワンTEの呼び声高いブロック・バウワーズ(Brock Bowers)がいます。先週末も彼のおかげでジョージア大は勝ち星を拾った言っても過言ではありませんでした。

一方のケンタッキー大は相変わらず頼りになるディフェンスが健在ですが、先週末のフロリダ大戦で披露したように強力なランアタックを持っているチーム。チームトータルで329ヤードも足で稼ぎましたが、そのうち280ヤード(3TD)を叩き出したのはヴァンダービルト大からの転校生RBレイ・デーヴィス(Ray Davis)。このジョージア大戦ではこのランアタックが通用するのかが見ものです。

この対戦カードではジョージア大が13連勝中。当然ジョージア大はケンタッキー大のランを止めにかかってくるでしょうから、ケンタッキー大がアップセットを起こすには、ノースカロライナ州立大からの転校生QBデヴィン・リーリー(Devin Leary)の肩にかかっているのかもしれません。

メリーランド大 @ #4 オハイオ州立大

Big Ten東地区は常日頃からミシガン大オハイオ州立大ペンシルバニア州立大の三つ巴だと言われてきましたが、今季この地区でこの3校の他にいまだ無敗を守っているのがメリーランド大。この試合も無敗同士のぶつかり合いとなるわけです。

オハイオ州立大は全米屈指のWR陣を誇るオフェンスを擁し、先々週にノートルダム大との激戦を制して全米4位に鎮座しています。そして今回彼らのホームに乗り込んでくるのがメリーランド大ですが、このチームはここまで1試合平均得点数が約38点、平均失点数が約12点といつになくバランスの取れたチームとなっています。

メリーランド大の注目選手はQBトゥリア・タガヴァイロア(Taulia Tagovailoa)。元アラバマ大の彼は現在マイアミドルフィンズで先発を張るトゥア・タガヴァイロア(Tua Tagovailoa、元アラバマ大)の弟。メリーランド大で3年目のトゥリアは場数を踏んでより安定感の増したQBに成長しています。

この試合はオハイオ州立大でのホームゲームということもあり、メリーランド大がアップセットをくらわせるのは簡単ではありません。ただ今年のメリーランド大を見ていると「ひょっとしたら・・・」なんて思ってしまうのです。

#10 ノートルダム大 vs #25 ルイビル大

こちらは今週末に4つ用意されている、ランカー同士のマッチアップのうちの一つ。

ノートルダム大は先々週にオハイオ州立大との接戦に競り負け、さらに先週はデューク大との対戦で残り時間30秒で辛くも逆転して逃げ切ったという、心臓に悪い展開を2週連続でこなしてきました。そこにきて新進気鋭のルイビル大のホームに乗り込まなければならないとは、彼らにとって息付く暇もありません。

ルイビル大は今季から同校のOBでレジェンド的存在であるジェフ・ブローム(Jeff Brohm)監督が指揮しています。昨年までパデュー大を6年間率いてきたブローム監督の凱旋初年度からいきなり5連勝と波に乗っています。そんな感じでここにきてACC(アトランティックコーストカンファレンス)の優勝レースに名乗りを上げてきたルイビル大。もしこのノートルダム大戦を白星で飾ることができれば、フロリダ州立大ノースカロライナ大マイアミ大に続いて彼らが優勝戦線に本格的に殴り込むことになります。

オハイオ州立大にすでに1敗してしまったノートルダム大がプレーオフに進出するにはもう2度と負けることは許されません。果たしてノートルダム大が敵地で生き抜くことができるか、それともルイビル大がノートルダム大にトドメを指して名を上げることができるか・・・見ものです。

#11 アラバマ大 @ テキサスA&M大

こちらはSEC西地区の覇権を争う対決。ルイジアナ州立大が先週ミシシッピ大に敗戦し、またそのミシシッピ大もアラバマ大に土をつけられていることを考えると、今回のこの対戦で勝ち抜いたチームが西地区優勝レースで一歩抜きん出ることになりそうです。

テキサスA&M大は2年前に同じくホームで当時2位だったアラバマ大を撃破。当時アラバマ大のニック・セイバン(Nick Saban)監督はかつて彼に師事した元アシスタントの監督との対戦成績で無敗を誇っていましたが、その無敗神話をジンボ・フィッシャー(Jimbo Fisher)監督が打ち砕いたのです。

また昨年はオフシーズンにセイバン監督が「テキサスA&M大は高校生リクルートを金で釣っている」と発言。これに激怒したフィッシャー監督との場外バトルに注目が集まったりもしました。そんなこんなでいろいろと縁のある監督同士のぶつかり合いも興味深いところ。

得点力の低さが指摘され続けている今季のアラバマ大にとって10万人以上収納可能なテキサスA&M大のカイルフィールドは非常にやりづらいはず。もし通常通りランファーストのオフェンスで行くのであれば、確実にボールを動かしていかないとテキサスA&M大との撃ち合いになった時に勝機は少なくなってしまうでしょう。

テキサスA&M大はエースQBコナー・ウェグマン(Connor Weigman)がケガのために戦線離脱中。その穴を埋めるのが元ルイジアナ州立大で、NFLでもプレーしたブラッド・ジョンソン(Brad Johnson)の息子であるマックス・ジョンソン(Max Johnson)。ジョンソンはウェグマンと比べるとよりパサータイプのQBですが、実力あるアラバマ大オフェンスを崩して点取合戦に持ち込むことができれば、彼らにも勝機は十分あると思われます。

#23 ルイジアナ州立大 @ #21 ミズーリ大

今季驚きの5勝無敗で全米トップ25位以内に飛び込んできたミズーリ大にとって今季最大級の試練が待ち構えます。それがこの23位のルイジアナ州立大との対戦です。

ミズーリ大は第3戦目に当時15位だったカンザス州立大を61ヤードの超ロングFGを試合終了と同時に決めて勝利を決めるという劇的な展開で勝利を収めるなどしてきましたが、一方でそれ以外では手応えのありそうなチームとの対戦はありません。ゆえにこの試合がミズーリ大にとって大きな試金石となることは間違いありません。

ルイジアナ州立大はフロリダ州立大、そしてミシシッピ大に敗れて2敗してしまっており、プレーオフ進出の夢はほぼ消えてしまったと言っても過言ではありません。しかしながら、今回の試合はミズーリ大での敵地戦となりはしますが、タレントの質はルイジアナ州立大の方が上であることに変わりはありません。

今年でミズーリ大4季目を迎えているイーライ・ドリンクウィッツ(Eli Drinkwitz)監督としてはもしこの試合に勝つことができればおそらく自身の監督業の中で最大級の金星となるはず。簡単なことではありませんが、どちらのマスコットも「タイガース」であるこの試合、どっちの虎に勝利の女神は微笑むのか・・・。

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