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Shaping Up!【2025年度第4週目レビュー】

Shaping Up!【2025年度第4週目レビュー】

今季第4週目のカレッジフットボールからは本格的にそれぞれのカンファレンス内でのカンファレンス戦がスタートし、今後はさらに自分たちの本当の立ち位置が試されるような試合が増えていくことが予想され、それによって現在のカレッジフットボールの情勢が明らかになっていくことになります。

第4週目にもそういった試合が数試合行われ、少しずつではありますがサバイバル戦の様相を見せ始めています。そんな週末を簡単におさらいします。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#11 オクラホマ大 24、#22 アーバン大 17

お互いにとってSEC開幕戦となったこの一戦、全米11位オクラホマ大がホームで同22位アーバン大を24-17で下しました。元オクラホマ大のQBで今季からアーバン大に転校してきたジャクソン・アーノルド(Jackson Arnold)がアーバン大の一員としてオクラホマ大に戻ってきたこともあり、このマッチアップには更なる注目が集まっていました。

試合は序盤からロースコアな展開となりましたが、3対3で迎えた第2Qに疑惑のプレーが起こります。オクラホマ大はQBジョン・マテアー(John Mateer)からアイゼア・サテナ(Isaiah Sategna)への24ヤードのタッチダウンパスを成功させました。しかしこの直前のプレー後、サテナは交代のためにフィールドから去るように見せかけるも、サイドラインギリギリでフィールドに残ってアーバン大ディフェンスの盲点となり、結果完全にフリーとなりマテアーからのパスをキャッチして得点したのです。

実は2年前のルール改正で、このように騙し討ちするようなプレーは禁止されているのですが(アンスポーツマンシップの反則で15ヤードの罰退)、これを審判団はコールせずオクラホマ大の得点が許されてしまったのでした。後々のファイナルスコアを見ればこのプレーが試合の結果を変えてしまったといっても過言ではありません。

ちなみに両チームが所属するSEC(サウスイースタンカンファレンス)は後に、「これは審判団が見逃した反則であり、本当であればオクラホマ大に対して15ヤードのスポーツマンシップに反する行為、の反則が課されるべきだった」と認めました。

第2Q終盤にアーバン大はアーノルドからキャム・コールマン(Cam Coleman)へのパスTDを決め10対10のタイスコアで試合は後半戦へ。第3Qに入ってもお互いのディフェンスが踏ん張りなかなか点が入らない中、オクラホマ大は2つのFGを決めて16対10と6点差を守りながら試合は第4Q終盤へ。

そして試合残り時間7分8秒、アーバン大はRBマルコム・シモンズ(Malcolm Simmons)のスウィープからの4ヤードのTDランにより、遂に彼らが17-16とこの試合初のリードを奪います。

しかしすぐさまオクラホマ大も反撃。75ヤードのドライブをたったの6プレーで完遂し、最後はマテアーの9ヤードのラッシングTDで再逆転。7点差をつけるための2ポイントトライは失敗に終わりましたが、試合時間残り4分54秒でオクラホマ大が再びリードを奪いました。

後のないアーバン大は自陣8ヤードという奥深くからの攻撃となりますが、オクラホマ大の強力なディフェンスに阻まれ前進できず逆にアーノルドがエンドゾーンでサックを喰らって痛恨のセーフティ。このサックを喰らわせたのが、先週のテンプル大戦でターゲッティングの反則を科されて前半出場停止処分となっていたR・メイソン・トーマス(R. Mason Thomas)。これにより、スコアは24-17となり、オクラホマの勝利が確定したのでした。

オクラホマ大のディフェンスはこの試合でスクールレコードに並ぶ9回のサックを記録し、アーノルドを常にプレッシャーにさらしました。ジェイデン・ジャクソン(Jayden Jackson)が2.5サック、既出のトーマスが試合を決めたサックを含めて2サックを記録するなど、この守備陣はエリート級であると証明されました。

さらに彼らの3rdダウンディフェンスが際立っており、アーバン大のコンバージョン率を僅か20%に抑え、相手のドライブ継続を効果的に防いでいたのも印象的でした。

またQBマテアーは、スロースタートにもかかわらず最も重要な場面で結果を出しました。特に試合終盤にリードを奪うドライブをリードし、パスとラン両方で少なくとも1つのタッチダウンを記録する連続試合記録を10試合に延長。また、後半は20回のパス中16回を成功させ、土壇場での冷静さが非常に際立ちました。

ただ相変わらずオクラホマ大はラン攻撃が振るわず、チームトータルのランヤードがなんとたったの32ヤード。そのうちマテアーのランが29ヤードですから、RB陣は残念ながらいてもいなくても同じといった状況に。このスタイルでどこまで行けるのかは未知数ですし、もし万が一マテアーが負傷でもした場合にはオクラホマ大のオフェンス力は一気に弱体化する可能性すらあります。

一方のアーバン大ですが、勝てるチャンスは何度もありました。それをモノにできなかったのはOL陣がオクラホマ大の強力なディフェンスに対応できなかったこと。前述の通り9回のサックを許しまい、これによりアーノルドに大きなプレッシャーがかかり、オフェンスの流れを引き寄せることができませんでした。

またこのオクラホマ大戦までのアーバン大の1試合平均ランヤード数が242ヤードだったのに対し、この試合ではシーズン最少の67ヤードに抑え込まれました。アーノルドがサックされたことによるネガティブヤード(マイナス11ヤード)があったとはいえ、自分たちの強みを活かせなかったことは痛手でしたし、逆にいえばそれだけオクラホマ大のフロントセブンが強力だったいうことになるでしょう。。

さらに自ら足を引っ張るように、アーバン大は試合中合計13回の反則(85ヤードの罰退)を犯し、ドライブを停滞させてしまったのも痛手でした。また、覆されたファンブルリカバー(第1Q)や、その後の試合終盤のフィールドゴール失敗など、モメンタムを得るチャンスをミスみす逃したりもしました。

そして当然先に挙げたSEC審判団のコールミスも当然アーバン大にとって不利に働いたわけで、ヒュー・フリーズ(Hugh Freeze)監督としては悔やんでも悔やみきれない黒星となってしまいました。

この試合を経てオクラホマ大のディフェンシブラインが今季トップクラスであることが証明され、今後の厳しいSEC戦でこのユニットが重要な武器となっていくことでしょう。QBマテアーも相変わらずのクラッチプレーヤーぶりを見せてくれましたが、ただチームとして勝ち星を重ねていく中で、ランが出ないという事実は不安材料であることは確かです。

アーバン大としては敵地でワンポゼ差まで詰め寄ったことは大きな収穫だったと思いますが、オクラホマ大のディフェンスに押し込まれていたオフェンシブライン陣が目立ってしまいました。またレッドゾーンでフィニッシュできなかったのも課題。しかし、フリーズ監督3年目にしてようやくチームが戦える集団になってきたというのは朗報だと思います。

その他の主な試合結果

#17 テキサス工科大 34、#16 ユタ大 10

この試合はユタ州ソルトレイクシティのライス・エクルズスタジアムで開催され、両チームにとってBig 12カンファレンスの開幕戦となる重要な一戦でしたが、これをテキサス工科大が見事に制し、通算成績を4勝0敗としてカンファレンス戦績も1勝0敗と好スタートを切っています。

試合はテキサス工科大が主導権を握ってスタート。第1Q、キャメロン・ディッキー(Cameron Dickey)が1ヤードのタッチダウンランを決め、テキサス工科大が先制します。さらに第2Qに入ると、Kストーン・ハリントン(Stone Harrington)がキャリア最長となる58ヤードのFGを見事に成功させ、リードを10対0に広げます。ユタ大はハーフタイム直前にディロン・カーティス(Dillon Cartis)の32ヤードFGでなんとか3点を返し、10対3で前半を終えます。

しかし、後半に入るとテキサス工科大にとって大きな試練が訪れます。

第3QBの序盤、チームが10対3でリードしている状況で、先発QBのバーレン・モートン(Behren Morton)が激しいヒットを受けて負傷退場してしまいます。ここで出場したのが、控えQBのウィル・ハモンド(Will Hammond)です。不幸中の幸いとばかりに彼の登場はオフェンス全体を活性化させ、ここからテキサス工科大は4ドライブ連続でスコアを決めて一気にユタ大を突き放し、勝利を確実なものにしました。

ハモンドはパスで169ヤード(2TD)を投げただけでなく、ランでも61ヤードを稼ぎ出す活躍を見せ、モートンが負傷退場した際の嫌な雰囲気を一気に吹き飛ばすパフォーマンスでオフェンスに勢いを与えました。結果として、テキサス工科大オフェンスは合計484ヤードを獲得し、ユタ大に圧倒的な差をつけました。

テキサス工科大のディフェンスも勝利への重要な役割を果たしました。彼らはユタ大のトータル獲得ヤードをわずか263ヤードに抑え、ユタ大QBデヴォン・ダンピアー(Devon Dampier)からの2つのインターセプトを含む、合計4回のターンオーバーを見事に引き出したのです。

唯一、テキサス工科大にとって課題となったのはペナルティの多さです。アウェーの洗礼からか、観客の騒音によるフォルススタートなどを含め、14回の反則で122ヤードの罰退を記録してしまったのは修正の余地あり。ただそれでも彼らはミスを乗り越えて勝利を掴みました。

この勝利はテキサス工科大にとって大変貴重な白星です。特に強力といわれたユタ大ディフェンスを見事控えQBの活躍で攻略し、また強力な守備陣のパフォーマンスは今後チームにさらなる自信を与えるでしょう。

#19 インディアナ大 63、#9 イリノイ大 10

Big Tenカンファレンスにて「セカンドティア」から「ファーストティア」の仲間入りを果たすためにどちらも負けられない試合となりましたが、全米19位のインディアナ大が同9位のイリノイ大に対し、63対10という圧倒的なスコアで大勝を収めました。

これはインディアナ大にとって5年ぶりとなるトップ10チーム相手への勝利であり、また長く続いている両校の対戦史上で最も大差がついた勝利となりました。この決定的な勝利により、インディアナの評価は高まり、昨年初出場を果たしたカレッジフットボールプレーオフ(CFP)への再戦への期待も大いに高まりそうです。

インディアナは試合を通して終始イリノイを圧倒しました(クォーター別スコア:1Q 14-7、2Q 21-3、3Q 14-0、4Q 14-0)が、数字の上でも。オフェンスは合計579ヤードを獲得(パス267ヤード、ラン312ヤード)するなど大暴れ。

そのインディアナ大のオフェンスを牽引したのはQBフェルナンド・メンドーサ(Fernando Mendoza)。オフにカリフォルニア大から転校してきた彼は23本中21本のパスを成功させ、267ヤード、5TDという素晴らしいパフォーマンスを披露。しかも彼は試合の最後の17本のパスを連続で成功させるという荒技もやってのけたのです。

またインディアナ大オフェンスではRBの活躍も目立ちました。コービー・マーティン(Khobie Martin)は12回のキャリーで107ヤードを獲得(2TD)。さらにケーロン・ブラック(Kaelon Black)は10回のキャリーで89ヤードと1タッチダウンを加え、強力なラン攻撃に大きく貢献しました。

インディアナ大のディフェンスもまた勝利の鍵となりました。彼らはイリノイ大のオフェンスを完全に沈黙させ、相手のラン獲得ヤードをわずか2ヤード(!)に抑え込むことに成功。それはQBルーク・アルトマイアー(Luke Altmyer)に7回もサックを喰らわしたことで彼のランヤードがマイナス27ヤードとなったことにも起因していますが、

挙げ句の果てに、試合開始直後にディアンジェロ・ポンズ(D’Angelo Ponds)がパントをブロックし、それを11ヤードリターンしてタッチダウンを決めたことで、インディアナが先制。このプレーが試合全体の流れをインディアナにもたらしました。

一方イリノイ大にとっては厳しい夜となりました。

オフェンスはリズムを見つけるのに苦労し得点力が激減。QBアルトマイヤーは7回のサックに加え、1インターセプトを喫し146ヤードにとどまりました。イリノイ大の数少ないハイライトは、第1Qのアルトマイヤーからコリン・ディクソン(Collin Dixon)への59ヤードのタッチダウンパスと、ハーフタイム直前の46ヤードのフィールドゴールのみでした。

さらに、イリノイ大のディフェンス陣は、主要DB選手が欠場したり、ターゲッティングのペナルティでDBマイルズ・スコット(Miles Scott)が退場処分になるなど、負傷やペナルティに苦しみました。

この歴史的な大敗(53点差)はブレッド・ビルマ(Bret Bielema)監督指揮下のイリノイ大にとって最悪の敗北となってしまい、全米9位まで上り詰めたもののこの試合でこれまでの評価が過大評価だったことが明らかになってしまいました。

#4 マイアミ大 26、フロリダ大 7

マイアミ大の本拠地・ハードロックスタジアムで行われた、フロリダ州内のライバル同士の対決は、彼らの強力なディフェンスがフロリダ大に完全に仕事をさせず26-7で破り無敗を守りました。

マイアミ大はフロリダ大をトータルでわずか141ヤードに抑え込みましたが、これはフロリダ大にとって、1999年以降の試合で最も少ないヤード数。特に前半はフロリダ大のオフェンスはわずか32ヤードしかゲインすることができませんでした。また特筆すべきは3rdダウンディフェンス。この日マイアミ大ディフェンスはフロリダ大のサードダウントライ13回をすべて失敗に追い込むという圧倒的な守備力を見せました。

またマイアミ大のオフェンスはバランスが取れていましたが、特にランがすこぶる出ていました。ランニングバックのマーク・フレッチャー・Jr(Mark Fletcher Jr)選手は116ヤードを走り1TDを記録。また、チャーマー・ブラウン(CharMar Brown)も80ヤードを加え、2つのラッシングスコアを挙げました。マイアミ大はこのグラウンドアタックとポゼッションおよびスクリメージラインをコントロールする展開によって試合のトーンを確立しました。

一方、前半から苦しい展開となった(無得点、32ヤード)フロリダ大でしたが、第3Qには80ヤードのTDドライブで一瞬の生命の兆しを見せ、マイアミのリードを13-7に縮めます。しかし、これが彼らが最もマイアミ大に近づいた瞬間でした。マイアミ大の次のドライブでインターセプトを奪ったにもかかわらず、フロリダは第4Q最初のプレーでダウンを更新できずに攻守交代となり、チャンスを活かせませんでした。その後、マイアミは終盤に2つのラッシングTDを決め、試合を決定づけました。

フロリダ大のQB DJ・ラグウェイ(D.J. Lagway)は、23回のパス試行に対して成功はわずか12回(61ヤード)にとどまるなど精彩を欠き、さらにチームは4度のサックを許すなどいいところはほぼありませんでした。マイアミ大のマリオ・クリストバル(Mario Cristobal)監督は前半相手陣内から3度もパントを蹴る選択をするなど慎重な姿勢を取っていましたから、もし彼らがもっとアグレッシブに1stダウンを狙っていたらひょっとしたら点差はさらに広がっていたかもしれません。

#6 オレゴン大41、オレゴン州立大 7

オレゴン大とオレゴン州立大のオレゴン州内ライバル対決では、オレゴン大が41対7で快勝。彼らはパス攻撃でフィールドを広げ、ラン攻撃でオレゴン州立大のディフェンスをじわじわと削る、バランスの取れた攻撃で圧倒。この試合でオレゴンのオフェンスを牽引したのはQBダンテ・モアー(Dante Moore)で、キャリアハイとなる4回のタッチダウンと305ヤードを投げ込み、4人の異なるレシーバーにTDパスを通す器用さも見せました。またダックスのディフェンス陣もまた圧倒的なパフォーマンスを披露し。オレゴン州立大のトータルオフェンスをわずか147ヤードに抑え、そのうちパスヤードはわずか68ヤードに。

今回の勝利で、別名「シビルウォー」と呼ばれるライバル対決でオレゴン大が3連勝を飾るものとなりました。オレゴン大が2024年にBig Tenカンファレンスに加盟して以降、両者の対戦は今回で2度目となりますが、オレゴン大はこの2試合でオレゴン州立大対し合計90対21という圧倒的なスコア差をつけています。このライバル対決は、来シーズンはスケジューリングの問題により一時休止となる予定ですが、2027年には再開される見込みです。

#13 ミシシッピ大 45、トゥレーン大 10

無敗同士のノンカンファレンス戦となったこの試合、全米13位のミシシッピ大がトゥレーン大を45対10で圧倒し、トゥレーン大にシーズン初黒星をつけ、ミシシッピ大は無敗を守りました。

ミシシッピ大はこの日トータルオフェンスで548ヤードを記録し、レッドゾーンでの全6回の攻撃を全てスコアに絡めるなど、絶対的なパフォーマンスを見せました。特にQBのトリニダード・チャムブリス(Trinidad Chambliss)が活躍し、パスで307ヤード(2TD)を投げ、さらにランで112ヤードを追加し、合計400ヤード以上の数字を残しました。またRBキーワン・レイシー(Kewan Lacy)は1ヤードのTDランを2本決めれば、Kルーカス・カーネイロ(Lucas Carneiro)が54ヤードを含む3本のフィールドゴールを成功。相手の追随を許しませんでした。

#21 ミシガン大 30、ネブラスカ大 27

ネブラスカ大のホームであるメモリアルスタジアムで行われたこのマッチアップはスコア的に非常に僅差となりましたが、最終的にはミシガン大がネブラスカ大を30-27で破り、貴重なアウェーでのカンファレンス戦を手中に収めました。

この激戦で目立ったのはミシガン大の強力なランゲームとディフェンス陣の奮闘でした。この日ミシガン大はランだけで合計286ヤードと3つのTDを記録。RBジャスティス・ヘインズ(Justice Haynes)は75ヤードのTDランを含む149ヤードでチームをリードし、ジョーダン・マーシャル(Jordan Marshall)も54ヤードのTDランを含む80ヤードを稼いで後押し。フィジカルなオフェンシブラインとQBブライス・アンダーウッド(Bryce Underwood)の安定したプレーでゲームのテンポをコントロールしました。また、ディフェンスも重要な役割を果たし、ネブラスカ大学のQBディラン・ライオラ(Dylan Raiola)を試合を通して7回サックし、ネブラスカ大のグラウンドアタックをわずか43ヤードに抑えたのでした`。

一方のネブラスカ大は、ライオラが308パスヤードと3つのTDを投げるなど、ダイナミックなプレーの片鱗を見せました。特に、前半終了間際にはジャコリー・バーニー・Jr(Jacory Barney Jr)への52ヤードのヘイルメリーパスがエンドゾーンで決まりTDを奪って試合は17-17の同点となって粘り強さを見せはしました。しかし、ネブラスカ大は試合全体を通して安定感に苦しみ、ターンオーバーやドライブを持続できないという苛立つ時間が続きました。ミシガン大学の強力なディフェンスフロントに対し、サードダウンのコンバージョンは12回の試みのうちわずか2回に留まりまり、ネブラスカ大学は後半に巻き返すことができず撃沈。この敗北により、ネブラスカ大学はBig Ten開幕戦において6連敗、そしてTop 25にランクインしている相手に対して28連敗という悪しき記録を更新してしまいました。

#23 ミズーリ大 29、サウスカロライナ大 20

SEC初戦として行われたミズーリ大対サウスカロライナ大の試合は、ミズーリ大の強力な守備陣とテンポの良いオフェンス、特にボール支配率の高いグラウンドゲームによってミズーリ大が29対20でサウスカロライナ大を下し、貴重なSEC戦白星を手に入れました。

ミズーリ大はRBアーマッド・ハーディ(Ahmad Hardy)が138ヤード(タッチダウン1回を含む)を記録すれば、RBジャマール・ロバーツ(Jamal Roberts)が貴重な決勝点となる第4QのTDランを記録し勝利に貢献。またミズーリ大の守備陣はライン・オブ・スクリメージをコントロールし、5回のサックと8回のタックル・フォー・ロスを計上。第4Qにはサウスカロライナ大のオフェンスを複数回スリー・アンド・アウトに追い込み相手の反撃の目を上手く摘みました。

対するサウスカロライナ大は、期待のQBラノリス・セラーズ(LaNorris Sellers)が302ヤード、2TDと強力な存在感を見せましたが、ランゲームで苦戦し重要な局面でドライブを維持することができませんでした。また、12回のペナルティで88ヤードを失ったことも苦境に拍車をかけ、セラーズ自身も第4Qにはパスミスやサックに苦しむなど、最終的にミズーリ大の攻守両面におけるバランスの良さが勝敗の分かれ目となりました。

#25 サザンカリフォルニア大 45、ミシガン州立大 31

実に35年ぶりの顔合わせとなった全米25位のサザンカリフォルニア大(USC)とミシガン州立大の試合は意外にも撃ち合いの展開となりましたが、USCのオフェンスがその撃ち合いを制し無敗同士の戦いで勝利を収めました。

USCのQBジェイデン・マイアヴァ(Jayden Maiava)は3つのTDパス、さらに2つのTDランを記録してオフェンスをを牽引。また、WRマカイ・レモン(Makai Lemon)は8回のキャッチで127ヤード、タッチダウン1回に加え、ランによる得点も挙げるなど、USCのオフェンスにおいて重要な得点源となりました。さらに、ウェイモンド・ジョーダン(Waymond Jordan)がランで157ヤードを稼ぐという強力なパフォーマンスを見せ45点を計上

ミシガン州立大は、ディフェンダーの負傷や退場者が出る中でも粘り、USCの第3Qでのミスやペナルティを利用して反撃し、第3Q終了時には点差を31対24に縮めました。しかし、USCの強力なディフェンスとタイムリーなオフェンスに阻まれ、第4Qで突き放されて息絶えました。

(更新終わり)

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