アラバマ大(1位)@ フロリダ大(11位)
昨年のSEC(サウスイースタンカンファレンス)優勝決定戦の時と同一カード。この時は52対46でアラバマ大が競り勝ちました。フロリダ大にとってはリベンジとなるこの試合、ホームで全米1位チームを迎え撃つことができるのは大きな追い風です。
とはいえアラバマ大は今季まだ2試合を終えた時点であるとはいえ、全米で見ても突出してバランソの良いチーム。昨年から大量の戦力が流出したのにも関わらず攻守ともにほぼ戦力が落ちていないというのはニック・セイバン(Nick Saban)監督らコーチ陣の腕だけでなく類まれないリクルーティング力のおかげでしょう。QBブライス・ヤング(Bryce Young)はすでにハイズマントロフィー最有力候補に挙げられています。
一方のフロリダ大はQB陣が注目の的。先発はエモリー・ジョーンズ(Emory Jones)ですがいまいちピリッとしないパフォーマンスが続いています。一方バックアップのアンソニー・リチャードソン(Anthony Richardson)は大きなフレームの割に投げれて走れるというタレントの持ち主。ファンらはリチャードソン出場を要望しているようで誰が出場するのか気になるところ。ただリチャードソンは先週のサウスフロリダ大戦で太ももを負傷したような素振りを見せており彼の様態も気がかりです。
ちなみにアラバマ大は機動力系QBに手こずってきたという過去があります。もしリチャードソンがいい状態で出場できるならば彼がフロリダ大勝利の鍵を握っていると言えそうですが・・・。
アーバン大(22位)@ ペンシルバニア州立大(10位)
レギュラーシーズン中には稀なSECチームとBig Tenチームのノンカンファレンスゲーム。カレッジフットボールファンにはおなじみの米スポーツ専門局ESPNのプリゲームショーである「カレッジゲームデー」がペンシルバニア州立大のあるペンシルバニア州ステートカレッジから生中継されるということでこの試合の注目度が伺えます。
ペンシルバニア州立大は先シーズン悪夢の開幕後5連敗という散々なスタートを切っていましたが、今年は2連勝でトップ10に返り咲き。QBショーン・クリフォード(Sean Clifford)、WRジョハン・ドットソン(Jahan Dotson)、ノア・ケイン(Noah Cain)といったスキルポジションが揃っており、またディフェンスもこれまで2試合平均で11.5失点と安定しています。
一方のアーバン大はここまで2試合で総得点数が驚異の122点。今季から指揮を執るブライアン・ハーシン(Bryan Harsin)監督はこれ以上ない開幕ダッシュを切っていますが、当然このペンシルバニア州立大戦が彼らの真価を問う試合となるわけです。
ベテランQBボ・ニックス(Bo Nix)は自身のカレッジキャリアにおいて最高の数字を叩き出しており、このパフォーマンスがペンシルバニア州立大相手にどこまで通用するのか見ものです。ただ彼は過去アウェーでの試合のスタッツがすこぶる悪く、さらにこの試合がペンステート名物となる「ホワイトアウト」(ファンがスタジアムを真っ白に染める試合)ゲームとなるということで超アウェーな環境の中、ニックスがどこまでやれるのかという不安要素は拭えません。
アリゾナ州立大(19位)@ ブリガムヤング大(23位)
Pac-12カンファレンスにおいて3つしか残っていない無敗チームの一角であるアリゾナ州立大とここまで開幕2連勝で波に乗るブリガムヤング大との一戦。昨年ブリガムヤング大は躍進するもQBザック・ウィルソン(Zach Wilson)頼りのチームだと思われていましたが、今年はQBジェイレン・ホール(Jaren Hall)がここまで5TDに0INTと安定したプレーを見せています。またディフェンスもなかなかのものでこれまでの2勝はアリゾナ大とユタ大というPac-12所属チームから奪ったもの。果たしてアリゾナ州立大がブリガムヤング大の3つ目の餌食となるか?
シンシナティ大(8位)@ インディアナ大
「グループオブ5」勢の雄・シンシナティ大がインディアナ大と対決。Big Tenチームであるインディアナ大を敵地で倒すことができればシンシナティ大の夢のプレーオフ進出へまた一歩近づくことになります。
ネブラスカ大 @ オクラホマ大(3位)
かつてネブラスカ大がBig 12に所属していた頃この対戦カードは超目玉カードとして毎年全米の注目を浴びていました。最近はネブラスカ大がBig Tenカンファレンスへ移籍してしまったり、そのネブラスカ大自体の戦力が低下してしまったせいでかつて程の盛り上がりはないかもしれませんが、往年のカレッジフットボールファンにとってはこのカードは大変魅力的であることは変わりません。オクラホマ大が圧勝するとされていますが果たして?
ミシガン州立大 @ マイアミ大(24位)
ここまで2勝0敗のミシガン州立大は超南下してマイアミ大へ乗り込みます。ランクはされてはいないものの2年目のメル・タッカー(Mel Tucker)監督指揮下でなかなかのチームに仕上がってきています。注目はRBケネス・ウォーカー・III(Kenneth Walker III)。開幕戦ではノースウェスタン大相手に264ヤードに4TDというとんでもない数字を残しました。マイアミ大は開幕戦でのアラバマ大との試合での大敗が響き24位にまで落ち込みましたが、ミシガン州立大をナメてかかるとえらい目に合うでしょう。
フロリダ州立大 @ ウェイクフォレスト大
開幕戦ではノートルダム大との激闘の末に試合を落としさらに先週格下ジャクソンビル州立大にまさかの逆転負けを喫したフロリダ州立大。その彼らが今週末にウェイクフォレスト大へ乗り込みます。もし彼らが先週のように手を抜くようなことがあればウェイクフォレスト大が対戦相手であってもフロリダ州立大の開幕後3連敗は十分起きえるシナリオ。となれば早くもマイク・ノーヴェル(Mike Norvel)監督不要論が噴出しかねません。
サザンカリフォルニア大 @ ワシントン州立大
先日クレイ・ヘルトン(Clay Helton)監督を解雇したばかりのサザンカリフォルニア大はワシントン州立大とのアウェーゲームに臨みます。監督が去ったことで息を吹き返すケースとそのままズルズルと沈んでいく2つのタイプに分かれると思いますが、果たしてサザンカリフォルニア大はどちらのケースに当てはまるでしょうか?