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木曜日の奇跡!【タルサ大30、トゥレーン大24】

木曜日の奇跡!【タルサ大30、トゥレーン大24】

今夜(11月19日木曜日)に行われたタルサ大トゥレーン大の試合。まだ週末ではなかったためあまり気にも留めていませんでしたが、なんとこの試合がここまで行われてきた数々の試合の中でも最高にクレージーな試合展開となるとは誰が予想したでしょうか。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

タルサ大は今週全米25位にランクされ、シンシナティ大ばかりが注目される「グループオブ5」勢の中でも話題に割って入って来ようかとするチーム。一方既に今季10試合目を迎えるトゥレーン大との試合は前半を終えて0対0と見ている側としては大変退屈な試合展開となっていました。

が、そのスローな試合の流れも後半に入ると一変。ランカーチームから金星を奪いたいトゥレーン大は第3Qに14点入れてリードを奪うと後半にはタルサ大が2TDを奪って同点に追いつきます。しかし残り時間約1分半というところでトゥレーン大QBマイケル・プラット(Michael Pratt)からタイリック・ジェームス(Tyrick James)へのTDパスが決まって土壇場で再びリードを奪いスコアは21対14となり、いよいよタルサ大は敗色濃厚となります。

タルサ大は最後の望みをかけてトゥレーン大陣内へ突進し37ヤード地点までたどり着くも残り時間はたったの6秒。TDを奪わなければ負けという状況で彼らは一か八かのヘイルマリーパスに打って出ます。QBデーヴィス・ブリン(Davis Brin)が決死の覚悟で放ったボールは弧を描いてエンドゾーンへ飛翔。そしてこのボールを奇跡的にWRホワンカルロス・サンタナ(JuanCarlos Santana)がキャッチしてTD!なんと試合終了と同時のスコアでギリギリオーバータイムに持ち込むことに成功したのです。

このTDパスを投げたブリンは実は3番手のQB。先発のザック・スミス(Zach Smith)は前半に怪我で欠場し、バックアップのセス・ブーマー(Seth Boomer)も第3Qに怪我でベンチに退いたためブリンが試合に送り出されたのです。まさか彼もこの日試合に出場するとは思ってもいなかったでしょうが、この大事な場面でこのようなミラクルプレーを披露できるとはまさに奇跡としか言いようがありません。

しかしミラクルプレーはこれだけではなかったのです。

オーバータイムではお互いがFGを決めて24対24とし2度目のオーバータイムに突入。先攻のトゥレーン大はジリジリとエンドゾーンへ迫り3ヤード地点で3rd&ゴールを迎えます。スナップを受けたプラットはブラインドサイトからのブリッツを受けますがその寸前にパスを放ります。しかしこのブリッツに気を取られたのかそのパスは味方ではなく敵のゼイヴェン・コリンズ(Zaven Collins)の手の中に。コリンズはそのまま96ヤードを逆方向へ激走しピックシックス!なんとも劇的な展開でタルサ大が逆転勝利を挙げたのです。

タルサ大はランキングに入ってきたその週にいきなり負けてしまうというワーストシナリオを回避することに成功しましたが、彼らにとってこの試合のような逆転劇はこれで3試合連続となりました。

まずは10月30日のイーストカロライナ大戦。タルサ大は前半を終えて17対3と大きくリードを奪われるも14点差をヒックリ返して34対30と逆転勝利を飾るとその次のサザンメソディスト大戦でも最大21点差あったところ後半怒涛の3連続TDを奪って逆転勝ち。ファンとしては心臓が止まりそうなシーズンが続いていたのです。

アメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)では現在トップを走るのが7勝0敗で全米7位のシンシナティ大。彼らを追うのがこのタルサ大ですが、再来週にはいよいよこの2チームが直接対決することになっています。タルサ大は当然次戦のヒューストン大を軽んじることは出来ませんが、もしこれに勝ったとなるとシンシナティ大とタルサ大の試合は「パワー5」カンファレンス群の試合並みに注目を浴びることになります。

なんにしても今夜は思いもかけずに最高のエンターテイメントを見させてもらいました。

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