パデュー大のブローム監督が契約更新

Big Tenカンファレンス所属のパデュー大ジェフ・ブローム(Jeff Brohm)監督との契約を更新。新契約内容には7年間で総額3680万ドル(1ドル100円計算で約36億8000万円)という大型の条件が盛り込まれています。

2014年から2016年までカンファレンスUSA所属のウエスタンケンタッキー大で監督を務め、同校での3年間の成績は30勝10敗。2015年と2016年にはカンファレンスタイトルを獲得し、その手腕を買われてパデュー大の監督に抜擢されました。

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パデュー大のジェフ・ブローム監督

2017年度は7勝6敗、2018年度には6勝7敗でトータル13勝13敗と目から鱗が落ちるような戦績を残せてはいませんが、2013年から2016年までパデュー大を指揮したダレル・ヘイゼル(Darrell Hazell)氏が4年間で9勝33敗だったことを考えると、チームは再建に向けそれなりの成果を挙げているということにはなると思います。

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昨シーズンはオハイオ州立大戦で世紀の番狂わせを演出し、そして何よりも話題となったパデュー大のスーパーファン、タイラー・トレント(Tyler Trent)くんを受け入れパデュー大とファンを一つにまとめあげたという貢献度もこの大きな契約更新を実現させた原因となったのでしょう。そして彼の母校でもあるルイビル大が次期監督に触手を伸ばしながらもパデュー大に踏みとどまったという、チームへの忠誠心も大学がブローム監督にチームを託そうと思わせた原因に違いありません。

それにしても決してお世辞にも強豪とは言えないパデュー大が監督に年収500万ドル相当のサラリーを支払うほどまでになったというこの状況には驚きを隠しえません。

2012年のデータベースを見ると、その時の1位だったアラバマ大ニック・セイバン(Nick Saban)監督の年収が約530万ドル。そしてその当時のパデュー大の監督だったダニー・ホープ(Danny Hope)氏の年収はたったの77万ドル(約7700万円)です。それが7年でパデュー大はブローム監督にその当時のセイバン監督とほぼ同額のサラリーを手渡すまでになったということになります。

2018年度のデータベースによると、年収500万ドルを稼ぐ監督は全米でもトップ10〜15人ほどしかいません。そこには引退したオハイオ州立大アーバン・マイヤー(Urban Meyer)元監督、ミシガン大ジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督、テキサスA&M大ジンボ・フィッシャー(Jimbo Fisher)監督、ジョージア大カービー・スマート(Kirby Smart)監督などが顔を揃え、ブルーム監督も彼らの仲間入りを果たしたということになります。

カレッジフットボール界で目立った結果を残せたことのないパデュー大がここまでの大金を監督に支払うまでに立ったというこの状況は考えてみれば末恐ろしいです。ブローム監督が500万ドルに値するコーチなのかというのはさておき、パデュー大がここまでの大金を捻出できるという事実、そして決して強豪とはいえないフットボール部にここまでの大金をつぎ込もうと決めた意志、これが一昔前では考えられない規模で行われているからです。

もちろんやるからには誰もが勝ちたいのは決まっています。しかし一方でこれはコーチング市場で監督のサラリーが高等の一途を辿っているという副産物でもあると思います。先に上げたアラバマ大のセイバン監督は2012年以降3度ナショナルタイトルを獲得し、その結果2018年度の年収は8300万ドル(約8億3千万円)にまで至っています。そしてそれに続けと有能コーチを手放したいくないチームはこぞってサラリーを上げていくわけです。そのトレンドにパデュー大も乗っかった、あるいは乗っからざるを得なかったとも考えられます。

追い越せ精神、そして勝利至上主義から来ると思われるこのサラリーの高騰化。一体どこまで行くのか検討もつきませんが、もちろん大学は監督にそれなりの対価を支払わってもらわないと割が合いません。強ければチケットも売れ、TV放映権を跳ね上がる。そうなれば元が取れるチームも出てくるでしょう。パデュー大にそれが可能なのか・・・。ということに尽きると思います。

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