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2024年度CFPプレビュー:インディアナ大vsノートルダム大【1st Round】

2024年度CFPプレビュー:インディアナ大vsノートルダム大【1st Round】

2024年度から導入される12チーム制度のCFP(カレッジフットボールプレーオフ)。FBSの9つのカンファレンスの各優勝チームの中でもCFPランキングで上位4チームにはファーストラウンド免除のトップシードが与えられますが、そのほかの8チームはまずファーストラウンドを勝ち抜かなければなりません。

そのファーストラウンドが今週末に4試合行われますが、どの試合もプレーオフとしては初の試みとなるキャンパス開催。確実にホームチームが地の利を生かす戦いとなると思われますが、当サイトはその4試合の見どころを順にご紹介していきます。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#10 インディアナ大 @ #7 ノートルダム大

🇺🇸12月20日(金)東部時間午後8時 | 🇯🇵12月21日(土)午前10時

プレーオフのファーストラウンドゲームの口火を切るのがこのインディアナ大ノートルダム大の試合。お互いのキャンパスがインディアナ州にあり、約200マイル(約300キロ)とアメリカの規模で言うとそこまで遠くない距離同士の大学。インディアナ州の愛称が「フージアー(Hoosier)」なため、「The Battle of the Hoosier State」なんて言われ方もしています。

ただ地理的に近隣に所在しているチーム同士ながらこれまで対戦回数はそこまで多くありません(29回)。対戦成績は23勝5敗1分けでノートルダム大が大きくリード。最後に対戦したのが1991年(49対27でノートルダム大の勝利)ですので、実に33年ぶりの対戦となります。

ノートルダム大は2020年度シーズン以来のプレーオフ進出。この時は準決勝戦でのちに優勝するアラバマ大に敗れています。まずはプレーオフでの初勝利を目指してインディアナ大戦にいどみます。一方のインディアナ大はプレーオフは初出場。CFPの前身となるBCS(ボウルチャンピオンシップシリーズ)でも出場経験がないため、彼らにとっては創部以来ほぼ初と言っていい、全米制覇を狙える舞台に立つことになります。

今季ノートルダム大は2戦目に格下のノーザンイリノイ大に敗れる大波乱がありましたが、それ以降は見事に立て直し10連勝。ランキングも18位から5位まで復活してきて見事にプレーオフ進出を果たしています。

彼らの強みは強力なランオフェンスと堅実なディフェンスです。今季の1試合平均ランヤードは全米10位となる224.8ヤード。その双璧をなすのがRBジェレマイア・ラヴ(Jeremiya Love)とQBライリー・レナード(Riley Leonard)。二人合わせて1700ヤードに19TDを稼ぐ彼らは、全米トップレベルのOL陣を盾にゴリゴリに走ってくるフィジカルなオフェンスチーム。またディフェンスは特にパスディフェンスに強く、相手に与えたパスヤードでは全米9位となる1試合平均157.9ヤード。Sのゼヴィアー・ワッツ(Xavier Watts)に注目です。

弱みがあるとすればパスオフェンス。ランタイプのQBであるレナードは今季200ヤード以上投げた試合がたったの4つ。ノートルダム大のスタイル的にパスを多用しないというところもあるのかもしれませんが、全米で見ると彼らのパスオフェンスは101位となる1試合平均196.4ヤードと下から数えた方が早いという数字しか残せていません。

一方のインディアナ大は今季から指揮をとるカート・シグネッティ(Curt Cignetti)監督の下で史上稀に見る大躍進。開幕から連勝を重ね、唯一の敗戦となったオハイオ州立大戦以外で全て白星を獲得。その原動力はQBカーティス・ローク(Kurtis Rourke)。オハイオ大からの転校生であるロークは全くの無名選手でしたが、シグネッティ監督らコーチ陣の下で開花。ここまで27TDに4INTと非常に効率の良いパフォーマンスを続けています。

トータルオフェンスが全米25位ということからも、彼らのオフェンスがボールを動かすことができるチームであることはわかると思いますが、彼らの快進撃を支えるのはそのディフェンス力でもあります。ランディフェンスは何とここまで全米1位(1試合平均被獲得ヤード70.8ヤード)で、パスディフェンスも全米9位(1試合平均被獲得ヤード174.0ヤード)という数字からもその守備力の高さが伺えます。特にオールアメリカンにも選出されたDLミカイル・カマラ(Mikail Kamara)に注目です。

試合の鍵はやはり全米1位のランディフェンスを誇るインディアナ大とノートルダム大のランオフェンスの力比べ。インディアナ大のSOS(ストレングス・オブ・スケジュール)は67位と決して試されてきたスケジュールをこなしたわけではなく、本当の実力がどれほどなのかは証明されていません。ただ唯一の敗戦となったオハイオ州立大戦では彼らのランオフェンスを120ヤード未満に抑える奮闘を見せており、これがノートルダム大戦でも発揮されると面白いことになりそうです。

もしノートルダム大がリードを許すような展開になり、終盤パスオフェンスに頼らなければならなくなると、ここまでパスオフェンスで結果を残せていない彼らにとっては不利になる可能性もあります。またノートルダム大は3rdダウンコンバージョン率が40%未満と低く、ランが出ないためにパスのシチュエーションが増えると苦しくなりそうです。

インディアナ大は手強い相手に対して出足が遅いという面もあります。特に1stダウンでの成功率が低く、それは強豪相手に奥手になりがちなプレーコーリングの影響もあるのかもしれません。ここまでやってきたインディアナ大の成果を信じてアタックし続ければいかに名門ノートルダム大といえど、インディアナ大にも大いに勝機はあると見ます。

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