オフシーズン便り#8【2020年】 - ANY GIVEN SATURDAY

オフシーズン便り#8【2020年】

オフシーズン便り#8【2020年】

テンプル大、イーグルスの本拠地の借用を延長

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ペンシルバニア州フィラデルフィア市にキャンパスを置くテンプル大。彼らはこれまで近接するフィラデルフィアイーグルスの本拠地であるリンカーンファイナンシャルフィールドを自身のホームスタジアムとして使用してきました。

テンプル大は長きに渡りカレッジフットボール界で弱小チームとされてきましたが、近年は力をつけてきており2015年と2016年には所属するアメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)のタイトルマッチに進出を果たし、2016年にはチャンピオンにも輝きました。

そうしてテンプル大フットボール部が強くなっていくに従い、大学内ではキャンパス内にスタジアムを建設しようという動きが出始めます。その方が学生ファンが試合観戦のために足を運びやすくなるからです。が、その試みはキャンパス周辺住民との対立で頓挫。またリンカーンファイナンシャルフィールドを使用する契約も昨シーズン終了後に切れていましたので、テンプル大としては来るシーズン以降のホームスタジアム確保は最優先事項だったのです。

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結果としてテンプル大はイーグルスと5年間の契約更新を結び2024年度シーズンまで再びリンカーンファイナンシャルフィールドで試合を行えることになりました。

レンタル料がどれくらいなのかは明らかにされていませんが、昨年までの使用料は年間100万ドル(1ドル100円計算で約1億円)で、噂ではイーグルス側は200万から300万ドル程度のレンタル料釣り上げを要求したとかしないとか。

ちなみにテンプル大側はキャンパス内に自前のホームスタジアムを建設する計画を諦めているわけではなく、今回5年契約更新をイーグルスと提携したおかげで再び腰を据えて付近住民との話し合いを経てスタジアム建設にこぎつきたい模様です。


「ソリッチボウル」が実現?

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Big Tenカンファレンスの古豪ネブラスカ大は2026年度シーズンにMAC(ミッドアメリカンカンファレンス)のオハイオ大との対戦を発表しました。

なぜこのマッチアップを取り上げるのかというと、現在オハイオ大を指揮しているフランク・ソリッチ(Frank Solich)監督が1998年から2003年までネブラスカ大で監督を務めていたからなのです。

ネブラスカ大といえば1970年代から90年代にかけて猛威を奮った強豪校であり、特に名将トム・オズボーン(Tom Osborne)氏が率いた25年間は彼らの黄金時代であり、彼らの代名詞でもある「アイフォーメーション」、さらにはそこから派生した「トリプルオプション」で全米を席巻。ネブラスカ大での活躍によりオズボーン氏はカレッジフットボール史に名を残すレジェンドとなったのです。

そのオズボーン氏は1997年シーズン後に引退しましたが、その後釜を担ったのがソリッチ監督でした。ソリッチ監督はネブラスカ大のOBでもあり長きに渡りオズボーン氏に師事してきた生粋のコーンハスカーであり、オズボーン氏の伝家の宝刀であるトリプルオプションオフェンスを引き継いだ人物でした。

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1999年には当時所属していたBig 12カンファレンスで優勝。その後もコンスタントに二桁勝利を挙げましたが2003年度シーズンに9勝3敗となったところでネブラスカ大はソリッチ監督を解雇。その後チームはウエストコーストオフェンスを得意とするビル・キャラハン(Bill Callahan)氏を起用しますがそこからチームは失墜。それを考えるとソリッチ監督の解雇は愚策だったと言わざるを得ません。

そんな「ミスター・ネブラスカ」ソリッチ監督ですが、母校を追われた後に2005年に中堅校であるオハイオ大の監督に就任。当時は「あのネブラスカ大のソリッチ監督がオハイオ大にやってきた!」と地元で騒がれたものです。

オハイオ大では得意のグラウンドアタックにパスオフェンスを絡め進化したところを見せ、チームの成績は過去に比べるとうなぎのぼりに良くなっていきます。過去15年間でMACタイトルこそ無いものの地区優勝が4回。1969年から2005年まで地区優勝回数がゼロだったことを考えると如何にソリッチ監督が同大学に及ぼした影響が大きいかが分かると思います。

そんなソリッチ監督は2020年5月現在で75歳。FBS(フットボールボウルサブディビジョン)では最年長監督となる彼は今年はじめにオハイオ大と2年間の契約更新を果たしました。これで自身が引退を表明しない限り2021年までソリッチ監督の勇姿を拝むことができるわけですが、実際ネブラスカ大との対戦がある2026年まで彼がオハイオ大の監督でいるかは微妙なところ。なんと言っても2026年には81歳になっており、2018年度シーズン後に引退した「生き仏」ビル・シュナイダー(Bill Snyder、元カンザス州立大)氏ですら79歳でした。最近で言えば2011年までペンシルバニア州立大を指揮したジョー・パターノ(Joe Paterno、故人)氏が85歳だったのが最年長でしたが・・・。

ただソリッチ監督自身は2019年1月に師匠であるオズボーン氏から贈られるオズボーンレガシーアワードを受賞するためにネブラスカ大に凱旋した事はありました。

オズボーン氏は愛弟子であるソリッチ監督がネブラスカ大を解雇されたことを長いこと残念がっており、またソリッチ監督自身もそのことを多少なりとも引きずっていたこともあって、この時ソリッチ監督が受賞のためにリンカーン市に戻ってきたことを非常に感慨深く感じていたようでした。

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