メリーランド大の調査結果
オハイオ州立大のマイヤー監督が開幕3試合の謹慎処分になったことはこのサイトでも何度か紹介していますが、もう一人開幕前に謹慎処分になり未だ正式な処遇がおりていない人物が居ます。メリーランド大のD.J.ダーキン(D.J. Durkin)監督です。
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彼は冬のトレーニング中に亡くなったジョーダン・マクネアー(Jordan McNair)の事故に関する責任追及と、その時から噴出したメリーランド大フットボール部内の極限の風紀に関する調査のためずっと自宅待機を命じられています。大学側は外部の調査委員がまとめた報告書にようやく目を通すことが出来たそうですが、その内容は「有害(Toxic)といえるレベルではなかったが、パワハラ(Abuse)は横行していた」というものだったそうです。
調査委員会はダーキン監督及び体育局長のデーモン・エヴァンズ氏を現職から解くことを推奨していますが、その判断は大学長のワレス・ロウ氏に委ねられるものだとも述べています。
おそらくダーキン監督の進退はここ数週間のうちに明らかになるでしょう。
ノートルダム大と海軍士官学校の試合がアイルランドへ
今週末全米3位のノートルダム大は海軍士官学校(ネイビー)と対戦することになっていますが、実はこの両チームは1027年から現在まで毎年対戦し続けているライバル関係にあり、過去91年間一度も試合が途切れることがないということで、これは同一チーム同士の連続試合最長記録を保持しています。
そんな歴史あるライバリーですが、今回このマッチアップが2020年にアイルランドのダブリンで行われることが決まりました。実は1996年と2012年にもダブリンのアヴィヴァスタジアムでこの試合は行われており、これで3度目の海外開催となります。
フロリダアトランティック大、金曜日を休校に
昨年10勝3敗でカンファレンスUSA覇者となったフロリダアトランティック大。それを指揮するのはかの有名なレーン・キフィン(Lane Kiffin、元アラバマ大OC)監督ですが、今年は残念ながら3勝4敗、カンファレンス戦も1勝2敗と苦戦しています。しかし残りの試合で白星を積み重ねることが出来れば、まだまだカンファレンス連覇の夢も残されており諦めるにはまだ早すぎます。
そのためにもこの金曜日に行われるルイジアナ工科大戦をしっかりと手中に入れて勝ち続けたいところ。そこでキフィン監督は大学に懇願しこの試合がお行われるホームスタジアムをファンで埋めるために金曜日を休校にすることに成功したのです。
授業はいいからとにかく試合を見に来てくれと言わんばかりの、大学総出のバックアップ体制。果たして人は集まるのか?そして試合に勝つことは出来るのか・・・??
リクルートのジョージア大離れ
2018年度のリクルーティングランキングで見事1位を獲得し、7年連続首位だったアラバマ大を引きずり下ろしたジョージア大。昨年はCFPナショナルタイトルゲームにも進出し、今季3年目のカービー・スマート(Kirby Smart)監督のチーク育成は順調に進んできています。
そんな中リクルーティングで幅を利かせていたと思われていたジョージア大ですが、この度2019年度のリクルートで全米ナンバーワンRBと目されているジョン・エメリー(Johnn Emery)くんが口頭でジョージア大行きを明言していたにも関わらずその口約束を取り消して他の進学校を探すことにしたというニュースが入ってきました。
12月末と2月に行われる「ナショナルサイニングデー(高校生が正式に進学先を決める日のこと)」で書類にサインするまではリクルートたちは進学先を口頭で変えることは日常茶飯事。ですから今回もエメリー君が心変わりしたことはジョージア大にとって痛手であってもそこまで驚くことではないのですが・・・。
しかし実はここに来るまでジョージア大は更に3人のトップリクルートを失っているのです。それは5つ星のWRジャドン・ヘイズルウッド(Jadon Haselwood)くん、4つ星CBジェイレン・ペリー(Jalen Perry)くんと同じく4つ星LB J.D タートランド(J.D. Bertrand)くんも口頭での入部約束を取り消しているのです。
今一番並みに乗っているチームであるジョージア大から4人ものトップリクルートが入部を取り下げるというのは非常に気になるところ。現在リクルーティングランキングで4位につけているジョージア大ですが今後もこのようなことが続けばこのランクは確実に落ちていくことでしょうね。
ちなみに今現在のリクルーティングランキング首位は驚くなかれ、アラバマ大です。
パデュー大ブローム監督、ルイビル大の噂を一蹴
先週オハイオ州立大に快勝したパデュー大。そのHCであるジェフ・ブローム(Jeff Brohm)監督の株はにわかに上がっていますが、この度その活躍を見たルイビル大の関係者が彼に触手を伸ばしているという話が沸き起こりました。
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ルイビル大は現在ボビー・ペトリノ(Bobby Petrino)監督に率いられていますが、昨年までのスターQBラマー・ジャクソン(Lamar Jackson)がチームを去って以来絶不調が続いています。そのことからペトリノ監督の監督生命もあと僅かなどとささやかれている中で、ブローム監督の名前が次期監督候補として上がってきたのだと思います。
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実はブローム監督はルイビル大のお膝元、ケンタッキー州ルイビル氏出身で、ルイビル大のOBでもあります。さらに母校でコーチとして携わったこともあり、彼が凱旋して母校を率いることになっても何ら不自然ではありません。
しかしブローム監督自身はこの噂を一蹴。パデュー大で指揮を取り続けることを明言しました。いくら母校とは言え、Big Tenカンファレンスのパデュー大でチームを育成したほうがコーチとしてはやりがいがあるでしょうから、当然といえば当然ですが。
TCUのターピンが退部処分に
テキサスクリスチャン大のWR兼リターナー、カヴォンテ・ターピン(KaVontae Turpin)が彼女に暴力を奮った罪で逮捕され、その結果チームを退部処分になることになりました。
今年4年生となるターピンはパントリターンで全米1位(平均約20ヤード/リターン)を誇る主力選手であり、彼の退部は痛手ではありますが、ドメスティックバイオレンスやセクシャルハラスメントが強く拒絶されるこのご時世、この処分は当然のことといえます。
TCUは先発QBショーン・ロビンソン(Shawn Robinson)を肩の手術のために失ったばかり。ダブルパンチを喰らってしまいました。
アラバマ大QBハーツの怪我
昨年までアラバマ大の先発QBを務め、今年はトゥア・タガヴァイロア(Tua Tagoviloa)のバックアップとしてチームの快進撃に貢献しているジェイレン・ハーツ(Jalen Hurts)。先週のテネシー大戦でも後半途中から出場してランTDを一つ決めましたが、このプレーの時に足首を負傷。そして今週頭に特別な処置を施されたということです。これがマイナーな手術なのか何なのかは明らかにされていませんが、ラッキーなことに今週末彼らは試合がありません。翌週の大一番であるルイジアナ州立大戦にまでに回復する予定らしいので、とりあえずは大きな心配をする必要はないようです。
これまでタガヴァイロアはすべての試合でハーツにプレーをバトンタッチしています。それは試合がハーフタイムの時点で既に大差がついてしまっているからですが、このルイジアナ州立大では同じようにハーツの出番がやってくるのかも気になります。
オレゴン大QBハバート、来年もチームに残留か
先週ワシントン州立大に敗れランキングを12位から19位に下げたオレゴン大。彼らの先発QBでハイズマントロフィー候補とも言われるジャスティン・ハバート(Justin Herbert)の株も少々下がってしまいましたが、それでも彼が来るNFLドラフトで目玉選手の一人であることは変わりません。
が、それは彼が来年4年生シーズンをスキップするという前提の話です。多くのエキスパートは彼が今シーズン後にNFL早期ドラフト入りすることを予想していますが、ハバートに近い関係者が彼が来年もチームに居残る可能性が高いと話したということです。
オレゴン大にとっては非常に嬉しい話でしょうが、NFLスカウトにしてみれば戦略を練り直さなければならなくなり、この話の真偽が気になるところです。