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USCへの制裁に疑問符が?

USCへの制裁に疑問符が?

カリフォルニア州上訴裁判所は、NCAAがサザンカリフォルニア大の元スターRBレジー・ブッシュ(Reggie Bush)の件においてサザンカリフォルニア大に対して「あらかじめ定められた」結論に至るため事件の真実を無視した、という判決を下しました。これによりNCAAにより下されたサザンカリフォルニア大への制裁の是非が問われることになりそうです。

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USC時代のレジー・ブッシュ

USCの元RBレジー・ブッシュ焦点になったのはサザンカリフォルニア大のRBコーチ(当時)トッド・マクネア(Todd McNair)がブッシュ在学時に彼がNCAAルールを破っていたことを知っていたかどうか、でした。

マクネア氏の言い分は、当然ながらブッシュのルール違反のことは知らなかった、ということで、逆にマクネア氏はNCAAを名誉毀損で訴えを起こそうとしています。

NCAAはマクネア氏の訴訟を破棄するよう裁判所に求めていましたが、今回3人の裁判員がその証拠を検証することになりました。彼らが公表した文書は下の通りです。

「この証拠はNCAAがマクネア氏が(ブッシュが)NCAAルール違反を犯していたことを知っていた、という結論に結びつけるために真実を無視したことを明確に示している。」

NCAAの広報は「いまのところコメントを差し控えます」としています。

裁判所はマクネア氏自身の訴訟内容も一部棄却していますが、名誉毀損の訴えは支持しています。この決断によりマクネア氏の訴えをもとに本格的な訴訟が始まる模様です。

またこれによりNCAAが下したサザンカリフォルニア大への制裁の平等性にも疑問符が投げかけられることになります。NCAAはサザンカリフォルニア大に2年間のボウルゲーム出場禁止と3年間で奨学金を与えられる選手の数を30減らすという大変厳しい制裁を下していました。

ブッシュが犯したNCAAルール違反とは、ブッシュと彼の家族が不適切に金銭・ギフトを受け取った、ということです。そしてブッシュを管理できなかったサザンカリフォルニア大にも非難の矛先が向いたのです。

このスキャンダルでブッシュが受賞したハイズマントロフィーは没収され、サザンカリフォルニア大の2004年度の一部と2005年の全戦績が抹消されました。

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