NCAAは今後3年間は新たなボウルゲームを増設させないと表明しました。
昔からポストシーズンのボウルゲームといったらアメリカのスポーツの伝統の一つに数えられてきました。長らくこれらのボウルゲームは10試合前後で、シーズン中に活躍し良い成績を残したチームにそのご褒美として与えられたものでした。
しかしボウルゲームは年々数を増やし、昨年度はなんと合計42試合にものぼりました。そのせいでカレッジフットボールプレーオフの準決勝2試合とナショナルタイトルゲームを除く39試合に出場する78チームという頭数を揃えるため、負け越しチームを招待しなければいけない始末に。好成績のチームへのご褒美というコンセプトはとうの昔に消え去ってしまいました。
このような状況に苦言を呈したのはメディアだけでなく多くのファンでした。結果的にFBSに所属する3分の2のチームが出場できてしまうポストシーズンのボウルゲームになんのありがたみも無くなってしまったからです。商業的理由だけで増え続けたボウルゲームの数ですが、この悪しきトレンドにとうとうNCAAが待ったをかけたのです。
今後3年間限定ではありますが。
2015年度にはキュアボウル、アリゾナボウル、そしてFCSチームを招待したセレブレーションボウルの3ボウルゲームが新たに加わりましたが、試合が増えすぎてしまったため、これまでなら招待される基準に入らなかった負け越しチームまでもが駆り出されるに至りました(5勝7敗のミネソタ大、ネブラスカ大、サンノゼ州立大)。ボウルシーズン終了後には結果的にボウルゲームに出場した80チームのうち10チームが負け越すという状況に陥ったのです。
やはりボウルゲームはシーズン後のお楽しみとしてレギュラーシーズンでは相見えることのない強豪チームの戦いを見てみたいというのが本音です。ですから3年間限定でもこれ以上「無意味な」ボウルゲームが増え続けることを阻止するのは大歓迎です。が、それでも現存の約40ものゲームは多過ぎると思います。
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