最後に記事を更新してから1ヶ月以上・・・。サーバーに蜘蛛の巣も張ってしまったかというほどのほったらかしようでした・・・（申し訳ございません）。
そんな中あっという間に2023年度のシーズンに向けたプレシーズンキャンプが各地で始まろうとしています。そちらの方の情報もお届けしたいと思っていますが、それに先立ち前回の更新から現在までの主なニュースを順にお伝えします。
この度、SEC（サウスイースタンカンファレンス）所属のルイジアナ州立大（LSU）が2012年から2015年に獲得した37勝がこの度NCAA（全米大学体育協会）の制裁により記録から抹消されてしまいました。
この37勝には2つのボウルゲームでの勝利も含まれていますが、なぜこのような制裁を受けたかというと、この2012年から2015年の間に在籍していたOLヴァダル・アレキサンダー（Vadal Alexander）があとあとになってプレー資格を剥奪されたため、彼が出場していた試合の全勝利数が取り消されてしまったのです。。
アレキサンダーのプレー資格が剥奪されてしまったのは、当時のLSUのフットボール部スタッフの斡旋により、アレキサンダーの父親がほぼ架空の仕事に就き約18万ドル（1ドル100円計算で約1800万円）を受け取っていたことが明らかになったからだとか。これはNCAAのルール違反（バイオレーション）としては最高となるレベル1のルール違反となります。
そして今回の件でLSUの記録から37勝が減っただけでなく、当時チームを率いていたレス・マイルズ（レス・マイルズ）元監督の勝利数記録も削減。これで正式に彼の戦績は77勝34敗となりましたが、オクラホマ州立大、カンザス大での監督としての戦績を合わせると、制裁前は145勝73敗で勝率は66.5%でしたが、制裁後の戦績は108勝73敗となり勝率が59.7％まで下がってしまいました。
カレッジ選手やコーチにとって最大級の栄光はカレッジフットボールの殿堂入りを果たすことですが、コーチとして殿堂入りするための条件に勝率が60％以上なければならないというものがあります。今回マイルズ氏はこの制裁の影響で勝率60%を割ってしまい、殿堂入り資格も無くなってしまいました。
ちなみにNCAAは同時にLSUの卒業生で現在ボルティモアレイヴンズに籍を置くオデム・ベッカム・Jr（Odem Beckham Jr）にも制裁を下しました。
これは2019年度のナショナルタイトルゲームでLSUが優勝した際、試合後に彼が公共の面前で現役選手たちに現金を手渡していたことに対する罰則となります。
OBJに対する制裁は彼が母校であるLSUの施設に今後2年間足を踏み入れてはならないというものです。
さらにLSUはすでにリクルーティング違反で3年間の謹慎処分（プロベーション）に置かれています。これは前監督であるエド・オルジェロン（Ed Orgeron）監督体制下で起こったもので、リクルーティングが禁止されていた（新型コロナのパンデミックのため）2020年度にそれに反してリクルーティングを行っていたことが明らかになったからです。
現在指揮をとっているのはブライアン・ケリー（Brian Kelly）監督で、彼にとっては無関係な制裁となりますから、NCAAの制裁が今後のボウルゲーム出場禁止といったようなより重い制裁でなかったことは不幸中の幸いだったと言えそうです。
