猫の手も借りたいほどの台所事情であるルイジアナ州立大のOL陣ですが、それに追い討ちをかけるような事件が起きました。つい先日(8月2日)に無期限謹慎処分に処されたOLマエア・テウヘマ(Maea Teuhema)がそれから1日も経たないうちにチームを退部し転校することが決定したと言うのです。
報道によると「学業関係の問題」でエド・オルジェロン(Ed Orgeron)監督から無期限謹慎処分を下されたと言うことですが、その詳しい内容については明らかになっていません。
しかしオルジェロン監督からの処分は「無期限謹慎処分」であり、「退部処分」と言うわけではありませんでした。にもかかわらずこの短時間で自らチームを去ろうと決意したと言うからには何かしらの大きな訳があったに違いありません。
テウヘマが転校することを決意しそれをルイジアナ州立大が許可したと言うことで、彼の転校先ではスカラシップ(スポーツ奨学金)を受け取ることができるはずです。どちらにしてもFCSチームに転校しない限りテウヘマは今季いずれのFBSチームではプレーすることはできません(トランスファールールによる)。
ちなみに昨年の7月に彼の兄であるDLシオン・テウヘマ(Sione Teuhema)もFCSのサウスイースタン大(ルイジアナ州)へ転校しています。ひょっとしたら弟のマエアも兄と同じ道を辿ることになるかもしれません。
テウヘマは2015年度のルーキーシーズンには途中から先発出場しだしてシーズン後には「フレッシュマンオールアメリカン(1年生限定のオールアメリカンチーム)」にも選出された逸材。昨年も引き続き先発OGを務め、もちろん来たる2017年度シーズンもルイジアナ州立大のラインの要として活躍を期待されていましたが・・・。
ルイジアナ州立大の攻撃スタイルはラン重視です。昨年までのスターRBレナード・フォーネット(Leonard Fournette)はNFLへ去り、今季はデリウス・グイス(Derrius Guice)がその大役を任されるわけですが、彼がフォーネット並みの結果を残すにには強固なOL陣が必須事項です。しかしテウヘマがチームを去ることにより昨年の先発OLはウィル・クラップ(Will Clapp)とK.J. マローン(K.J. Malone)の二人しかいないことになります。
何があったかわかりませんが、少なくともチームには大なり小なり痛手となりそうです。