フットボールプレーヤーとして活躍できる時間は限られおり、若年層時には大変な数のプレーヤー人口数だったのが高校、大学と徐々にふるいにかけられ、職業としてのプロ選手として生活していける人たちはごくごく限られた人たちだけです。ですから多くの選手たちはカレッジフットボールの世界を味わえればそれで十分であり、卒業後はそれぞれが様々な仕事についてフットボール選手後の人生を生きていくことになります。フットボール選手としての人生よりもその後の人生の方がはるかに長いわけですから。
ジョージア工科大は今回自身のパンターを失うことになりました。しかしその理由はちょっと変わっています。
そのパンターとはグラント・アーセン(Grant Aasen)ですが、彼は今回フットボール選手をやめて聖職者の道へ進むことを決意したのです。アーセンはあと1年のプレー資格を残していましたが、今回神学校へ進学するためにチームを離れることになりました。
「私は2016年の春季トレーニング時にポール・ジョンソン監督にあともう1年プレーしたら神学校へ進むことを伝えていました。自分にとってフットボールは全てであったので、それを伝えた時は思わず涙が溢れてきてしまいました。でもジョンソン監督は私が正直に伝えたことに感謝しましたが、あともう1年プレーしたあとにまたその決意を聞かせてくれと話してくれました。そして私は昨年もう1年プレーし、さらにこの春季トレーニングにも参加しましたが、私の(神学校へ行くという)決意は変わらなかったのです。」とアーセンは話しました。
また彼はチームのストレングスコーチであるジョン・シスク(John Sisk)氏にこのことを打ち明けた時のことをこう振り返っています。
「我々の最高のストレングスコーチであるジョン・シスクコーチは私の決断を初めて聞いた時非常に驚いていました。しかしそのあとすぐに私のこれからの人生を芯から応援すると言ってくれました。それは私にとってはかけがえのない言葉でした。特に在学中通して親しくなったストレングスコーチからそう言ってもらえたのは本当に嬉しかったです。」
カレッジフットボールは多くの人に様々な影響を及ぼします。しかし先にも言ったようにプレーヤーとしての人生は短いのです。アーセンのようにフットボールの世界を去り全く別の世界へ進むのもまた人生。フットボールが全てではないという素晴らしい一例だと思います。(カレッジフットボールのファンサイトを運営している私がいう言葉でもないかもしれませんが笑)