ウェイクフォレスト大の「ルディ」
先週19位だったバージニア工科大はウェイクフォレスト大にまさかの敗戦を食らって最新のランキングでトップ25から降格してしまいました。そのウェイクフォレスト大の大金星獲得に大きく貢献したのがニック・アンダーセン(Nick Andersen)です。
筆者の私も今日まで彼の名前を聞いたことがありませんでしたが、おそらくウェイクフォレスト大のファン自身も彼の存在を知る人は少なかったのではないでしょうか。
というのも彼は今年1年生でスカラシップ(スポーツ奨学金)選手でもない一介のウォークオン選手だからです。
身長5フィート11インチ(約179cm)に体重185パウンド(約83kg)と決して大柄とは言えない体型ですが、ダイナミックなバージニア工科大相手に実に3つのパスINTを記録。しかも3つ目は相手が同点を狙う最後の攻撃の目を摘む一世一代のインターセプション。
ノースカロライナ州にキャンパスを持つウェイクフォレスト大に所属するアンダーセンはバージニア州出身。そのバージニア州出身の彼がバージニア工科大を倒す原動力となるというのもドラマチックですが、チーム誰しもがウォークオンのアンダーセンのこの活躍を喜び合うシーンは感動もの。
それはまさに映画「ルディ」を彷彿とさせるもので、試合後は映画さながらにチームメイトがアンダーセンを担ぎ上げるシーンも!
HOIST.
HIM.
HIGH.#GoDeacs | @NickAndo1004 🎩 pic.twitter.com/5oBGgWkrIW— Wake Forest Football (@WakeFB) October 24, 2020
そしてチームメイトは「ニックにスカラシップを!」と連呼。これを聞いたデイヴ・クラウソン(Dave Clawson)監督は「ニックはそれに値する活躍をした。来学期にはぜひスカラシップが授与されるように手回しをします」と話していました。
努力でここまで這い上がってきたアンダーセンの話はカレッジフットボールならではの熱いストーリーですよね。
ちなみにアンダーセンの背番号は「45」ですが、上に挙げたルディの背番号も同じく「45」。これが偶然ならば出来すぎています(笑)。