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元オレゴン大選手、NCAAと母校との訴訟に敗訴

元オレゴン大選手、NCAAと母校との訴訟に敗訴

オレゴン大OLダグ・ブレナー(Doug Brenner)はNCAAと母校であるオレゴン大を相手取り、慰謝料1億ドル(1ドル100円計算で約100億円)を求め訴訟を起こしていましたが、裁判所はブレナーの訴えを棄却。結果50万ドル(約5000万円)の和解金を受け取ることで合意しました。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

ブレナーがNCAAとオレゴン大を訴えた理由は、2017年のオフシーズンのウィンターコンディショニングで強いられたオーバートレーニングのせいで怪我をして将来を棒に振らざるを得なくなったから、というものでした。

当時のこのニュースは当サイトでもお伝えしたのですが、当時の監督だったウィリー・タガート(Willie Taggart、現フロリダアトランティック大HC)監督とストレングスコーチのイルレ・オデレンデ(Irele Oderinde)による過度なトレーニングのせいでブレナーを含む3選手が横紋筋融解症(Rhabdomyolysis)という症状を発症し病院送りになったのです。

「ラブドー」とも言われるこの症状は筋組織が崩壊し腎不全を引き起こしたり最悪の場合死に至ることもあるコンディション。法廷の資料によると、この時期のトレーニングは60分から90分におよび、始まった当初は水分補給のいとまも与えられなかったとか。

その後のブレナーの選手としての活躍はよくわかってはいませんが、1億ドルも請求した理由にはこのラブドーのせいでブレナーはNFL選手としてのポテンシャルを引き出すことができなかった、そのダメージを補うという意味でここまでの巨額な慰謝料を請求したということです。

またこのような症状を引き起こすかもしれない冬のトレーニングに対して取り締まるようなルールを定めていなかったとしてその責任を問う形でブレナーはNCAAをも訴えたのでした。

裁判ではNCAAがウィンターコンディショニングを細かに監視するルールを設けていなかったことからNCAAの非を指摘しました。しかしながらこの事がブレナーの怪我につながり彼のNFLでのキャリアーという夢を打ち壊した事には繋がらないとし、1億ドルの慰謝料の訴えを退けたのでした。

とは言え、和解金として50万ドルもの大金を受け取る事ができたのですから、素人目からするとこれが敗訴だったのか?と思ってしまいます。さすが訴訟王国アメリカですね。

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