昨季イースタンミシガン大は約30年振りにボールゲーム出場を決め、このいい流れを今後にも活かしたいということでこの度フットボール部などが使用するトレーニング施設の新築を企画しています。フットボールスタジアムも新たなスコアボードを備え付け、ウェイトルームもアップグレードするというこの一大プロジェクトへの見積もり予算は約3500万ドル(約38億円)。まだ正式に大学の認可は下りていないものの、既にこのプロジェクトに向けて900万ドルは確保しているということで、昨年にはフットボール部自体の存続が危ぶまれていたチームとは思えない話の展開です。
ただ、3500万ドルの予算にはまだ2600万ドル足りていないというのも現実としてあり、それをどのようにして捻出するかが鍵となりそうです。それを見越してか、先手を打ってきたのが大学の学生会。大学が授業料やその他の諸経費を値上げして生徒から今回のプロジェクトの経費を捻出することを恐れた学生会は下の声明を発表しました。
「我々は今回大学が押し進めようとしている、高額費用のスポーツ施設建設計画に断固反対します。もし彼らがこの計画を実行したいのであれば、その費用は完全に大学外から念出すべきです。」
「私たちは学生アスリートたちのこれまでの歩みを否定するわけでは全くありません。我々の陸上部、水泳部、体操部はミッドアメリカンカンファレスでトップレベルです。我々はこれらのチームへのサポートを惜しみません。しかし、今回の3500万ドルをかけての施設の建設・改築プランに私たちは断固反対します。(普通の学生たちが使用する)ジムなどに当てられる費用以外は全て大学が費用を出すべきではないと考えます。」
今の所大学側はこのプロジェクト遂行のために大学のお金には一切頼らないと話しています。まずはサポーターや卒業生などからの寄付金を頼りにお金を集めていくと言うことですが、それにしても2600万ドルと言うのはなかなかの額です。しかもイースタンミシガン大はお世辞にも大規模な大学とはいえず、スポーツでの収入も他の「パワー5」チームに比べれば雲泥の差です。一体本当にこのプロジェクトは現実のものとなるのでしょうか?