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コットンボウルの見どころ【2025年度CFP準々決勝戦】

コットンボウルの見どころ【2025年度CFP準々決勝戦】

#10 マイアミ大 vs #2 オハイオ州立大

🇺🇸12月31日7:30PM ET | 🇯🇵1月1日9:30AM
🏟️AT&Tスタジアム(テキサス州アーリントン)

今年の大晦日、テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで、第2シードのオハイオ州立大と第10シードのマイアミ大が激突するコットンボウルは単なる準々決勝ではありません。それは、カレッジフットボール史上最も物議を醸した出来事の1つである、「疑惑の判定」の怨念が彷徨う、宿命のリマッチでもあるからです。昨年に続き連覇を狙う王者オハイオ州立大に対し、ファーストラウンドで歴史的な初のCFP勝利を挙げたマイアミ大が、22年越しのリベンジを誓いこの試合に挑みます。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

スタッツ比較

#10 マイアミ#2 オハイオ州立大
得点数31.232.0
失点数13.88.8
トータルオフェンス402.6411.3
パスオフェンス262.5266.8
ランオフェンス150.8162.8
トータルディフェンス289.0217.5
パスディフェンス194.5129.1
ランディフェンス87.084.5
ターンオーバーマージン+11+5
3rdダウンコンバージョン成功率44.67%53.33%
3rdダウンコンバージョン阻止率67.47%70.47%
レッドゾーンオフェンス92%87.9%
レッドゾーンディフェンス78.6%66.7%

因縁の対決

この試合の背後には、近年のカレッジフットボール史上最も議論を呼んだ、2002年度シーズンのフィエスタボウル(開催されたのは2003年1月3日)の記憶が重くのしかかっています。当時、2001年度に次ぎ2連覇を目指すマイアミ大を阻み、オハイオ州立大を王座に導いたのは、試合終了間際に投じられた「疑惑のフラッグ」でした。

試合はオーバータイムに突入し、マイアミ大リードで迎えた最終局面。後攻のオハイオ州立大は4thダウンというシチュエーションで後がなくなり、最後の望みをかけたQBからのエンドゾーンへのパスをマイアミ大ディフェンダーが死守。ただこのプレーに疑惑のDPIのイエローフラッグが投げられオハイオ州立大に更なる攻撃のチャンスが残されます。この後同点のTDを決め、結果的にオハイオ州立大が2度目のOTで逆転してマイアミ大を倒した、という歴史に残る激闘です。

往年のマイアミ大ファンたちにとって、この22年間は「あのフラッグさえなければ・・・」という呪縛の中にあったとも言えます。マリオ・クリストバル(Mario Cristobal)監督率いる現在のチームにとって、この一戦はその悪夢を払拭する最大のチャンスです。

今回はオハイオ州立大がディフェンディングチャンピオンとして連覇を狙い、マイアミ大は1回戦でテキサスA&Mを破って初のCFP勝利を挙げた勢いある挑戦者という構図となっており、これは前回と逆のパターンとも言えます。これは何の因果か・・・。

とはいえ、今プレーしている選手のその殆どはこのフィエスタボウルが開催された時に生まれてさえいないと思いますので、彼らにとっては「因縁を晴らす」といった感情はそこまでないのかも知れませんし、むしろ自分達には関係ないという、いい意味で冷めていると思われますので、選手たちにはこれが因縁の対決という意識はないかも知れません。

プレーコーラーの変更

レギュラーシーズン終了後、オハイオ州立大の攻撃コーディネーターのブライアン・ハートライン(Brian Hartline)氏がサウスフロリダ大(USF)の次期ヘッドコーチに就任することが決まり、ライアン・デイ(Ryan Day)監督ははプレーコーラーの調整を余儀なくされています,。

というのも、Big Tenカンファレンス優勝決定戦ではオハイオ州立大オフェンスは10得点にとどまり、結果的に13対10でインディアナ大に敗れタイトル獲得を逸してしまいました。この敗戦に対しプレーコーラーだったハートライン氏に批判が集まりましたが、それはUSFの監督としての業務と並行してオハイオ州立大でのOC職を兼任していることから、チームに100%貢献できていないからだとして、デイ監督はハートライン氏からプレーコーラーとしての役割を剥奪し、準々決勝ではデイ監督自らがプレーコーリングに関わっていくことが発表されています。

元々デイ監督はオフェンシブプレーコーラーとして腕を鳴らしてきた経験があり、実際監督になってからも2023年までプレーコーリングに大きく関わってきました。ただ昨年は彼の恩師でもあるチップ・ケリー(Chip Kelly)氏を招聘して完全にプレーコーリングを任せて全米優勝を果たし、ケリー氏がラスベガスレイダースへ去った後はハートライン氏をフルタイムのプレーコーラーとして昇格させていたという背景があります。

ここにきてデイ監督がプレーコーラーとなることに関して、彼自身は大きな影響は無いと話していますが、この重要なタイミングでのオフェンスのコアとなる部分の変更が攻撃のフローに支障をきたさないのかは気になるところです。

マイアミ大オフェンス〜地上戦への回帰

マイアミ大の最大の武器は、NFL級のタレントを揃えた全米屈指のプロテクションを誇るOL陣にあります。その彼らの鉄壁の守りのおかげで、今季QBカーソン・ベック(Carson Beck)トータルでわずか9サックしか許されておらず、パスプロ能力は非常に高いと言えます。先週末のテキサスA&M大戦でも、全米2位のサック数を誇る相手に対しわずか2サックに抑え込みました。

ただ、現在最も波に乗っているのは、パスオフェンスがが停滞した際でも試合の流れをコントロールできる強力なランオフェンスです。特に1回戦のテキサスA&M戦では、マーク・フレッチャー・Jr.(Mark Fletcher Jr)が17回で172ヤードを走る大活躍を見せ、勝利の立役者となりました。マイアミ大はフレッチャーにボールを託し地上戦を確立することで、活路を見出してくると思われます。

オハイオ州立大の強力なパスディフェンス(全米1位の平均129.1ヤード)を崩すには、この地上戦でリズムを作るしかありません。ともなれば早い段階でランが出るような展開になると試合はわからなくなりそうです。

マッチアップ

マイアミのパスラッシュ vs オハイオ州立大のOL

マイアミ大のコアとなるユニットはディフェンス。ファーストラウンドのテキサスA&M大戦ではルーベン・ベイン・Jr.(Rueben Bain Jr)、アキーム・メシドー(Akheem Mesidor)を中心に、合計7つのサック、10つのタックル・フォー・ロスを記録する破壊力を見せました,。

シードでは10位となっていますが、ディフェンスだけ見れば現在プレーオフに残っているチームで見てみても超エリート集団と言える彼らのパスラッシュをオハイオ州立大OL陣が止められるかに注目です。特にオハイオ州立大のRGゲイブ・ヴァンシックル(Gabe VanSickle)は1年生でこのコットンボウルが初出場となり、マイアミ大ディフェンスの猛攻を耐えられるかが最大の懸念材料と言えます。RTフィリップ・ダニエルズ(Philip Daniels)がヴァンシックルをどこまでサポートできるかに注目です。

マラカイ・トニー vs ロレンゾ・スタイルズ

マイアミ大の超新星ルーキーWRマラカイ・トニー(Malachi Toney)は、1年生ながらスロットからチームのオフェンスの主軸となるような仕事をこなしてきました。特にテキサスA&M大戦では試合を決めた決勝TDを決め、彼のプレーメーカー度の高さはすでにベテラン級です。

これに対峙するのはオハイオ州立大DBロレンゾ・スタイルズ(Lorenzo Styles Jr.)ですが、彼は先に行われたBig Tenカンファレンス優勝決定戦でインディアナ大オフェンスにターゲットにされ、61ヤードを許しパスINTを犯したばかりか失点をも許したシーンがありました,。ここがマイアミ大オフェンスにとっての狙い所になる可能性はあります。

とはいえ、オハイオ州立大のディフェンシブバックにはケイレブ・ダウンズ(Caleb Downs)やデヴィソン・イグビノサン(Davison Igbinosun)といった全米屈指の選手たちが揃っており、このバックフィールドを攻略するのは容易いことではありません。

Xファクター

両チームともディフェンス陣がトップ級であるため、ロースコアなゲームになるのでは無いかと予想されます。

そんな中注目はオハイオ州立大WRジェレマイア・スミス(Jeremiah Smith)。現在最高級と言われる逸材ですが、シーズン終盤に大腿部に怪我を負い、100%な状況でない中ミシガン大戦並びにBig Ten優勝決定戦を戦ってきました。しかし、デイ監督によればスミスは完全に怪我から復帰しこのマイアミ大戦に臨むと話しています。

一瞬の爆発力で試合が決まるシーンでのスミスの異次元のパフォーマンスが期待されます。彼はダブルチームでもボールをもぎ取る能力を持っており、マイアミ大のディフェンススキームを根底から覆せる存在。将来NFLで活躍することが約束されているとも言われるスミスのパフォーマンスにぜひ刮目あれ。

因みに、この試合の勝者は1月9日に行われる準決勝戦・フィエスタボウルミシシッピ大ジョージア大(シュガーボウル)の勝者と対戦することになります。

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