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最新ランキングを分析【2020年度第5週目】

最新ランキングを分析【2020年度第5週目】

先週は待ちに待ったSEC(サウスイースタンカンファレンス)の面々が開幕戦を戦い、見ごたえのある週末をファンに提供してくれました。開幕以来ACC(アトランティックコーストカンファレンス)やBig 12カンファレンスといった「パワー5」カンファレンス群の一部が試合をこなしてきたとはいえ、やはりカレッジフットボールシーズンはSEC無くしては語れません。

コロナ禍の中での開幕ということでこんな時にフットボールなどやっている場合なのか、という気持ちが拭えない中で気持ちの盛り上がりに欠けていたことは否めませんが、SECの参戦がようやく筆者のカレッジフットボールファン魂に火をつけてくれました。

また先週はSECの参戦だけなくトップ3チームの一角が早くも崩れたり、ディフェンディングチャンピオンが敗れるなどドラマも散りばめられた週末でした。さらに今週からは10月24日に開幕するBig Tenカンファレンス、11月6日に開幕するPac-12カンファレンスのチームがランキングに戻ってきました。あと1ヶ月も試合がないのに・・・。

そんな第5週目となる今季の最新ランキングを見ていきます。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

トップ10

今週も首位となったのはACCのクレムソン大。先週は試合がありませんでしたが、これで開幕以来の首位の座を守りました。

2位も先週と同じくアラバマ大。開幕戦となった先週末のミズーリ大戦では無難に白星を収め、トップ票の数も先週の1つから3つに増えました。ディフェンスのバックフィールドが経験不足であることは否めませんから、今後は試合の場数を踏みながらの彼らの成長度合いに注目です。

3位には先週の5位からランクを2つ上げてきたフロリダ大が食い込んできました。開幕戦ではミシシッピ大相手に51対35と大量得点を奪い、中でもQBカイル・トラスク(Kyle Trask)とTEカイル・ピッツ(Kyle Pitts)のコンビネーションは全米随一。ダン・マレン(Dan Mullen)監督3季目にしていよいよフロリダ大に大きな大輪が咲きそうな気配です。

4位は先週と同じジョージア大。彼らは開幕戦のアーカンソー大に37対10で勝利したものの、QBポジションに一抹の不安を覚えます。誰が先発になるにせよ、その人物が実践で馴染むまではチームの大黒柱であるディフェンス陣の踏ん張りに一層の期待が寄せられます。

5位には先週試合のなかったノートルダム大が7位から上昇。先週はウェイクフォレスト大との対戦が予定されていたものの部内でコロナ感染者が出て試合が延期に。しかも週明けの月曜日には18人の陽性選手とそれに関連する密接者(コンタクト)を複数出すなどまだまだコロナの大きな影響を受けています。今週は幸い試合がないバイウィークですからこの期間に何とか戦力を揃え直したいところです。

6位に登場したのがBig Tenカンファレンスのオハイオ州立大。彼らはプレシーズンランキングで全米2位という高評価を得ていたものの、Big Tenが当初開幕を見送っていたためランキングから姿を消していました。が、先々週に同カンファレンスの途中開幕が決まったことでご覧の通り彼らに票が集まったのです。

7位には先週ランカー(23位のケンタッキー大)対決を制したアーバン大が順位を1つ上げてきました。彼らは今週末に4位のジョージア大と対決することになっており、この試合に勝てば5位以内に飛び込んでくることも夢ではありません。

今週8位はマイアミ大が4ランクアップで遂にトップテン入りを果たしました。開幕時にはランクすらされていなかった彼らですが、開幕以来3連勝で一桁ランクにまで上昇。再来週のクレムソン大との対戦が待ちきれませんね。

9位は先週8位(タイ)だったテキサス大。先週はテキサス工科大との乱打戦をオーバータイムの末に制して2勝目を挙げましたが、ディフェンス陣の不甲斐なさやスペシャルチームのミスが目立ち今後の彼らの行く末に暗雲が立ち込めているように思えました。

そして10位にはオハイオ州立大と同じくBig Tenからペンシルバニア州立大がランクイン。プレシーズンでは7位だったペンステートですが、オハイオ州立大と同じ理由で一度はランクキングから外れたものの、復活を果たして何とかトップテン入りを決めました。はたして4週間後に開幕する頃に彼らの順位がどうなっているのか・・・。

ということでトップテン内の顔ぶれを見ると先週のものと比べて多少の変化が見られますね。トップ5以内にSECチームが3チームもひしめき合っていたり、名門ノートルダム大が5位にまで上がってきたり、Big Tenの2チームが食い込んできたり。

そして先週3位だったオクラホマ大と前年度覇者の先週6位のルイジアナ州立大の姿が見当たりません。それもそのはず、彼らは先週痛い敗戦を喫してしまったからです。


11位〜15位

今週の11位には「グループオブ5」と呼ばれる中堅カンファレンス群からセントラルフロリダ大が来ました。3年前完全無敗シーズンを遂げた彼らの最終ランキングは7位でしたが、今季の彼らはそれに迫る勢いです。今シーズンはコロナウイルスの影響で多くのチームが出遅れていますから、もし仮に「グループオブ5」勢からCFP(カレッジフットボールプレーオフ)出場を果たすチームが出るとすればおそらく後にも先にも今年ぐらいかもしれませんから、その夢を叶えるためにも彼らは負けられない試合が続きます。

12位には試合のなかったノースカロライナ大、そして13位には先週10位からランクを落としたテキサスA&M大です。テキサスA&M大の前評判並びに開幕前からの期待度は相当高いものでしたが、先週の開幕戦でのヴァンダービルト大戦では全米10位チームとは程遠い出来でファンをがっかりさせてしまいました。今週末は2位のアラバマ大との対戦を控えていますが・・・。

14位にはBig Tenと同じく今季開催にかじを切ってきたPac-12から唯一のランクインとなるオレゴン大。昨年は12勝2敗とし出場したローズボウルでも勝利を挙げ波に乗るオレゴン大ですが、彼らの参戦は11月まで待たなければなりません。その時のカレッジフットボール界の勢力図がどうなっているのか・・・。

そして15位にはセントラルフロリダ大と雌雄を分け合う「グループオブ5」勢の急先鋒・シンシナティ大。将来有望な若き指揮官ルーク・フィッケル(Luke Fickell)監督に率いられる彼らにも「ニューイヤーズ6」ボウル出場への期待がかかります。

16位以下

16位にランクされたのは圏外から一気にとんできたミシシッピ州立大。今年から彼らの指揮を取るのは超パス重視オフェンス「エアーレイド」の使い手であるマイク・リーチ(Mike Leach)監督。彼のSECデビュー戦となったルイジアナ州立大との試合ではSEC新記録となる1試合パスヤード数623ヤードを記録し、いきなりリーチ監督の戦術がハマってディフェンディングチャンピオンをなぎ倒す大金星を挙げました。今季SECでのミシシッピ州立大の動向には是非注目していただきたいです。

先週3位だったにもかかわらず、ランク外のカンザス州立大にまさかの逆転負けを喫してしまったオクラホマ大は今週順位を15も落として18位まで転落。これまで3年連続CFP出場を果たしてきたオクラホマ大ですが、このディフェンス力だとその連続記録に黄色信号が灯ってしまいそうです。

19位にはBig Tenのウィスコンシン大が復活。そして20位には上記の通りミシシッピ州立大にやられた前年度覇者・ルイジアナ州立大が14ランクダウンでここまで落ちてきてしまいました。昨年の優勝メンバーから戦力がごっそり抜け、しかも攻守両コーディネーターもチームを去ったことで戦力ダウンは否めませんでしたが、まさか初戦でミシシッピ州立大に敗れるとは思いませんでした。たかが1敗ではありますが、この戦力を見ると2連覇はかなり遠のいてしまったと言わざるを得ません。

23位にはBig Tenから4つ目の刺客、ミシガン大がギリギリトップ25入りを果たしました。彼らも当然他のBig Tenチームと同じように10月24日まで試合はありませんが、4週間も試合がないのにランクされるのであればむしろミシガン大のように下から上がってくるほうが変な注目を浴びなくて済みそうだと感じるのは私だけでしょうか?

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ということで今週はオクラホマ大とルイジアナ州立大という大御所が相次いで敗れましたが、それとは別にBig TenとPac-12から合計5チームが復活を果たしたため、サンベルトカンファレンスからのシンデレラエキスプレス・ルイジアナ大ラフィエット校カンファレンスUSAマーシャル大など先週までランク入りしていたチームがトップ25位から弾かれてしまったのはなんとも残念なことです。Big TenやPac-12のチームは参戦までもうしばらくあるのですから、何も試合のない中でチーム状況を予想しなければならないような状況なら敢えて今週から彼らに投票することができるようにしなくても良かったのではないかというのが筆者の本音です。

参考ページ2020年度シーズンランキング【第5週目】

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