1位〜5位
第3週目のランキング上位1位と2位は先週と変わらずアラバマ大とジョージア大のSEC出身チーム2校。アラバマ大はマーサー大、ジョージア大はアラバマ大バーミンガム校(UAB)という格下チームを難なく退けました。アラバマ大には60票、ジョージア大には4票の1位票がそれぞれ入っており、この二強体制はしばらく続きそうです。
先週3位だったオハイオ州立大に土がついたため彼らの代わりに新たに3位につけたのがオクラホマ大。先週はウエスタンカロライナ大という超格下チームと対戦し76対0と完全撃破。開幕時には2位だったため汚名挽回といったところでしょうか。
4位には先週12位だったオレゴン大が大きくジャンプアップ。先週3位のオハイオ州立大を敵地で破ったことが大いに評価されました。彼らがここまでの好位置にランクされるのは2014年以来のこと。また彼らにとってはこの勝利は史上2度目の敵地での上位5位以内のチームから奪った勝利であり、Pac-12カンファレンス出身チームとしても1990年以来の快挙となりました。
そして5位はアイオワ大。先週9位だったアイオワ州立大とのライバリー対決を見事に制した彼らは2015年度シーズン以来のトップ5入り。期待の大きさが伺えます。
6位〜10位
オハイオ州立大がオレゴン大に破れ、オレゴン大とアイオワ大が大きく順位を上げたため6位以下にも順位に変化が。
6位だったクレムソン大は順位が変わりませんでしたが、先週5位だったテキサスA&M大はコロラド大相手に終始リードを奪われる展開で投票者たちの印象を下げたため7位に転落。
シンシナティ大はマレー州立大に快勝したものの、オレゴン大とアイオワ大が飛び越えていったため順位を7位から8位へ後退。そして9位には先週3位のオハイオ州立大。なんとかトップ10からの脱落を阻止することは出来ましたが、ここから再び上昇するにはランカーたちを倒す以外道はありません。
そして10位にはペンシルバニア州立大。開幕戦でのウィスコンシン大戦に続きボール州立大もしっかりと手中に収め10位以内に戻ってきました。今週末はアーバン大との一戦を控えています。
11位〜15位
11位につけたのは先週13位からランクアップしたフロリダ大。先週はサウスフロリダ大相手に42対20と快勝。ただチーム内ではエモリー・ジョーンズ(Emory Jones)とアンソニー・リチャードソン(Anthony Richardson)の正QBバトルが勃発しており、今週末のアラバマ大戦に向けてどちらが先発出場するのか気になります。
12位にはノートルダム大。今の所2連勝ながら先週はトレド大に大苦戦。しかも開幕戦でオーバータイムの末に勝利を収めた相手であるフロリダ州立大が先週格下ジャクソンビル州立大に敗れてしまったためノートルダム大の勝利の価値も下がってしまいました。
13位のUCLAは試合がなかったものの先週16位からランクを3つ上げてきました。オレゴン大、そして後述のアリゾナ州立大とともにPac-12カンファレンスで未だ無敗チームの一角です。というよりも他の9チームにすでに土がついてしまったことのほうが驚きですが。
14位にはアイオワ州立大。先週はライバル・アイオワ大に良いところなく破れてしまいました。チーム力はあるもののいまいちパンチ力にかけるオフェンスが露呈。彼らに頼れるスタープレーヤーが居ないことが今後どう響くか・・・。
そして15位にはバージニア工科大。開幕戦でノースカロライナ大を倒す金星を得ると先週は格下ミドルテネシー州立大をしっかりと料理。ただ彼らが今後これ以上ランクを上げて10位以内に入れるかどうかはまだわかりません。
16位〜20位
16位には「グループオブ5」のコースタルカロライナ大。先週は彼らのスケジュール内で唯一の「パワー5」チームであるカンザスと対戦してこれを49対22で仕留めました。今後も彼らが無敗街道をまっしぐらする姿が見れることでしょう。
17位は先週20位から3つランクを上げてきたミシシッピ大。先週は格下オースティン・ピー大を54対17で難なく退け開幕2連勝目を飾りました。来週はトゥレーン大戦、そしてその後は強豪アラバマ大との試合が待ち受けています。
18位には先週と変わらずウィスコンシン大。先週はイースタンカロライナ大を34対7で倒し開幕戦(ペンシルバニア州立大戦)での敗戦の嫌な雰囲気を払拭しました。来週はバイウィークで試合がなくその次の週はノートルダム大との大一番が控えます。
19位につけたのはアリゾナ州立大。開幕時25位だった彼らはジリジリとランキングを上げてきています。前述の通り彼らはPac-12カンファレンスで残っている無敗チームの3校の一つ。ただ来週はこれまでアリゾナ大、ユタ大というPac-12チームをなぎ倒してきているブリガムヤング大が相手。彼らの餌食にならないか心配です。
そして20位には圏外から飛び込んできたアーカンソー大。先週はかつてのライバルであるテキサス大と対戦しこれを40-21で撃破。これまでになくフィジカルなアーカンソー大は筆者的に今季のダークホース感をモロに感じます。
21位〜25位
21位は先週24位だったノースカロライナ大。開幕戦でバージニア工科大に手痛い黒星を喰らいましたが、先週はジョージア州立大相手に59対17で今季初白星。彼らが再び10位以内へ戻るには茨の道が待ち受けます。
22位にはアーバン大。開幕戦で60得点、先週も62得点と2試合で合計122得点を計上するというとんでもない数字を残してはいますが、どちらの対戦相手も超格下。今週末はBig Tenの雄・ペンシルバニア州立大との対戦が予定されており、彼らの真価が問われることになるでしょう。
23位はブリガムヤング大が圏外からランクイン。前述の通りアリゾナ大とユタ大というPac-12カンファレンスから2勝をもぎ取り早くも「Pac-12キラー」の呼び声も。去年はスターQBザック・ウィルソン(Zach Wilson、元ニューヨークジェッツ)を擁して躍進しましたが、今年もこの調子だとブリガムヤング大のチームとしての株が上昇していきそうです。
24位には先週から更にランキングを2つ落としてしまったマイアミ大。開幕戦でのアラバマ大との敗戦は致し方なかったとは言え、先週のアパラチアン州立大との試合で25対23と辛勝しか出来なかったことで彼らの強さに疑問符が呈されています。
そして25位には名門ミシガン大が今年初ランクイン。先週はワシントン大に31対10と快勝。今後のスケジュールを見ると4連勝でウィスコンシン大戦を迎えることができそうですが、その時ミシガン大がどれほどまでランキングを上げているが見ものです。
ランキングから転落したチーム
一方最新ランキングにおいて圏外へ脱落してしまったチームも3つあります。
まずは先週14位だったサザンカリフォルニア大。彼らはスタンフォード大に42対28とまさかの敗戦を喫し、一気に圏外へ脱落してしまいました。たしかにスタンフォード大は開幕戦でカンザス州立大に良いところなく破れてしまってはいますが、それにしても14位から一気にランク外へ転落とは投票者たちの目は厳しいものです。
先週15位のテキサス大も前述の通りアーカンソー大に蹴散らされて一気にランキングから姿を消しました。オフェンスの天才とも言われるスティーヴ・サーキジアン(Steve Sarkisian)監督らしからぬ得点力不足で彼らもUSCと同じように急暴落です。
そして21位だったユタ大も既にご紹介したとおりブリガムヤング大に敗れランク外へ消え去りました。
今週末は1位のアラバマ大対11位のフロリダ大、10位のペンシルバニア州立大対22位のアーバン大、19位のアリゾナ州立大対23位のブリガムヤング大といったのランクチーム同士の対決があり、また順位の変動が見られそうです。