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コロンバスの激闘【2021年度第2週目レビュー】

コロンバスの激闘【2021年度第2週目レビュー】

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ベースボール・マガジン社 (編集)

ダックス、大金星

全米3位のオハイオ州立大が同12位のオレゴン大を迎えて行われた第2週目の超目玉カード。試合はお互いが点を取り合う展開になりましたが、その中でも常にリードを奪ったオレゴン大がこの激闘を35対28で制して見事敵地で大金星。大御所オハイオ州立大に早くも土が付きました。

この試合で露呈されたのはオハイオ州立大の並レベルのディフェンス。オフェンスはトータルヤードでオレゴン大を上回りましたが(612ヤードvs505ヤード)、フロントセブンの力不足かオレゴン大に269ヤードものランアタックを許しました。またオレゴン大オフェンシブコーディネーターのジョー・モアヘッド(Joe Moorhead)氏のプレーコーリングも光っていました。

オレゴン大はスターDEケイヴォン・ティボデウ(Kayvon Thibodeaux)ら複数の先発選手を欠くも敵地での厳しい環境の中で見事白星をゲット。対オハイオ州立大戦での連敗記録を9で止めることに成功しました。所属するPac-12カンファレンスでは早くも勝ち組と負け組の差が出始めていますが、そんな中でオレゴン大はこの試合での勝利で北地区レースで大いなるモメンタムを得ることになるでしょうね。

一方オハイオ州立大は早くも1敗目。Big Tenカンファレンス内で見ればまだまだ彼らが先頭に立ってリーグを引っ張っていくチームとなるでしょうが、ホームで負けたというのが痛い。そしてディフェンスがざるであることは今後修正が大いに可能であるとは言え不安材料であることに変わりはありません。


アイオワ州の覇権争い

全米9位のアイオワ州立大と全米10位のアイオワ大とのライバリーゲームも第2週目に注目を浴びた試合の一つでした。

ホームであるアイオワ州立大のスタジアムは宿敵相手に超満員となりチームを後押ししますが、地力で勝るアイオワ大がじりじりと点差を広げ、結果的には27対17とアイオワ大が勝利。試合内容はこのスコア以上にアイオワ大が押す展開となりました。

スタッツだけ見るとほぼすべての麺においてアイオワ州立大が勝っていましたが、決定的だったのはターンオーバー。アイオワ大はノーミスだったのに対し、アイオワ州立大はパスINTが3つにロストファンブルが1つの合計4つのターンオーバーを犯して自滅しました。質実剛健が売りのアイオワ大らしい試合展開だったと言えます。

このようなスタイルでハイパワーオフェンスチームに立ち向かうことができるのかはわかりませんが、オハイオ州立大やウィスコンシン大というチームに早くも土がついたことでBig Tenの覇権争いはアイオワ大がリーダーとなっていきそうな感じが大です。

冷や汗・・・

デンバーブロンコスの本拠地であるマイルハイスタジアムにて行われたこのカード。筆者はコロラド大が何かやらかすのではないかと予想していましたが、試合はまさに終始コロラド大リードで進んでいきました。

第1Qにコロラド大がランTDで7対0とするとお互いが点を取れずにテキサスA&M大のFGと合わせて7対3というロースコアで時間が流れていきます。テキサスA&M大は先発QBヘインズ・キング(Haynes King)が怪我で途中退場したことでオフェンスが苦戦。一方コロラド大はランオフェンスが序盤から機能して相手ディフェンスから多くのランヤードを奪いますが得点につなげることが出来ずに試合は第4Qへ突入。

するとなかなかボールを敵陣へ運べなかったテキサスA&M大は試合残り時間間際にようやくバックアップQBザック・カルザダ(Zach Calzada)がアイゼア・スピラー(Isaiah Spiller)へ18ヤードの決勝TDパスを決めて土壇場で逆転。10対7でなんとかアップセットを逃れました。

一方全米8位のノートルダム大は先週フロリダ州立大との激戦をオーバータイムで制していいスタートを切りましたが、第2戦目となった格下トレド大戦で大苦戦。前半終了間際にQBジャック・コーン(Jack Coan)のパスがインターセプトされてピックシックスを食らうとトレド大リードで後半へ突入。そして試合終了まで残り1分半というところで相手にTDランを許してこの土壇場で再逆転を許してしまいます。

後のないノートルダム大でしたが相手ディフェンスのホールディングならびにパスインターフェアレンスの反則に助けられて残り約1分というところでトレド大陣内18ヤード地点まで突入。そして最後はコーンからマイケル・マイヤー(Michael Mayer)への逆転TDパスが見事に決まって勝ち越し。なんとかホームでの格下相手からの黒星を逃れました。

この最後のドライブではコーンが指を脱臼。それを素早くチームのアスレティックトレーナーが処置してその直後にこの逆転TDを決めるというドラマも生まれていました。

トレド大相手に苦戦してしまうノートルダム大には一抹の不安を覚えますが、なんだかんだ言って毎年このような試合を経験するのが彼らのルーティンになっており、それでも白星を手に入れたことを評価するべきなのかもしれません。

QB Controversy?

全米13位のフロリダ大サウスフロリダ大と対決。試合自体は42対20と快勝しましたが、先発QBエモリー・ジョーンズ(Emory Jones)がこの試合でもイマイチピリッとせず、一方のバックアップQBであるアンソニー・リチャードソン(Anthony Richardson)はパスで3投中3つのパスを成功させて152ヤードに2TDと活躍。またリチャードソンは走っても115ヤードに1TDと非凡な才能を見せました。ちなみにQBとしてパスでもランでも100ヤード以上を記録したのはフロリダ大のカリスマ的QBティム・ティーボ(Tim Tebow)氏以来のこと。そしてリチャードソンはそのティーボ氏がまとっていた背番号15番を継承しています。

ただダン・マレン(Dan Mullen)監督は先週から引き続きジョーンズがチームの先発QBであることを明言。とはえい来週は全米1位のアラバマ大との試合を控えており、マレン監督がこの2人のQBをいかに起用するのかに注目が集まりそうです。

More Upsets

全米14位のサザンカリフォルニア大はホームにスタンフォード大を迎えましたがなんと42対28と大量失点の末に敗退。まさかの黒星を喫してしまいました。

スタンフォード大は開幕戦でカンザス州立大相手に良いところなく24対7で敗退。この流れからサザンカリフォルニア大が楽勝するかと思われましたが、第3QにQBキードン・スロヴィス(Kedon Slovis)のパスをスタンフォード大DBキュー・ブルー・ケリー(Kyu Blue Kelly)がインターセプトしてリターンTDを奪うと流れがガラッと変わりそこから立て続けにスタンフォード大が合計3TDを奪うと試合は決してしまいました。

12チームあるPac-12カンファレンスは早くも無敗チームが3つのみとなってしまい(UCLA、オレゴン大、アリゾナ州立大)、厳しい立ち上がりとなってしまいました。

一方先週21位から一気に15位まで上昇して期待の高まっていたテキサス大はかつてのライバル・アーカンソー大と対決。しかし蓋を開けてみればアーカンソー大がテキサス大を圧倒。40対21とほぼダブルスコアで名門を倒したアーカンソー大のファンは試合後にフィールドに流れ込んで勝利を分かち合いました。新型コロナによるソーシャルディスタンスなんぞどこへやら・・・。

オフェンスの英才であるスティーヴ・サーキジアン(Steve Sarkisian)テキサス大監督にとっては痛い敗戦。42失点してしまったのも当然ですが、これまでアラバマ大OCとして相手ディフェンスを軽々と攻略してきた彼にとって21点しかとれなかったことが痛かった。これもアラバマ大とテキサス大のロースター力の違いと言ったところでしょうか。

Elsewhere…

今週のランカーたちの多くは格下との俗に言う「カップケーキゲーム」をこなしました。

アラバマ大(1位)45、マーサー大14
ジョージア大(2位)56、アラバマ大バーミンガム校7
オクラホマ大(4位)76、ウエスタンカロライナ大0
クレムソン大(6位)49、サウスカロライナ州立大3
シンシナティ大(7位)42、マレー州立大7
ペンシルバニア州立大(11位)44、ボール州立大13
ウィスコンシン大(18位)34、イースタンミシガン大7

そんな中21位のユタ大は同じユタ州内にあるライバル、ブリガムヤング大に26対17と競り負け。また22位のマイアミ大は「グループオブ5」の雄・アパラチアン州立大に25対23と辛勝。なんとなく頼り無さを感じます。

頼り無さといえばフロリダ州立大。彼らは開幕戦でノートルダム大相手にオーバータイムまでもつれ込む激闘を見せ、負けはしたものの名門復活の狼煙を見た感じがしましたが・・・。第2戦目ではFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン)のジャクソンビル州立大にファイナルプレーで大逆転TDを許してまさかの2連敗。やっぱりだめか・・・と思わずため息をついてしまいました。

またSEC(サウスイースタンカンファレンス)所属のヴァンダービルト大コロラド州立大と対戦。21対21の同点で迎えた第4Q残り19秒でヴァンダービルト大が勝ち越しのFGを決めて勝利。連敗記録を11で止めました。

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