昨年ミシガン大のジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督に最高所得監督の座を譲ったアラバマ大のニック・セイバン(Nick Saban)監督でしたが、この度の契約更新でその座を再び取り返したようです。
ハーボー監督は昨年度の契約更新で2016年度だけで年収900万ドル(約9億)となり、カレッジフットボール界で一番の稼ぎ頭となりました。しかし今回アラバマ大はセイバン監督との契約を更新する事に合意し、その結果セイバン監督はハーボー監督を追い抜いて再びトップに立ったのですが、その契約内容が破格です。
まずは契約年数ですが2017年から8年間という長期契約更新を実現させ、この結果セイバン監督は2024年までアラバマ大の監督で居続ける事が可能となったのです。因みに2024年にはセイバン監督は73歳になっています。
そして新しい年収ですが、昨年までのセイバン監督の年収は約700万ドル(約7億円)でしたが、今回の契約更新で得られる新しい年収は何と約1100万ドル(約11億円)!しかもボーナスとしてもしセイバン監督がアラバマ大に残留し続け引退しなければ2022年までに追加でトータル400万ドル(約4億円)が随時支払われるということです。
ただ1100万ドルの年収は2017年のみの額であり、この先8年間の総額は6500万ドル(約65億)ですので、年収の平均は約800万ドル(約8億円)となります。どちらにしても大変な高額サラリーである事は確かです。
さらにセイバン監督の手足となる9人のアシスタントコーチも契約更新によってサラリーがアップしたようですが、その中でもアウトサイドラインバッカーコーチのトッシュ・ルポイ(Tosh Lupoi)氏は年数95万ドル(約9500万円)を受け取ることになります。この額がどれだけ凄いものかを分かりやすくする為の数字として、ルポイ氏のこの金額よりも多く稼いでいるコーディネーターはパワー5内ではたったの13人、そしてさらに全FBSチームのうち46の監督はこの金額よりも少ない額でヘッドコーチを務めています。ルポイ氏はコーディネーターでもなんでもない、ポジションコーチのうちの一人。そのルポイ氏にこれだけの高額年収を約束したアラバマ大の太っ腹さが非常に目立ちます。