アメリカの現地でカレッジフットボールを楽しむ時、どうしても忘れてはならないのはスポーツ専門局ESPNのプリゲームショーである「College GameDay(カレッジゲームデー/CGD)」です。これは土曜日の朝から正午まで各地で行われる試合に先駆けてその日のマッチアップを分析したり、それらにまつわる秘話などを紹介したりする番組です。
試合前の名物番組
CGDはその週の目玉ゲームがおこなわれるキャンパスに赴きそこで生放送を行います。現場には多くのファンが駆けつけ異様な雰囲気に包まれますが、その盛り上がり度はなかなかのものです。ファンは土曜日になるとまずESPNにチャンネルを合わせてCGDを見て、それから放送されるゲームを観戦し出すというのがパターンとなっています。
そんな番組を1987年の発足当初から支えているのがリー・コーソ(Lee Corso)氏。元々ルイビル大やインディアナ大のヘッドコーチを務めていた現場の人間だったコーソ氏がCGDに抜擢されると年々この番組の認知度が上がっていきます。元々はスタジオからの放送でしたが1993年から上記のようなキャンパスでの生放送の形になりました。
番組の顔、リー・コーソ氏
しかしコーソ氏と言ったら何と言っても「勝利チーム予想」です。番組の一番最後にその週のマッチアップの試合予想を出演者で行うのですが、最後の最後はCGDが訪れている場所で行われる試合の予想を行います。そしてコーソ氏はトリとして勝利チームを予想するのですが、それを発表するのに彼が勝利チームのマスコットのヘッドギアを被る、というのが恒例になっています。ここがこの番組が一番盛り上がるところなのです。
EPSNがコーソ氏と契約更新
そんなCGDだけでなくカレッジフットボール界全体で無くてはならない存在とも言えるコーソ氏は今年で81歳となります。しかしESPNはコーソ氏との出演契約を更新したと発表しました。しかも複数年契約です。
これに際しコーソ氏は以下のようなコメントを出しました。
「これまでのESPNでの30年間を振り返り、そして今後もCGDのセットに座る事ができるのは大変恵まれている事です。多くのファン達が私にエネルギーを与えてくますし、才能豊かな共演者ならびに制作スタッフに囲まれ、これは私のような老いぼれには最高の薬なのです。」
昔に比べるとコーソ氏の出演時間はセーブされていると感じますが、それでも彼のようなアイコン的存在がこれからもカレッジフットボールを盛り上げてくれるというのは嬉しいニュースです。