現在ミシガン大で3シーズン目を迎えようとしているジム・ハーボー（Jim Harbaugh）監督ですが、ミシガン大監督に就任するまではNFLサンフランシスコ49ersでチームを指揮していました。サンフランシスコでは4シーズンを過ごし、トータル44勝19敗1分けとし、3年連続NFCタイトルゲーム進出、そして2012年度にはスーパーボウルにも出場を果たしました。ただオーナーとそりが合わず2014年度シーズン後にはチームと袂を分かち、そして彼は母校であるミシガン大へとたどり着いたのです。
今はミシガン大で彼の豪快な性格をしてカレッジフットボール界でなくてはならない人物となりましたが、彼のサンフランシスコでの手法に今更ながら噛み付いてきた人物がいます。それはRBのブランドン・ジェコブス（Brandon Jacobs）です。
ジェコブスは7年間プレーしたニューヨークジャイアンツの選手としてよく知られていますが、2012年度にサンフランシスコがスーパーボウルに出場した際、彼はチームのRBとして49ersに所属していました。その時の事を5年以上たった今ほじくり返してきたのです。
「当時チームは素晴らしいアシスタントコーチが揃っていた。でもジム（ハーボー）はやっている事がめちゃくちゃだった。ジムは何をしたいのか分からなかったんだ。例えばカバー2を敷いているセーフティのところにスラントのルートを送り込んだりして選手を怪我させたこともあった。やつは何にも分かってなかったんだ。」
これはCBSラジオの番組で放たれたコメントですが、なぜこのような話になったのかは分かりません。しかし、今頃になってこんな事をほじくり返すというのはよほどジェコブス氏はハーボー監督に私怨があったのでしょう。
ただハーボー監督がこんな事をいわれて黙っている訳がありません。
Biblical advice for @gatorboyrb Let all bitterness & wrath & anger & clamor & slander be put away from you, along with all malice.
— Coach Harbaugh (@CoachJim4UM) May 27, 2017
「＠gatorboyrb（ジェコブスのHN）に聖書からのアドバイスを送ろう。全ての苦しみ、憤り、怒り、喧噪、中傷を脱ぎ捨てなさい。」
するとこのツイートにジェコブス氏自らコメントを残しハーボー監督並びに彼のフォロワーを挑発。そして去り際には・・・
「俺が奴を丸裸にしてやる。そしてそれが達成されればミシガン大は奴のクビをきるだろう。」
というかなり攻撃的なコメントを残して去っていったのです。
ジェコブス氏がハーボー監督に噛み付くには確かに布石はあります。というのもニューヨークからサンフランシスコに移ってきたジェコブス氏は2012年度の1年しかチームに所属していませんでしたが、この間出場した試合はたったの2試合、そしてトータルのキャリーは5回で合わせて7ヤードしか走らせてもらえませんでした。この起用法に腹を立てているというのがもっぱらの噂です。
それにしてもミシガン大が2017年度シーズンを開幕するまで3ヶ月弱ですが、それまでにジェコブス氏はハーボー監督を解雇に追い込むと意気込んでいます。いったいそんな事が可能なのでしょうか？どれだけ本気で彼がこんな事を口走ったのかはわかりませんが、こんな事言ったって自分の株を下げるだけだってなんで分からないんでしょうね・・・。
