昨年周囲を驚かす快進撃を見せたウエスタンミシガン大。コットンボウルでウィスコンシン大に敗れ惜しくも完全全勝シーズンを送ることはできませんでしたが、中堅チームとしてその名を全国に轟かせました。その牽引力となったP.J.フレック(P.F. Fleck)監督はシーズン後にBig Tenカンファレンスのミネソタ大へ去り、チームはティム・レスター(Tim Lester)監督の下新体制で装いも新たに昨年の勢いを持続させるべく始動しています。
そんなチームからはオフェンスの大黒柱、WRのコーリー・デーヴィス(Corey Davis)が総合5番目という好位置でNFLテネシータイタンズに指名されチームを去りました。それだけでも大変大きな損失ですが、ディフェンスからはチームのタックルリーダーだったLBロバート・スピレーン(Robert Spillane)はオフシーズンにチームを去ることを決意。噂ではフレック監督を追ってミネソタ大入りするとも噂されていましたが・・・。
フレック監督がスピレーンを勧誘したとも言われていましたが、これはNCAAのルール違反にあたり、実際ミネソタ大は小規模のルール違反があったと自主的にNCAAに申告していました(もっともこれがスピレーンに関するものなのかは明らかにされていませんが)。
スピレーンが退部を申し出てから約2ヶ月が立っていた先月末、レスター監督は突如としてスピレーンがウエスタンミシガン大に復帰すると発表しました。ただ、彼が復帰するにはチーム並びに大学での承認が必要でしたが、これには満場一致で賛成となり晴れてチームに合流できることになったのです。
昨年スピレーンはチーム最多の111タックルを記録。彼の次に多くタックル数を稼いだのがアサンテイ・ブラウン(Asantay Brown)の95個ですから、スピレーンが守備陣のかなめ出会ったことは数字の上からも明らかです。ですからどのような経緯でチームを出ようとしていたとしても、レスター監督下の新生ウエスタンミシガン大としてはスピレーンのような選手が戻ってきてくれたのは非常にありがたいと思っているはずです。
ただ、選手間での信頼関係などにヒビが入っていないかが心配ですが・・・。