昨年末まで3年間アラバマ大のオフェンシブコーディネーターを務め、年明けにナショナルタイトルゲームを目前としてチームを去ったレーン・キフィン(Lane Kiffin)氏。現在は昨年12月に話がまとまっていた、フロリダアトランティック大のヘッドコーチとして忙しい毎日を送っていますが、今回自身のコーチ陣に願ってもない「ビッグネーム」コーチが合流することになりました。
それはキフィン氏の実父、モンテ・キフィン(Monte Kiffin)氏です。
レーン氏とモンテ氏がタッグを組むのはこれが初めてではありません。レーン氏がヘッドコーチを務めたテネシー大、サザンカリフォルニア大での両チームでモンテ氏は息子の手助けをした過去があります。
レーン氏が父親であるモンテ氏を呼び込むのは何も彼が父親だからという理由だけではありません。モンテ氏は知る人ぞ知るNFLでのベテランコーチだからです。むしろレーン氏は「あのモンテ・キフィンの息子」と言われる方が普通なくらいですから。現在77歳となる老将ではありますが、プロレベルで29年間に渡り培われた経験は何物にも替え難い資産となるはずです。特に1996年から2008年までタンパベイバッカニアーズで彼がディフェンシブコーディネーターを務めた際には強力ディフェンスの指揮を取り、チームが2002年の第37回スーパーボウルで優勝を飾るのに大きな影響を及ぼしました。
昨年はジャクソンビルジャガーズのディフェンシブアシスタントコーチとしてチームに帯同。その前は2013年から2014年までダラスカウボーイズに在籍していました。今回フロリダアトランティック大でのモンテ氏の役割は今のところ明らかにされていません。
因みにフロリダアトランティック大のディフェンシブコーディネーターはレーン氏の弟、つまりモンテ氏の実子であるクリス・キフィン氏がすでに就任済み。キフィン家でコーチ陣を固めるレーン氏ですが、いろんな意味で2017年度のフロリダアトランティック大は楽しみなチームになりそうです。