フットボールをするものならば誰もが辿り着きたい最高峰の世界がNFLです。全カレッジ選手の中でもたったの2%未満ほどの選手しか辿り着くことができない、まさに選ばれし選手たちしか踏み入ることのできない世界。そのNFLに挑戦するための登竜門とも言えるのがNFLドラフトです。
2026年NFLドラフト
📍 ペンシルバニア州ピッツバーグ市
🗓️ 4月23日(第1日目):第1巡目
🗓️ 4月24日(第2日目):第2巡目&第3巡目
🗓️ 4月25日(第3日目):第4巡目〜第7巡目
今年も付け焼き刃ではありますが、当サイトでも今NFLドラフトの注目選手たちをポジションごとにゆる〜く(笑)ご紹介します。第7回目の今回はオフェンスの屋台骨であるオフェンシブラインの中でも、オフェンスプレーの起点となるセンター(C)にスポットライトを当てます。キャリアハイライト動画(外部)と同時にお楽しみください。
パーカー・ブレイルスフォード(アラバマ大)
ワシントン大でキャリアをスタートさせ、2023年には1年生ながら全15試合に先発したパーカー・ブレイルスフォード (Parker Brailsford)。年間最優秀OLユニット賞であるジョー・モアー賞を受賞した全米最強のOLユニットの一角をなし、チームの全米王座決定戦進出に大きく貢献しました。2024年シーズンからは、恩師ケイレン・デボアー(Kalen DeBoer)監督を追ってアラバマ大へ移籍。強豪ひしめくSEC(サウスイースタンカンファレンス)でも即座にセンターの定位置を確保し、2025年シーズンにはチームキャプテンを務めるなど、短期間でアラバマの攻撃ラインの精神的支柱となりました。
センターとしては驚異的な機動力と俊敏性を持っており、スカウティングコンバインでは40ヤード走で4.95秒を記録しており、プルやセカンドレベルへ飛び出すスピードはNFL級と評価されています。一方で、6フィート2インチ、290パウンド(約188cm、131kg)とセンターではかなり小柄。リーチの長い巨大なDTに胸元へ入られると、パワーで押し切られる場面があります。NFLでは、その機動力を最大限に活かせるスキームを採用するチームで真価を発揮するタイプと見られますが、体格による指名順位の制限はあるものの、知性的なラインコントロールと高い身体能力から高順位での指名が有力視されています。
ハイライト動画
コナー・ルー(アーバン大)
コナー・ルー(Connor Lew)はアーバン大で不動のセンターとして活躍した逸材です。2023年に4つ星評価で同大学に入学すると、1年目のシーズン途中に負傷した先発選手に代わって抜擢され、そのままSECオールフレッシュマンに選出される鮮烈なデビューを飾りました。2年目の2024年シーズンは、わずか1サック・9プレッシャーしか許さないという鉄壁のパスプロを披露し、SECでも指折りのセンターとしての地位を確立。3年目の2025年シーズンにはチームキャプテンを務めるなどリーダーシップも発揮しましたが、10月のミズーリ大学戦で左膝のACL(前十字靭帯)断裂を負い、残念ながらシーズン途中で戦線離脱を余儀なくされました。
最大の武器は、SECという最高峰のカンファレンスで培った高いフットボールIQと精神的な成熟度です。プレスナップでのディフェンスチェックやラインのコールに長けており、20歳という若さながら即戦力に近い戦術理解度を誇ります。また、パスプロ時の手の使い方が非常に正確で、ベンチプレス31回を記録した強靭な上半身とハンドテクニックも高く評価されています。プロの基準ではやや体格(特に腕の長さとリーチ)が平均的であり、圧倒的なパワーで相手を押し込むタイプではありません。そして最大の懸念はやはり2025年秋のACL断裂という重傷からどこまで復調できるか。とはいえ、若さとスキルの完成度の高さから怪我さえ完治すれば将来的なプロボウル級のポテンシャルを秘めていると言われています。
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ジェイク・スローター(フロリダ大)
地元フロリダ州オカラのトリニティカトリック高校出身のジェイク・スローター(Jake Slaughter)は、当初はフロリダ州立大への進学を予定していましたが、最終的にその宿敵であるフロリダ大へと進路を変更しました。2021年にレッドシャツとして入学後、控え選手やスペシャルチームでの経験を経て、2023年シーズン途中に負傷した先発Cに代わって先発の座を掴みました。2024年シーズンにはチームキャプテンに任命され、800スナップ以上でサックをわずか1回しか許さないという鉄壁のパスプロテクションを披露。オールアメリカン(1stチーム)およびオールカンファレンスに選出されるなど、リーグ屈指のセンターとしての地位を確立しました。
6フィート5インチ(約196cm)というセンターとしては恵まれたサイズに加え、高いフットボールIQとリーダーシップを兼ね備えている選手。特にパスプロにおける安定感は抜群で、相手の複雑なスタントやブリッツに対する瞬時の判断力に優れています。また、大きな手(10インチ)を活かした正確なハンドプレースメントと、強固なアンカーで相手のブルラッシュを止める能力も高く評価されています。ただ、長身ゆえに重心が高くなりやすく、パッドレベルの維持に苦労する場面が見られます。また、スピードのあるラッシャーに対して足の運びが追いつかないことや、ランブロックにおいて相手を押し出す圧倒的なパワーに欠ける点が課題として指摘されていますが、即戦力級のセンターとして期待が高まっています。
ハイライト動画
ローガン・ジョーンズ(アイオワ大)
アイオワ大のセンターとして活躍したローガン・ジョーンズ(Logan Jones)は、もともとDTとしてリクルートされた異色の経歴を持ちます。2022年に、現在のNFLスターであるタイラー・リンダーバウム(Tyler Linderbaum、現ラスベガスレイダーズ)の後を継ぐ形でセンターに転向しました。転向当初は苦労もありましたが、類まれな身体能力で頭角を現し、2025年シーズンには全米最優秀センターに贈られるリミントン賞を受賞。さらに、アイオワ大の強力なユニットとして、全米最優秀のOLに贈られるジョー・モアー賞の獲得にも大きく貢献しました。49試合先発という豊富な経験と、DT出身らしい爆発的な動きが彼の代名詞です。
スカウティングコンバインでOL陣最速4.90秒を記録した40ヤード走に象徴される圧倒的なスピードと機動力が売り。初動の速さと低い重心を活かしたレバレッジが秀逸で、二列目への飛び出しスピードや、ゾーンブロッキングでの横方向への動きはクラス最高峰。6フィート2インチ(約190cm)299パウンド(約135kg)とNFL基準では幾分アンダーサイズであることが懸念点。特に腕の長さが短いため、リーチの長い大柄なノーズタックルに先にコンタクトを許すと、力負けして押し込まれる場面が見られます。しかしその機動力を最大限に活かせるスキームを採用するチームにとって、技術理的な完成度が高い彼を即戦力として指名する価値は大いにありそうです。
フィルムブレイクダウン動画
サム・ヘッチ(カンザス州立大)
2021年にウォークオンとしてカンザス州立大に入部したサム・ヘクト(Sam Hecht)。初年度はレッドシャツで試合出場はありませんでしたが、その間に着実に実力をつけ2022年から2025年までに通算42試合に出場しました(うち25試合で先発)。特に4年生となった2025年シーズンにはオールカンファレンス(1stチーム)に選出されるほどの成長を遂げています。大学キャリアを通じて、許したサックがゼロという驚異的な安定感を誇り、ウォークオンから全米屈指のセンターへと登り詰めた努力家として知られています。
ハンドテクニックが非常に正確で、相手の懐に鋭く差し込むパンチや、重心の低いアンカーでパワー負けしないのが特長。また、ディフェンスのスタントやブリッツに対する瞬時の判断能力が高く、パスプロの「司令塔」として高いフットボールIQを披露。2026年のシニアボウルでも、より体格の勝る相手を封じ込め、評価を大きく上げました。一方、体重が約303パウンド(約137kg)でNFLの超重量級NT(ノーズタックル)との真っ向勝負では押し込まれる懸念があります。また、横方向への俊敏性が平均的なため、広範囲をカバーするゾーンスキームよりも、技術を活かせるギャップスキームに向いていると評されます。派手さはありませんが、ミスが極めて少なく計算が立つため、堅実な補強を望むチームにとって非常に魅力的なターゲットかもしれません。
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その他の候補者たち
ブライアン・パーカー・II(Brian Parker II、デューク大)
トレイ・ズーン(Trey Zhun、テキサスA&M大)
マット・ガルビン(Matt Gulbin、ミシガン州立大)
パット・クーガン(Pat Coogan、インディアナ大)
ブライス・フォスター(Bryce Foster、カンザス大)
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