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お買い得だったNFLドラフトプロスペクト(質問箱から)

お買い得だったNFLドラフトプロスペクト(質問箱から)

NFLもカレッジフットボールも初心者なのであまり詳しくないのですが、トム・ブレイディのようにドラフト下位指名の選手がバリバリのレギュラーになることはNFLではレアケースなのでしょうか?

(Peingに寄せられた質問から)

以前「NFLでお買い得となったカレッジフットボーラーたち」と言う記事を2016年に紹介しました。今回は筆者が本格的にカレッジフットボールにハマり出した1998年以降(勝手にAGSイーラと呼ばせてもらっています笑)にドラフトされた選手の中で5巡目から7巡目というレイトピックでプロ入りするも後に活躍した選手たちを独断に選出してご紹介いたします。

AGSが選ぶお買い得選手たち(1998年以降)

トム・ブレイディ(Tom Brady)

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  • 大学:ミシガン大(QB)
  • 2000年第6巡目でニューイングランド入り
  • 7度のスーパーボウル優勝
  • 5度のスーパーボウルMVP
  • 3度のNFL MVP
  • 15度プロボウルに選出
  • 史上最高のGOATであり、それが6巡目でのピックだったことを考えれば史上最強のお買い得選手だったといえる

マット・ハッセルベック(Matt Hasselbeck)

  • 大学:ボストンカレッジ(QB)
  • 1998年ドラフトで6巡目にてグリーンベイへ
  • 3度のプロボウル
  • 2005年度シーズンにはシアトルシーホークスの先発QBとして第40回SBに進出(スティーラーズに21−10で破れる)

マット・バーク(Matt Birk)

  • 大学:ハーバード大(OL)
  • 1998年ドラフトで6巡目にてミネソタへ
  • 6度のプロボウル
  • 第47回スーパーボウルでボルティモアの一員として優勝

ドナルド・ドライバー(Donald Driver)

  • 大学:アルコーン州立大(FCSのHBCU、WR)
  • 1999年ドラフトで7巡目にてグリーンベイ入り→GB一筋
  • 5度のプロボウル
  • 2010年度の第45回スーパーボウルで優勝
  • ブレット・ファーブの良きターゲットとして活躍

アダリアス・トーマス(Adalius Thomas)

  • 大学:サザンミシシッピ大(LB)
  • 2000年ドラフト第6巡目でボルティモアへ
  • ルーキーシーズンとなる2000年度シーズンの第35回スーパーボウル出場
  • 2度のプロボウル
  • 2005年にはオフェンス以外の選手としてリーグ最多となる3つのTDを獲得

T.J.ハシュマンザーダ(T.J. Houshmandzadeh)

  • 大学:オレゴン州立大(WR)
  • 2001年ドラフト7巡目にてシンシナティに入団
  • プロボウル1度
  • NFLで11年間プレーしたベテランWR

イェレミア・ベル(Yeremiah Bell)

  • 大学:イースタンケンタッキー大(S)
  • 2003年のNFLドラフトで6巡目にてマイアミ入り
  • プロボウル1度
  • 2008年と2009年にはマイアミでチームのリーディングタックラーになるなど堅実なプレーを見せ続けた選手

ジェイ・ラトリフ(Jay Ratliff)

  • 大学:アーバン大(NT)
  • 2005年ドラフト大7巡目にてダラス入り
  • 4度のプロボウル
  • 後年はシカゴでも活躍、ただ最後は飲酒運転で捕まったり、リポーターといざこざを起こすなどちょっと残念なことに

ライアン・フィッツパトリック(Ryan Fitzpatrick)

  • 大学:ハーバード大(QB)
  • 2005年ドラフトで第7巡目にてセントルイス(現LAラムス)入り
  • スーパーボウル優勝やプロボウル選出はなかったものの、現役中NFL史上最多となる9つの異なるチームで先発を務めるなど、長いこと即戦力としてリーグに在籍
  • 惜しまれつつも2021年度シーズ後に引退

マーキース・コルストン(Marques Colston)

  • 大学:(FCSの)ホフストラ大(WR)
  • 2006年のドラフトで7巡目にてニューオーリンズ入り
  • 以来10年間セインツで活躍
  • 2009年度シーズンの第44回スーパーボウルで優勝
  • セインツの数多くのフランチャイズレコードを保持している、セインツを代表するWR

コートランド・フィネガン(Cortland Finnegan)

  • 大学:(FCSの)サムフォード大(CB)
  • 2006年のドラフトで7巡目にてテネシーに指名をうける
  • プロボウルに1度選出
  • 2014年度シーズン後に一度引退するも1年後に撤回し2015年度のシーズン途中に現役復帰してカロライナパンサーズに合流。パンサーズはその年そのままスーパーボウルに出場。これがフィネガンにとって最初で最後のスーパーボウル出場となった

リチャード・シャーマン(Richard Sherman)

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  • 大学:スタンフォード大(CB)
  • 2011年のドラフトで第5巡目でシアトル入り
  • 5度のプロボウル
  • 2013年度の第48回スーパーボウルで優勝
  • ここ10年間で最も活躍したロックダウンコーナーの一人として有名

スティーヴィー・ジョンソン(Stevie Johnson)

  • 大学:ケンタッキー大(WR)
  • 2008年のドラフトで7巡目でバッファロー入り
  • 4年連続で1000ヤード以上のレシーブヤード獲得
  • 2010年には、受け取っているサラリー額とパフォーマンスが釣り合っていないという、「Top Value Performer」に選ばれ、まさにお買い得だったという選手
  • キャリア中に何度もセレブレーションのしすぎで罰金を科された選手としても有名

ピアー・ガソーン(Pierre Garçon)

  • 大学:NCAA3部の強豪マウントユニオンカレッジ(WR)
  • 2008年のドラフトで6巡目でインディアナポリス入り
  • 2013年にリーグ最多レセプション数を獲得
  • ワシントンレッドスキンズ、サンフランシスコ49ersでもプレー

ジュリアン・エデルマン(Julian Edelman)

  • 大学:ケント州立大(QB→WR)
  • 2009年のドラフト第7巡目でニューイングランド入り
  • すでに紹介したトム・ブレイディの相棒として大活躍
  • 2009年から2020年までの間に3つのスーパーボウル優勝
  • 第53回目のスーパーボウルではアトランタとの試合での奇跡の逆転劇の際のミラクルキャッチでも有名
  • 赤いグローブがアイコニックな名WR

アントニオ・ブラウン(Antonio Brown)

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  • 大学:セントラルミシガン大(WR)
  • 2010年のドラフトで6巡目にてピッツバーグから指名
  • ピッツバーグでは7度ものプロボウル選出
  • その天上天下唯我独尊的なキャラクターからチームないで波を起こすこともしばしば
  • 2018年度シーズン後にはトレードを希望しオークランド(現ラスベガス)に移籍するもチーム内で騒動を起こして1試合もプレーしないままチームはABをリリース
  • その後NEを経て2020年度シーズン途中にNEで短期間チームメイトとなっていたブレイディが所属していたタンパベイに加入。そしてチームはスーパーボウル優勝を獲得し、ABにとっては途中加入ながら自身初の優勝リングを獲得
  • しかし翌年2021年度シーズンには再びブレークダウンを起こしウィーク17のNYジェッツ戦で試合途中ながら戦線離脱。そのままチームには戻らず結果的にこれがプロとして最後のABの姿となった
  • 才能があるにも関わらず私生活でいろいろ問題を起こした勿体無い選手だった

ジェイソン・ケルシー(Jason Kelce)

  • 大学:シンシナティ大(C)
  • 2011年のドラフト第6巡目でフィラデルフィア入り
  • 6度のプロボウル
  • 2017年度の第52回SBでブレイディ率いるニューイングランドを倒して優勝リング獲得
  • 2022年度に行われた第57回SBでは弟のトラヴィス・ケルシーが所属するKCと対戦して惜しくも敗れる
  • 2023年度シーズ後引退。イーグルス一筋の「ミスターイーグルス」といってもいい選手

クアンドレ・ディグス(Quandre Diggs)

  • 大学:テキサス大(FS)
  • 2015年のドラフトで6巡目にてデトロイトに入団
  • 2019年からシアトル入り。2024年はテネシーへ移籍。
  • シアトルでは3度のプロボウルに選出

ジョージ・キトル(George Kittle)


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  • 大学:アイオワ大(TE)
  • 2017年のドラフトで第5巡目でサンフランシスコ入り
  • 4度のプロボウル選出
  • 現在のリーグ内でもトップに数えられるTE

ダレン・ウォーカー(Darren Walker)

  • 大学:ジョージア工科大(TE)
  • 2015年のドラフトで第6巡目にてボルティモア入り
  • 2018年からレイダースに移籍、2020年にプロボウル選出。NYジャイアンツを経て現在はマイアミ所属。

ステフォン・ディグス(Stefon Diggs)

  • 大学:メリーランド大(WR)
  • 2015年のドラフトで5巡目にてミネソタ入り
  • ミネソタ時代の2018年度シーズンから2020年度シーズンに移籍したバッファローでこれまで5年連続1000ヤード以上のレシーブヤードを獲得
  • プロボウルにも3度選ばれる
  • ヒューストンを経て現在はニューイングランド所属。

タイリーク・ヒル(Tyreek Hill)

  • 大学:ディビジョン2部のウエストアラバマ大(WR)
    • 元々オクラホマ州立大に所属していたもののドメスティックバイオレンスの事件を起こして退部になっていた
  • 2016年のドラフトで5巡目にてカンザスシティに指名を受ける
  • カンザスシティ所属中はQBパトリック・マホームズのメインターゲットとして活躍
  • 7度のプロボウル、2019年度の第54回スーパーボウルで優勝
  • 2022年からはマイアミ所属

アーロン・ジョーンズ(Aaron Jones)

  • 大学:テキサス大エルパソ校(UTEP)(RB)
  • 2017年のドラフトで5巡目でグリーンベイ入り
  • 2019年にリーグ最多タイのラッシングTD数を獲得(19)
  • 2020年にプロボウル選出
  • 昨年は自己ベストの1121ランヤードを記録

ハンター・レンフロー(Hunter Renfrow)


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  • 大学:クレムソン大(WR)
  • 元ウォークオン選手ながらクレムソン大の2016年と2018年の全米制覇に貢献
  • 2019年のドラフトで5巡目でオークランド(現ラスベガス)レイダース入り
  • 2021年は1000ヤードを獲得してPBに選出
  • 現在はカロライナ所属
  • 個人的に大学時代から好きな選手

アイゼア・パチェコ(Isiah Pacheco)

  • 大学:ラトガース大(RB)
  • 昨年2022年のドラフトで7巡目にカンザスシティから指名
  • ルーキーながら気迫の走りでカンザスシティファンの心を鷲掴み
  • 第57回スーパーボウルでも活躍して優勝に貢献

ブロック・パーディ(Brock Purdy)


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  • 大学:アイオワ州立大(QB)
  • 2022年ドラフトで7巡目、しかも全体の一番最後のピック、いわゆるMr. イレレバントとしてサンフランシスコ入り
  • 先発QBトレイ・ランスが開幕2戦目でシーズンを棒に振る大怪我を負い、その後を引き継いだジミー・ガラポロもWeek13に足に怪我を負って戦線離脱。開幕時第3のQBだったパーディに図らずも出番が回ってくる
  • しかし周囲の不安を払拭するようにパーディは好プレーを見せ続け、プレーオフ進出に大きく貢献。
  • ワイルドカードのシアトルシーホークス戦ではチーム史上初めてルーキーとしてプレーオフゲームに勝利
  • さらにディビジョナルチャンピオンシップでもダラス・カウボーイズに勝利しチームはNFC優勝決定戦へ進出。ここではイーグルスと対戦するも肘を負傷して退場。オフに肘の手術を受ける
  • 現在は確固たるサンフランシスコのQB1として君臨

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このようにNFLにはたとえドラフトで高順位で指名を受けなくてもプロで花開く選手もいるわけです。そして今回ここに挙げた選手以外にもそういった「お買い得選手」はまだまだいるはずです。またドラフトされずにドラフト外フリーエージェントとしてリーグ入りして活躍するという選手でさえ、数は多くないとはいえ存在することも確かです。

ことトラフトといえばファーストラウンダーとか初日・2日目に指名される選手に注目が集まります。ただ、期待をそんなにされずにプロ入りした選手の中にも将来の原石が埋まっている可能性も十分あります。ファンとしてはどの選手がプロで化けるのかを見届けるのも一興と言えるかもしれませんね。

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