2022年のNFLドラフトまであと僅か。今年はネバダ州ラスベガス市で行われます。もともとラスベガスは2020年のNFLドラフト会場として決まっていましたが、新型コロナのパンデミックで2020年のドラフトはバーチャルで行われました。ということで今回が史上初のラスベガスでのNFLドラフト開催となります
- 4月28日(第1日目):第1巡目
- 4月29日(第2日目):第2巡目&第3巡目
- 4月30日(第3日目):第4巡目〜第7巡目
QB、RB、WR/TE、OL、DLに続くポジション別の注目選手を紹介する第6回目はLB陣に焦点を当て、注目選手たちをサクッと浅く(笑)見ていきたいと思います。
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ナコビ・ディーン(ジョージア大)
昨年度のナショナルチャンピオンであるジョージア大には前回ご紹介したジョーダン・デーヴィス(Jordan Davis)やトレヴォン・ウォーカー(Travon Walker)といった超逸材のフロントマンが揃っていました。しかし彼らの二列目を死守したLBナコビ・ディーン(Nakobi Dean)の存在を忘れてはなりません。
狙った獲物は逃さないと言わんばかりのブリッツ能力は随一。昨年は合計72タックル、6QBサック、2パスインターセプション、5パスブロック、2フォースドファンブルとジョージア大ディフェンスの中盤で大いに暴れまくりました。
その結果2021年度の最優秀LB賞とも言える「バットカス賞」を受賞。そのスピードと瞬発力で今季トップクラスのパスラッシャーと言われるディーン。しかしそれだけでなくパスカベレージもそつなくこなせるオールラウンドなLBである彼は、サイズ的に気持ち小柄ではあるものの今ドラフト最注目のLBの1人です。
デヴィン・ロイド(ユタ大)
俗にいうウエストコーストバイアス(西海岸のチーム・選手に注目が集まらないこと)のせいか、シーズン中盤まで名前が全米に轟きませんでしたが、ユタ大の快進撃に伴って頭角を表したのがデヴィン・ロイド(Devin Lloyd)です。
ユタ大は今季チーム史上初となるPac-12カンファレンスタイトルを奪取しローズボウル初出場を決めました。そのチームのディフェンスのバックボーンとなったのがこのロイド。先シーズンは111タックル、8QBサック、6パスブロック、4パスインターセプションを記録し文字通り守備陣の働き頭として縦横無尽にフィールドを駆け巡りました。
LBとしての嗅覚に優れ、しかしながら冷静さも持ち合わせている稀代のLB。当たりにも負けないパワーと間合いを駆使してパスラッシュにも威力を発揮。またパスインターセプションの数からも分かるとおりドロップバックしても敵の脅威となる身体能力の非常に高い選手です。
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クリスチャン・ハリス(アラバマ大)
2年連続ナショナルタイトルに進出(2020年度は優勝)したアラバマ大でウィークサイドLBを担ったクリスチャン・ハリス(Christian Harris)も注目したいLBです。
1年生時に当時スターLBと言われたディラン・モーゼス(Dylan Moses)の代役という大役を任せられたハリスでしたが、この年には79タックルに5.5QBサックと期待以上の働きを見せました。2020年度も同じく79タックル(4.4QBサック)と結果を残して強豪アラバマ大ディフェンスには不可欠な選手に成長。
昨年は63タックルに0QBサックとプロダクションは落ちましたが、それはチームメイトのウィル・アンダーソン(Will Anderson)の台頭があったから。彼自身の能力は少しも落ちていたようには見えませんでした。
1巡目のLBかどうかは分かりませんが、プロ入りすればすぐにでも彼のプレー姿を拝むことが出来る、そんなポテンシャルを持っている選手です。
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リオ・シェネル(ウィスコンシン大)
北の大地、ウィスコンシン大からの刺客であるリオ・シェネル(Leo Chenal)も注目したいLBの1人です。
1年生時から試合出場機会があったものの、その能力を開花させたのは昨年の2021年度シーズン。トータル96タックル、8QBサックとウィスコンシン大ディフェンスの中核をなしたシェネルは同シーズンのオールアメリカン(セカンドチーム)に選出され、またその年の最優秀LBに贈られる「バットカス賞」のファイナリストにも選ばれました。
6フィート3インチ(約190センチ)、250パウンド(約113キロ)という恵まれた体型から繰り出される瞬発力とパワーは当然評価されるものですが、ウィスコンシン大コーチ陣にフィールド上のコーチと言わしめるほどのフットボールIQの高い選手。派手さはなくとも堅実に仕事をこなすという面では安牌なピックと言えるかもしれません。
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チャド・ムマ(ワイオミング大)
「グループオブ5」カンファレンス勢の一員であるワイオミング大のLBチャド・ムマ(Chad Muma)はシーズン中に世間を騒がすようなことはありませんでしたが、ドラフトのプロセスの上ではスカウト陣の目に留まる能力を秘める選手です。
3つ星リクルートとしてワイオミング大に入部したムマでしたが、2年生だった2019年度シーズンに51タックルを計上して頭角を表すと2020年度には71タックルに3QBサックとさらに数字を上げ、そして4年生となった昨シーズンにはトータル142タックル(ソロで85タックル)、1.5QBサック、3パスインターセプションと大暴れ。おまけに2つのリターンTDを決めるなどし株を上げました。
パスラッシュ、ランストッパー、そしてパスカベレージとどれも器用にこなす汎用性の高い隠れた逸材。個人的には元ボイジー州立大で現ダラスカウボーイズのレイトン・ヴァンダー・エッシュ(Leighton Vander Esch)を思い起こさせる選手。ワイオミング大と言えばバッファロービルズのQBジョシュ・アレン(Josh Allen)も出身者ですが、ムマもプロの世界で大成するか?
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その他の候補者たち
ブランドン・スミス(Brandon Smith、ペンシルバニア州立大)
ニック・ボニト(Nik Bonitto、オクラホマ大)
アダム・アンダーソン(Adam Anderson 、ジョージア大)
ブライアン・アサモア(Brian Asamoah、オクラホマ大)
デイモン・クラーク(Damone Clark、ルイジアナ州立大)
クウェイ・ウォーカー(Quay Walker、ジョージア大)
サム・ウィリアムス(Sam Williams、ミシシッピ大)
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— Any Given Saturday (@ags_football1) April 20, 2022
2022年のNFLドラフトまであと僅か。これまでそのドラフトに臨むドラフト候補生の中でもオフェンス並びにDLの注目選手を紹介してきましたが、今回はその中から注目のLB候補たちを浅く(笑)紹介します。
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