レギュラーシーズンも今週末の「ライバリーウィーク」及び翌週のカンファレンス優勝決定戦ウィークの2週間を残すのみとなりました。開幕した頃が遠い昔のようですね。
シーズン終盤に向けてトップチームたちは所属するカンファレンスのタイトルを目指し、さらに上にあるカレッジフットボールプレーオフ(CFP)進出の可能性を持っているチームたちは負けられないサバイバルゲームを続けています。
その一方でカレッジフットボール界の最大の個人賞であるハイズマントロフィーを巡るレースも終盤にかけて大分絞られてきました。今回は先週第12週目の候補者たちのパフォーマンスを振り返って現時点で誰がこの栄光のトロフィーに最も近いところにいるのかを見ていきます。
目次
C.J.ストラウド(C.J. Stroud)
オハイオ州立大1年生QB
先週のミシガン州立大戦では前半から飛ばしまくり合計432パスヤードに6TDを獲得。6TDはオハイオ州立大の1試合最多タイTD数。ミシガン州立大のパスディフェンスがザルだったとはいえ、全米7位チームとの生きるか死ぬかという大舞台でこの数字を残せたことはストラウドの存在感をこれ以上無い形で全米中にアピールできる結果となりました。
今週のミシガン大戦という大一番、さらにはBig Tenカンファレンス優勝決定戦でのパフォーマンス次第で彼のトロフィー獲得が確実なものとなるでしょう。
【対ミシガン州立大】
パスヤード | 成功率 | TD | INT | QBR |
432 | 91.4% | 6 | 0 | 98.7 |
【これまでの記録】
パスヤード | 成功率 | TD | INT | QBR |
3468 (8) | 71.1% (8) | 36 (T4) | 5 (T31) | 90.7 (1) |
ブライス・ヤング(Bryce Young)
アラバマ大2年生QB
先週のアーカンソー大戦では559ヤードに5TDを獲得。559ヤードは過去の先輩であるマック・ジョーンズ(Mac Jones、現ニューイングランドペイトリオッツ)やトゥア・タガヴァイロア(Tua Tagovailoa、現マイアミドルフィンズ)らの記録を大きく超えてアラバマ大の1試合パスヤード最多記録に。ただ試合のほうがアーカンソー大と接戦となってしまい、その結果この数字がありながらもオハイオ州立大のストラウドのインパクトに勝ることができずにラスベガスのオッズではストラウドに抜かれました。
今週末のアーバン大戦、そして何よりもSECタイトルゲームでのジョージア大戦で全米最強と謳われるディフェンス相手にそれなりの数字を残し何よりも勝利に貢献できるようなパフォーマンスを残せばトロフィー獲得にぐっと近づくでしょう。ただそれをジョージア大ディフェンスがさせてくれるかは微妙。そういった面からストラウドのほうが少々有利か・・・。
【対アーカンソー大】
パスヤード | 成功率 | TD | INT | QBR |
559 | 77.5% | 5 | 0 | 95.4 |
【これまでの記録】
パスヤード | 成功率 | TD | INT | QBR |
3584 (6) | 71.7% (6) | 38 (T8) | 3 (T8) | 88.7 (2) |
ケネス・ウォーカー・III(Kenneth Walker III)
ミシガン州立大3年生RB
上記のC.J.ストラウド擁するオハイオ州立大と対戦したミシガン州立大のスターRB。ここまで数々の数字を残してきたウォーカーでしたが、この試合では6キャリーでたったの25ヤードと撃沈。どちらの数字も今季最低の数字となり活躍の場すら与えられずに大敗を喫することになりました。ハイズマントロフィーレースにおいてこの終盤に失速してしまったのは大打撃。
【対オハイオ州立大】
ランヤード | TD | 1キャリー平均 |
25 | 0 | 4.0 |
【これまでの記録】
ランヤード | TD | 1キャリー平均 | 1試合平均 |
1498 (2) | 17 (T4) | 6.43 (8) | 136.2 (2) |
マット・コラル(Matt Corral)
ミシシッピ大3年生QB
オハイオ州立大のストラウド、アラバマ大のヤングの一騎討ちになりつつある今季のハイズマントロフィーレースですが、QBとしてミシシッピ大のコラルは今季チームがここまで9勝2敗という近年稀に見る好成績を残す原動力となっています。その貢献度からトロフィー獲得はなくともトロフィー授賞式に出席できるファイナリストに選ばれてもおかしくない選手です。
【対ヴァンダービルト大】
パスヤード | 成功率 | TD | INT | QBR |
326 | 75% | 2 | 1 | 53.3 |
【これまでの記録】
パスヤード | 成功率 | TD | INT | QBR |
3100 (14) | 67.5% (19) | 19 (T34) | 3 (T8) | 79.4 (10) |
ケニー・ピケット(Caleb Williams)
ピッツバーグ大4年生QB
今季ここまで9勝2敗と素晴らしい戦績を残し続けるピッツバーグ大の大黒柱。QBとしてはおそらく次期NFLドラフトで3本の指に入ると言われる逸材です。チームがACCチャンピオンになった暁にはその貢献度からファイナリストに選ばれる可能性もありそうです。
【これまでの記録】
パスヤード | 成功率 | TD | INT | QBR |
3857(5) | 67.1% (21) | 36 (T4) | 6 (T45) | 81.6 (8) |
デスモンド・リダー(Desmond Ridder)
シンシナティ大4年生QB
今シーズン「グループオブ5」チームの希望の星としてプレーオフ進出を目指すシンシナティ大。ここまで11勝0敗で全米に3つしか残っていない無敗チームの1つですが、そのチームの中心人物がこのリダー。投げてよし、走ってよし、さらにはパスも取れるマルチなタレントでシンシナティ大キャンパスにおいてカリスマ的存在に。チームがAAC(アメリカンアスレティックカンファレンス)を制してプレーオフ進出を成し遂げればリダーがファイナリストに選ばれてもおかしくはありません。
【これまでの記録】
パスヤード | 成功率 | TD | INT | QBR |
2699 (31) | 66.5% (27) | 25 (T13) | 6 (T45) | 74.5 (22) |
その年に最も活躍した選手に贈られる由緒正しき個人賞、ハイズマントロフィー。一度獲得すれば未来永劫その名をカレッジフットボール史に刻むことになる、誰もが手にしたいアワード。それを巡るレースは第12週目を終えて大分候補者が絞れてきました。
— Any Given Saturday (@ags_football1) November 23, 2021
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