SECとジム・ハーボー(Jim Harbaugh)監督とのバトル、今回はSECに軍配が上がったようです。
NCAAはFBS(フットボールボウルサブディビジョン)チームが自分の施設外でキャンプやクリニックを行うのを禁止することを発表しました。この決定事項は直ちに施行されるので、すでに計画されているそのようなサテライトキャンプ等は中止される事になりそうです。
NCAAがサテライトキャンプ禁止に踏み切ったのは、学生アスリートの教育の場を確保するため、だそうです(表向きは)。
自身のチームを引き連れてサテライト先で遠征キャンプを張るのは、キャンプという名を借りたリクルーティング手法だということはしばしば言われていました。リクルーティングで遅れをとっている地域があるとすれば、そこへ行ってキャンプをすることで自身のブランド力を売ることができるからです。しかし、その地域を「生業」にしている地元チームからすれば他のチームが外からやってくるのは脅威でしかないわけです。
このサイトを読んでいる方やカレッジフットボールニュースを追っている方ならもう既にご存知だとは思いますが、この一連の動きはミシガン大が春休みを使ってフロリダ州でキャンプを張ったことに端を発します。
SEC側が自分の縄張りを侵されたくないとミシガン大の手法に猛反発していたことを考えれば、SEC(並びにACC、Big 12、Pac-12など)の主張が通ったことになりました。
また今回の禁止内容にはコーチがハイスクールに赴いてクリニックを開くのも含まれています。ミシガン大はベイラー大と組んで、またオハイオ州立大はジョージア州立大などと組んでこのようなクリニックを高校で開こうと目論んでいましたが、おそらくこれらもなかったことになるでしょう。
ハーボー監督はまた別の手でリクルーティングでの抜け穴を探さなければならなくなりました。