2016年度のレギュラーシーズンも残す所あと2週のみとなりました。レギュラーシーズン後に優勝決定戦を行うカンファレンスやそうで無いカンファレンスがありますが、いよいよどのチームがそれぞれのカンファレンスタイトルに手が届くところに居るか分かりやすくなってきました。それを少し見ていきたいと思います。
*以下に記されている勝敗はカンファレンス内の成績で、トータルの成績ではありません。
アトランティックコーストカンファレンス(ACC)
アトランティック地区
現在ルイビル大が7勝1敗、それを追うクレムソン大が6勝1敗。しかしクレムソン大がルイビル大との直接対決を制しているためこのまま行けばクレムソン大が地区優勝を果たすことになります。ルイビル大が地区優勝する為にはクレムソン大が今週末のウェイクフォレスト大戦にて敗れる必要があります。が、可能性は低いでしょう。
コースタル地区
コースタル地区はバージニア工科大とノースカロライナ大が5勝2敗で並んでいます。が、バージニア工科大がノースカロライナ大を破っているため彼らに自力優勝の可能性が残されています。バージニア工科大は最終戦でバージニア大、ノースカロライナ大は同じく最終戦でノースカロライナ州立大との試合を控えています。
Big 12カンファレンス
Big 12カンファレンスでは現在オクラホマ大が7勝0敗と他のチームを一歩リード。それを追うのが1敗のオクラホマ州立大とウエストバージニア大です。オクラホマ大はこの2チームとの対戦を残しており、全勝できれば文句無く彼らがカンファレンス2連覇を果たすことになります。オクラホマ州立大の残りの試合相手はテキサスクリスチャン大とオクラホマ大。どちらもアウェーゲームという事ですが、オクラホマ大との直接対決が用意されていますので、彼らにもオクラホマ大同様自力優勝の可能性が残されています。ウエストバージニア大はオクラホマ州立大に敗れていますので、彼らが優勝するには残りの2試合に勝利し(アイオワ州立大、ベイラー大)、尚かつオクラホマ州立大が残りの2試合で最低1敗しなければなりません。
Big Tenカンファレンス
東地区
東地区ではミシガン大、オハイオ州立大、ペンシルバニア州立大の三つ巴ですが、先週ミシガン大がアイオワ大に敗れる波乱が起きたため、ペンシルバニア州立にも幾ばくかの可能性が生まれました。ミシガン大の残り試合はインディアナ大とオハイオ州立大、オハイオ州立大はミシガン州立大とミシガン大、そしてペンシルバニア州立大はラトガース大とミシガン州立大となっています。ミシガン大とオハイオ州立大は最終戦でぶつかり合う為、残りの2試合を連勝した方が地区優勝となります。が、オハイオ州立大が優勝するにはペンシルバニア州立大に土がつく必要があります(直接対決でペンシルバニア州立大が勝ったため)。ミシガン大に敗れているペンシルバニア州立大が逆転優勝を果たすには彼らが2連勝し、さらにミシガン大が最低1敗する必要があります。ペンシルバニア州立大の残りの試合は十分に勝てる相手ですので、最終戦のミシガン大対オハイオ州立大でオハイオ州立大にエールを送ることになるでしょう。
西地区
西地区は5勝2敗で並ぶウィスコンシン大とネブラスカ大に実質的なチャンスが残されています。もし両チームが残りの2試合を勝ち抜けば直接対決を制しているウィスコンシン大が西地区代表となります。ネブラスカ大がカンファレンス優勝決定戦に進むには自身がメリーランド大とアイオワ大に勝利し、尚かつウィスコンシン大がパデュー大かミネソタ大に敗れる必要があります。ミネソタ大、アイオワ大、ノースウエスタン大はそれぞれ4勝3敗としていますが、計算上は彼らにも地区優勝の可能性が残されています。が、それぞれのチームがそれを成すにはウィスコンシン大とネブラスカ大がそれぞれ2連敗するようなミラクルが起きる必要があります。
Pac-12カンファレンス
北地区
北地区はワシントン大とワシントン州立大の一騎打ちです。しかも先週末ワシントン大がサザンカリフォルニア大に敗れた為、ワシントン州立大が地区優勝する可能性が広がりました。2週間後のライバリーゲーム「アップルカップ」での直接対決に勝った方が北地区優勝となります。しかし仮に今週末ワシントン州立大がコロラド大に勝ちワシントン大がアリゾナ州立大に敗れることがあればその時点で直接対決を待たずにワシントン州立大のカンファレンス優勝決定戦出場が決まります。
南地区
南地区は混沌としています。コロラド大、サザンカリフォルニア大、ユタ大が地区優勝レースを争っていますが、6勝1敗のコロラド大が一歩リードしています。彼らの残りの対戦相手はワシントン州立大とユタ大ということで決して楽なスケジュールではありませんが、2連勝出来ればコロラド大が南地区優勝となります。またコロラド大との直接対決を控えるユタ大にも残りの試合全勝する事で彼らの地区優勝の可能性が残されています。そしてサザンカリフォルニア大が優勝レースを勝ち抜くには次戦のUCLA戦に勝ち、さらにコロラド大とユタ大の両チームに土がつく必要があります。
サウスイースタンカンファレンス(SEC)
東地区
東地区はフロリダ大とテネシー大のどちらかに地区優勝の可能性が残されています。フロリダ大が次戦のルイジアナ州立大に勝つか、もしくはこの試合に敗戦してもテネシー大がミズーリ大に負けることがあれば彼らのタイトルゲーム進出が決まります。逆にテネシー大が勝ち抜くにはまずはフロリダ大がルイジアナ州立大に負け、さらに彼ら自身がミズーリ大とヴァンダービルト大に2連勝する必要があります。つまり今週末テネシー大が敗れるとフロリダ大の勝敗いかんに依らずフロリダ大が地区優勝することになるわけです。
西地区
西地区はアラバマ大が唯一無敗を守っていますが、アーバン大が先週ジョージア大に敗れカンファレンス2敗目を喫してしまった為、現時点ですでにアラバマ大が西地区代表を決めてしまいました。シーズン最終戦にアーバン大との「アイロンボウル」を控えますが、これにアラバマ大が負けてもSECチャンピオンシップに出場することになります。