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長期政権を担うヘッドコーチ十傑 ⑦

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2位:カーク・フェレンツ(Kirk Ferentz)- アイオワ大

1999年12月、20年に渡りアイオワ大を率いてきたレジェンダリーコーチ、ヘイデン・フライ(Hayden Fry)監督が引退を表明。アイオワ大はその後釜として当時フロリダ大のディフェンシブコーディネーターだったボブ・ストュープス(Bob Stoop)氏に白羽の矢を立てます。しかし面接後、上層部が協議している間にストュープス氏は同じく空きが出たオクラホマ大のヘッドコーチに就任してしまいました。

トップ候補を奪われたアイオワ大でしたが彼らが代わりにリーダーとして選んだのは卒業生でありながらコーチとしてはあまり名の知れていなかった、当時NFLボルティモアレイヴェンズのOLコーチだったカーク・フェレンツ氏でした。カレッジコーチとして無名だったフェレンツ監督でしたが、昨年度で17シーズン目を終え、その間アイオワ大は常に安定した強さを維持してきました。そして2015年度は12勝2敗という素晴らしい成績を収め、Big Ten西地区を制覇。惜しくもカンファレンスタイトルは取り損ねましたが、アイオワ大という派手さのない地味なチームを全米の表舞台へ伸し上げたのです。

フェレンツ監督のアイオワ大での全戦績は127勝87敗。17年間で二桁勝利シーズンは5度あり、ポストシーズンのボウルゲーム出場はこれまで13度にのぼります。ディビジョン1Aでのヘッドコーチ経験が無かったことを考えれば17年間もBig Tenにてしのぎを削れたというだけで凄い事です。その上常に勝ち越しシーズンを送ることが出来ているのですから、アイオワ大にしてみれば無名だったとしてもフェレンツ監督を監督に据えた事が間違っていなかったと胸を張って言えるでしょうね。

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