3位:マーク・ダントニオ(Mark Dantonio)- ミシガン州立大
強豪ひしめくBig Tenカンファレンス、とくにミシガン州立大が所属する東地区ではオハイオ州立大、ミシガン大という二巨頭が腰をすえる中、スパルタンズは彼らに臆することなく対峙しつづけ昨シーズンは見事この地区を勝ち抜いてカンファレンスタイトルを手にするまでに至りました。このミシガン州立大チームを率いるのがマーク・ダントニオ監督です。
2006年にシンシナティ大からやってきたダントニオ監督が引き継いだミシガン州立大フットボール部はBig Tenカンファレンスで鳴かず飛ばずなチームでした。そのチームを数年でカンファレンスタイトルを狙えるだけでなくナショナルタイトルレースにも顔を出せるほどまでに進化させました。
ダントニオ監督就任後9年間でのミシガン州立大での戦績は87勝33敗。カンファレンスレコードは3度のカンファレンスタイトルを含む52勝20敗という好成績を残しています。また最近3シーズンではファイナルランキングでトップ10入りを果たしました。さらに過去6シーズン中5シーズンにおいて最低でも11勝を挙げるなどまさに今では常勝チームに数えられるまでになりました。
またミシガン州立大が近年どれだけ力をつけてきたかを示す事実として、ここ数年Big Tenカンファレンスのタイトル争いはオハイオ州立大とミシガン州立大のどちらかが争う傾向にあるということ。それまではオハイオ州立大とその永遠のライバルであるミシガン大が常でした。Big Tenといえばオハイオ州立大vsミシガン大というのが代名詞であったことを考えればミシガン州立大の台頭がいかに凄いことか分かるかと思います。
リクルーティングでは数ある名門チームに遅れをとりはするものの、「ブルーカラー」と称される勤勉で知られる環境で育った選手が多く所属するミシガン州立大。いわゆる「五つ星」リクルートはいなくとも絶大なるコーチングと選手たちのタフネスさでチームの底力を上げてきました。個人的にはこの点がダントニオ監督の一番すごいところだと思います。
昨シーズンのプレーオフ準決勝ではのちに優勝を果たすアラバマ大と対決し完封負けを喫するなど不甲斐ない姿を全米中に晒してしまいましたが、それを加味してもダントニオ監督率いるミシガン州立大の好調を誰も疑うことはできません。もし将来的にミシガン州立大が全米チャンプになることがあれば、ダントニオ監督がカレッジフットボール界に永劫名を残すことになるでしょう。