テキサス大ヘッドコーチ、チャーリー・ストロング(Charlie Strong)監督は、自身の選手達が今年は前年までに比べて、来るシーズンに賭ける意気込みがまったく違うと見ているそうです。これまで2年間のストロング監督の出来(11勝14敗)を考えれば、そういった選手達の心持ちはストロング監督にとっても嬉しい事であるに違いありません。
「彼らの意気込みなら、今現在彼らがどれだけトレーニングに打ち込んでいるかを見てもらえば分かるでしょう。選手自身も『いまやらなければいつやるというんだ!』とか『もし勝ちたいなら、努力しなければならない。個人だけでなくチーム全体としてやらなければならないんだ』と意識して、我々が成さなければならない目標に向かっているのです。」とストロング監督は話しました。
テキサス大という超名門校の監督に満を持して就任するも未だファン達を満足させるような結果を残せていないストロング監督。3年目を迎える今年、まただらしないシーズンを送ることがあれば彼のクビも危うくなってきます。若干55歳のストロング監督にとってみれば2016年シーズンに彼のコーチ人生すべてがかかっているとは言えませんが、テキサス大が来季飛び抜けて良い成績を残さなければならないことはヒシヒシと感じているようです。
リクルーティングではスポーツ専門局のESPNのランキングでトップ10に数えられるほどよい選手達を獲得したと言います。さらに昨今のベイラー大の事件の嬉しい余波でベイラー大からテキサス大に鞍替えした新入生も数人増え、しかもその中には全米でも3番手に数えられるほどの逸材WRデヴィン・デュバネイ(Devin Duvernay)も含まれています。
しかし来季のテキサス大のスケジュールはお世辞にも容易いものだとは言えません。ノートルダム大、カリフォルニア大のノンカンファレンスゲームに加え、Big 12カンファレンスのオクラホマ州立大、オクラホマ大という強豪チームも待ち構えており、ちょっとやそっとではテキサス大が二桁勝利を挙げられるようなスケジュールではないのです。
選手の来季への意気込みがポジティブであるのは良いサインではありますが、確実にストロング監督のクビを繋ぐには意気込みだけでは厳しいのかもしれません。いずれにせよテキサス大が弱いとカレッジフットボール界も盛り上がらないので、彼らの復活を切に祈ります。