テキサス大で3期目を迎えようとするヘッドコーチ、チャーリー・ストロング(Charlie Strong)監督はもともとディフェンシブコーディネーター出身。彼の息のかかったディフェンスは今後成長していくことでしょうが、ストロング監督は今の所それに見合うだけのオフェンスを生み出すことができずにいます。今オフにタルサ大から新オフェンシブコーディネーターであるスターリン・ギルバート(Sterlin Gilbert)氏を招聘し、この問題を解決する糸口になればと期待を寄せていることでしょう。 しかしギルバート氏に腕が備わっているとしてもそれを体現してくれるQBがいなければ仕方ありません。ギルバート氏の最大の仕事はそこにあるのかもしれません。
そんな中、昨シーズンの先発QBであるジェロッド・ハード(Jerrod Heard)が 春季トレーニング中に肩を痛め戦線離脱という痛恨の出来事が起きてしまいました。コーチ陣にとっては痛手となりそうですが、これは逆に言うと他のQBにとっては格好のチャンスということになります(ハードには気の毒ですが)。
ハードに先発の座を取って代わられるまでその座をキープしていたタイロン・スウープス(Tyrone Swoopes)そして1年生のシェーン・ビューシェル(Shane Buechele)がそのポジションを伺います。しかしギルバート氏の新システムでどちらが活かされるかは今後プレシーズンを経ないとわかりません。
ストロング監督就任以来チームは11勝14敗と未だ全盛期のテキサス大とは程遠い場所におり、全米でもっとも短気といわれるテキサス大ファンの堪忍袋の尾も緩みっぱなしです。そんな短気なファンを黙らせるためにはストロング監督は勝ち星を重ねる以外に手はなく、それはギルバート氏の手腕と先発QBの出来にかかっています。