昨シーズンアラバマ大からの転校を表明していたQBクーパー・ベイトマン(Cooper Bateman)がPac-12カンファレンスのユタ大へ行ったことが明らかになりました。今月から同大の生徒としてクラスに通い始めているベイトマンはウォークオン(Walk-on:非スカラシップ待遇)選手としてチームに合流するということです。
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ベイトマンはユタ大のキャンパスから程近いところにある高校出身ということでアラバマ大を去ってまで決めた行き先としては最も理にかなっているロケーションと言えそうです。
元4つ星リクルートのベイトマンでしたが過去アラバマ大ではそのキャリアの殆どをバックアップQBとして過ごしてきました。そして残りのプレー資格があと1年しか無いという状況で、彼は昨季躍進したQBジャレン・ハーツ(Jalen Hurts)のバックアップに甘んじるよりも自身のプレーの機会を求めて名門アラバマ大を去っていったのでした。
現在ユタ大のQB陣はトロイ・ウィリアムス(Troy Williams)、タイラー・ハントリー(Tyler Huntley)、そして新入生が2人と頭数は揃っています。ベイトマンはQBに固執せずレシーバーでも何でもトライすると言っているようですが、新オフェンシブコーディネーターのトロイ・テイラー(Troy Taylor)氏の元、ベイトマンにもQBとしてプレーするチャンスは与えられる事でしょう。
ただアラバマ大では競争率の激しさから出場のチャンスは限られたものでした(アラバマ大での通算記録は410パスヤード、2TD、2INT)。しかしワシントン大、ワシントン州立大、サザンカリフォルニア大などの台頭で優勝争いが厳しくなってきそうなPac-12カンファレンスを生き抜くために、たとえバックアップだったとしても全米優勝を経験したことのあるQBをチームに迎えることは大なり小なりユタ大にとってプラスとなるはずです。