ヘッドコーチだったトム・ハーマン(Tom Herman)氏がテキサス大に移っていったことで空きが出た監督のポジションを探していたヒューストン大ですが、この度チームのオフェンシブコーディネーター、メジャー・アップルホワイト(Major Applewhite)氏を新監督に昇進することが発表されました。
昨日の時点でメディアの報道ではアラバマ大オフェンシブコーディネーター、レーン・キフィン(Lane Kiffin)氏でほぼ決定だというようなことが流されていましたので、アップルホワイト氏を起用するという話はある意味寝耳に水ではありました。実際ヒューストン大はこの二人とオフェンシブコーディネーターで臨時コーチを務めるトッド・オーランド(Todd Orlando)氏の3人と面接したということですが、アップルホワイト氏が正式にヘッドコーチと決まったためオーランド氏は通常営業のDCに戻るということです。もっとも実質的にアップルホワイト氏に競り負けたオーランド氏がヒューストン大に今後も留まる可能性は低そうです。
昨日の報道では真偽のほどはどうかはわかりませんが、キフィン氏は自身の側近にはすでにヒューストン大でのポジションは決まったも同然だともらしていたそうです。ヒューストン大もキフィン氏で決定というような話が流れましたが、一方で新監督との契約には多額の倍アウト費を課すことを盛り込むという話も出ていました。これは次のコーチが1、2年で他チームへと去っていくことを防ぐための策だと思われます。これがキフィン氏と物別れになった遠因なのかもしれません。またチーム内では外部者のキフィン氏よりも内部のアップルホワイト氏かオーランド氏を望む声も聞かれていましたのでそれも上層部の心変わりを促した可能性もあります。
ヒューストン大のOCとしてアップルホワイト氏はQBグレッグ・ワード・Jr(Greg Ward Jr.)を育て上げ、ハーマン元監督の右腕として活躍。ワードは卒業してしまいますが、テキサスA&M大からの五つ星転校生カイル・アレン(Kyle Allen)が控えます。若く才能のあるアレンをいかに育て上げるかもアップルホワイト氏の重要な課題となりそうです。
これで全米で最も注目を浴びるキフィン氏が雇用可能になりました。彼は現在もアラバマ大でナショナルタイトル二連覇を目指し準備中ですが、このまま永遠にアラバマ大にいるとも思えませんので、彼がどこのヘッドコーチになるかも気になるところです。