ユタ州にあり、現在どのカンファレンスにも属さない独立校のブリガムヤング大（BYU）。かつてはウエスタンアスレティックカンファレンス（WAC）やマウンテンウエストカンファレンス（MWC）に所属したこともあるBYUですが、FBSでもさらに上位とされる「パワー5」カンファレンスのいずれかに加入したい意向であるようです。ただ其れには一つだけ条件があるのですが。
BYUはモルモン教の大学である事は有名ですが、モルモン教の教義として日曜日は休まなければならないということらしく、これはスポーツのイベントでも一緒。これまでBYUは一環して日曜日に試合など組んできませんでしたが、仮にパワー5カンファレンスへ加入することが出来てもこの事だけは譲れないと言う事です。
「我々BYUの学生アスリート達がレベルの高いパワー5カンファレンスの環境で競い合う姿を是非見てみたい。フットボールだけでなく全てのスポーツチームが高水準のレベルでそれぞれのスポーツに汗を流してもらいたいのです。」とはBYUの体育局長、トム・ホルモー氏。
「日曜日に試合を行えないと言う事がパワー5加入に際し足かせとなるかどうかはまだ分かりません。それは各々のカンファレンスの判断に任せるしかありませんが、この教義はわれわれにとっては大変神聖なルールであり、だからこそこれまでも日曜日には試合を行ってきませんでしたし、そして今後もこの事が変わることはありません。」
前述の通りBYUは過去に2つのFBSカンファレンス（当時はディビジョンIA）に所属していたことがありますが当時からこの教義が試合の妨げになったと言うことはなかったそうです。それに大半の試合は土曜日に行われますから、この事でBYUがパワー5に加入出来ないと言う事にはならないと思いますが。
BYUはモルモン教大学というユニークな面をもちながらスポーツ面では常にそれなりの力を持ったチームを搬出してきています。それ故最近ではカンファレンス拡張を目指し新加入チームを模索していると噂されているBig 12カンファレンスが勧誘したいチームの一つとされてきました。
BYUの願いは叶うのでしょうか。
