今シーズン終了と同時に辞表を提出していたシンシナティ大のトミー・タバービル(Tommy Tubervill)監督。そしてその空いていた監督の椅子に現オハイオ州立大の(共同)ディフェンシブコーディネーター、ルーク・フィッケル(Luke Fickell)氏が座る事が明らかになりました。
生まれも育ちもオハイオ州立大が所在するコロンバスという根っからのバッカイズであるフィッケル氏は高校もコロンバスの高校、大学はもちろんオハイオ州立大。後の奥様とも大学で知り合い、コーチとしてのキャリアもオハイオ州立大でスタートさせました。これまでオハイオ州立大に関わらなかったのはアクロン大にいた2年間だけ。そんなオハイオ州立大愛の強いフィッケル氏がついにヘッドコーチとしてのキャリアの為に母校を旅立つことになったのです。
シンシナティ大の新監督に任命されたフィッケル氏
オハイオ州立大のヘッドコーチであるアーバン・マイヤー(Urban Meyer)監督も自身のツイッターで「これまでの素晴らしい努力が今回のチャンスを呼び込んだのです。カレッジフットボール界でもベストなコーチの一人であるルーク・フィッケル、おめでとう!」と祝辞を寄せています。
オハイオ州立大は現在プレーオフ準決勝に向けて準備中ですが、トム・ハーマン(Tom Herman)テキサス大監督、カービー・スマート(Kirby Smart)ジョージア大監督らがそうしたように、フィッケル氏もオハイオ州立大のシーズンが終わるまではチームに帯同する模様です(ハーマン氏はオハイオ州立大在籍時にヒューストン大新監督に、スマート氏はアラバマ大在籍時にジョージア大新監督に就任。それぞれのチームはプレーオフ進出を果たしており、2人ともチームがプレーオフを戦い終えるまで古巣に留まり続けました。ちなみにどちらのチームも全米制覇を成し遂げています)。
シンシナティ大といえばこれまで何人かのコーチがこのチャンスをステップストーンにしてメジャー大学に羽ばたいています。マーク・ダントニオ(Mark Dantonio)監督はミシガン州立大へ、ブライアン・ケリー(Brian Kelly)監督はノートルダム大へ、そしてブッチ・ジョーンズ(Butch Jones)監督はテネシー大へと、シンシナティ大での活躍が認められてお御所チームに引き抜かれていったのです。フィッケル氏がシンシナティ大でどんな手腕を振るうかまずはお手並み拝見です。