オクラホマ州にはFBSのチームが3つしかありません。ですからそれらのチームが州内ライバルの関係となるのは至極当然な訳です。お互いの距離が車で1時間ほどしか離れていないオクラホマ州立大とタルサ大もまたカンファレンスこそ違えど、オクラホマ州同士のチームとしてそういったライバリーを築いてきました。
オクラホマ州立大とタルサ大は1914年に初めて対戦すると、1965年まで毎年対戦。そこから一度ライバリーが途切れるも1981年に復活し2000年まで連続して試合をこなしてきました。しかし2000年以降は3度しか顔合わせしていません。
そこでオクラホマ州立大の体育局長マイク・ホルダー氏は再び両校のライバル関係を復活させたいと考えているようです。今のところこのマッチアップは2017年と2020年に組まれているだけでその後は未定となっています。同じようにタルサ大体育局長デリック・グラッグ氏もまたこの両校の試合を毎年恒例のものとしたいと考えているようです。
「パワー5」カンファレンスの一つであるBig 12に所属するオクラホマ州立大と、中堅とされる「グループオブ5(非パワー5)」カンファレンスのアメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)の一員であるタルサ大。通常このような力関係のマッチアップを実現させるには、格下であるタルサ大がオクラホマ州立大のオファーを受けるかどうかにかかっています。
「われわれタルサ大は(オクラホマ州立大との対戦について)受け入れる準備はあります。しかし、最終的にはタルサ大自身にとって最善の決断を下す事にはなりますが。」とはタルサ大のグラッグ氏。
格上のオクラホマ州立大と試合をするからには黒星となる確率が上がる訳で、この試合がカンファレンス外の試合とはいえ、タイミングを見誤ればタルサ大の勢いを殺す事にもなりかねます。しかし、古くから続くトラディションを復活させると言う事、そして興行的にもこの試合をするだけでオクラホマ州立大から莫大な報酬を得ることが出来、さらにホームゲームならスタジアムも満席となるでしょうからチケットのセールスも上がる。アウェーの試合でも車で1時間の距離ですので、遠征が日帰りで済む、などタルサ大にとってポジティブな面も多くあるのも確かです。
両チームの生涯対戦成績は40勝28敗5分けでオクラホマ州立大がリードしています。とくに最近10試合ではオクラホマ州立大が9勝を挙げるなど圧倒的ではありますが、いつなんどきでもライバリーゲームは当人同士が一番盛り上がるものです。そのような試合が復活するのは彼らにとっては非常に意味がある事なんだと思います。