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2025年度第15週目の見どころ

2025年度第15週目の見どころ

いよいよ今週土曜日には主要「パワー4」カンファレンス群の優勝決定戦が行われます。この週末の結果を受けて日曜日(12月7日)にCFPファイナルランキングが発表され、プレーオフに出場できる12チームが決まります。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

#11 ブリガムヤング大 @ #4 テキサス工科大【Big 12優勝決定戦】

🇺🇸12月6日12:00PM ET | 🇯🇵12月7日2:00AM

どちらのチームもBig 12カンファレンスの優勝決定戦初出場であり、当然勝った方が史上初のカンファレンス優勝チームとなります。そして勝者はCFP出場の自動出場枠を手にれることになり、こちらもどちらにとっても史上初のプレーオフ進出となると言うことで、非常に両校にとってはカンファレンスタイトルを取る以上の重要な意味を持っています。

テキサス工科大は現在4位なため、勝てば上位4チームに与えられる、ファーストラウンドを免除される特権を手に入れます。一方11位のブリガムヤング大は負けてしまうとプレーオフ出場のアットラージ枠の限界点と言われる10位を確実に下回るため、プレーオフ出場の夢は消えることになってしまいます。

この両校はすでにレギュラーシーズン中に一度対戦済み。この時はテキサス工科大がBYUのホームで29対7で勝利しており、BYUにとってはリベンジ戦となります。ただ会場がテキサス州アーリントンにあるAT&Tスタジアムなため、ニュートラルサイトとはいえ多くのテキサス工科大ファンが訪れることが予想されるので、スタジアムはテキサス工科大のホームさながらの雰囲気になる可能性もあります。

見どころはテキサス工科大のディフェンスvs BYUのオフェンス。

テキサス工科大には今年一世を風靡しているスターLBジェイコブ・ロドリゲス(Jacob Rodriguez)が健在。バットカスアワード(年間最優秀LB賞)などをすでに受賞している選手で、ハイズマントロフィー候補とまで言われる選手。彼を擁するディフェンスからBYUのオフェンスが点が取れるのかが見もの。1ヶ月前の対戦では7点しか取れませんでしたが、1年生QBベアー・バックマイアー(Bear Bachmeier)のここ一番のパフォーマンスが勝利への鍵となります。

さらに先の対戦時ではテキサス工科大がBYUから3つのターンオーバーを引き出したという事実もあります。数字上ではどちらのチームもターンオーバーでは全米トップ10以内のチームですが、どちらの方がボールを不用意に相手に奪われないか、もしくはどちらのチームが少ないチャンスを活かして相手からボールを奪えるかも勝敗に関わってくるかもしれません。

#3 ジョージア大 @ #9 アラバマ大【SEC優勝決定戦】

🇺🇸12月6日4:00PM ET | 🇯🇵12月7日6:00AM

SEC(サウスイースタンかファンレンス)の雌雄を決める戦いは全米3位のジョージア大と全米9位のアラバマ大とのお馴染みのマッチアップ。

こちらも勝った方がSEC優勝チームとしてプレーオフ自動出場権を獲得。ジョージア大は上位4位以内を確保してファーストラウンド免除を手に入れることになります。アラバマ大は現在9位なため4位以内に食い込むことはないとおもにますが、狙うは8位以内に与えられるファーストラウンドのホーム開催権を獲得することになります。

現在HCカービー・スマート(Kirby Smart)監督が就任して以来ジョージア大は彼の指揮下での対アラバマ大戦の戦績は1勝7敗。唯一の勝利は2021年のCFPナショナルタイトル戦。またSEC優勝決定戦で彼はアラバマ大と4度対戦していますがこれも4連敗中。スマート監督のトータルの敗戦数が13なため、その半分がアラバマ大であるという事実からも分かるように、なぜかスマート監督はアラバマ大と分が悪いのです。

今季もすでに両校は対戦済み。この時はジョージア大のホームで行われ、ジョージア大有利と言われながら24対21で敗戦。アラバマ大QBタイ・シンプソン(Ty Simpson)が試合開始後9度連続3rdダウンをコンバートするという荒技を見せてくれましたが、当然ジョージア大の選手たちはリベンジに燃えているはずです。

一方今年で2年目となるアラバマ大のケイレン・デボアー(Kalen Deboer)監督はここまでジョージア大に2連勝中。ただSECタイトルゲームは初出場であり、この大舞台で本領を発揮できるのかが見ものです。

そのアラバマ大のキープレーヤーはQBシンプソン。元々ランが出ないオフェンスである上にRBジャム・ミラー(Jam Miller)が怪我で不出場の可能性が高い中、オフェンスの全てはシンプソンの肩にかかっているといえます。チームにはジャーミー・べナード(Germie Bernard)、アイゼア・ホートン(Isaiah Horton)、ライアン・ウィリアムス(Ryan Williams)といった有能WRが揃っていますから、彼らをどれだけ支えるのかが勝負の鍵。

ジョージア大は今年から先発を任されているガナー・ストックトン(Gunner Stockton)が率いますが、シーズン後半に向けて調子を上げてきている選手でもあります。派手さはないもののここぞと言うところで試合の流れを変えるビッグプレーを見せる腕を持ち合わせており、ランヘビーなオフェンスにいいコントラストを与えています。

そこで注目なのはWRザッカリア・ブランチ(Zachariah Branch)。サザンカリフォルニア大からの転校生で、古巣ではギミックプレーヤーとして使われていましたが、ジョージア大ではWR1としてレシーバー陣を牽引。ストックトンのメインターゲットの役目を十二分に果たしており、アラバマ大バックフィールドの脅威になりそうです。

またこの試合でアラバマ大がジョージア大に大敗するようなことがあれば、彼らがトップ10位以内から転落する可能性も捨てがたく、そうなるとノートルダム大(10位)やマイアミ大(12位)さらにはテキサス大(13位)のプレーオフ出場の行方にも影響を及ぼすと言われており、そういった面でもこの試合の結果には注目が集まります。

#2 インディアナ大 @ #1 オハイオ州立大【Big Ten優勝決定戦】

🇺🇸12月6日8:00PM ET | 🇯🇵12月7日10:00AM

Big Tenカンファレンス優勝決定戦の歴史上、今回初となる全米1位と2位との頂上決戦。それがオハイオ州立大(1位)とインディアナ大(2位)の間で実現することになりました。また無敗同士のチームがこの舞台で対戦するのも初めてのこととなります。

CFPの前哨戦とも言えるこのマッチアップ、勝った方が第1シードを獲得することになると思われますが、やはりなんといってもカンファレンスのタイトルを手に入れると言うことが一番の目標になります。特にインディアナ大にとってはタイトルゲームに出ることがもちろんのこと、カンファレンスタイトルを取ることも史上初のことになります。

そして注目はハイズマントロフィーレースで1位と2位を争うと言われるQB対決。巷ではインディアナ大のフェルナンド・メンドーサ(Fernando Mendoza)が最有力候補と言われていますが、ほぼ肩を並べているのがオハイオ州立大のジュリアン・セイイン(Julian Sayin)。この試合でパフォーマンスが上回った方にトロフィーが授与されると噂されており、そういった面でもこの試合には注目が集まります。

しかしなんといっても注目はインディアナ大。ここまで長い間「ドアマット」チームと言われ、カンファレンス内でも底辺を歩き続けてきた彼らが、カート・シグネッティ(Curt Cignetti)監督指揮下で昨年CFP初出場を達成。そして今年はさらにそれを上回る戦績を残しており、昨年の歴史的なシーズンがまぐれでなかったことを今年証明し続けています。それを完全なものにするためにも王者オハイオ州立大を倒すことは必須であり、それにより彼らの力がどれだけのものなのかを図ることができるはずです。

とはいえオハイオ州立大は昨年の全米王者。今年はあまりにも安定して強かったため、シーズンを通して首位を守りながらあまり話題に上がっていなかったチーム。その彼らが絶対チャピオンとしてインディアナ大戦を迎えるわけですが、現在昨年から数えて16連勝中。その原動力となっているのが守備陣の奮闘です。トータルディフェンスでは全米1位、1試合平均の失点数がたったの7.8失点と最強の盾を擁するチーム。インディアナ大のダイナミックで得点力のあるオフェンスとの矛と盾のぶつかり合いは必見です。

デューク大 @ #17 バージニア大【ACC優勝決定戦】

🇺🇸12月6日8:00PM ET | 🇯🇵12月7日10:00AM

ACC(アトランティックコーストカンファレンス)の優勝決定戦は、複雑なタイブレーカーの末に全米17位のバージニア大とランク外のデューク大との対戦に。デューク大は7勝5敗でしたが、ACC戦で6勝2敗で並んでいたマイアミ大、ピッツバーグ大、サザンメソディスト大、ジョージア工科大に競り勝って今回この大舞台に登場です。

現在CFPランキング上位12位以内にいるACCチームはマイアミ大(12位)のみですが、そのマイアミ大はACC優勝決定戦に進めず、今回のバージニア大とデューク大の優勝チームにその可能性が残されています。もしバージニア大が勝利すれば、各カンファレンスの優勝チームのうちの上位5チームに与えられる自動出場権において第4のチームとしてプレーオフ出場が決まることが予想されています。

ただもしデューク大が優勝した場合、8勝5敗となる彼らがすでに優勝を決めている20位のAACチャンピオン・トウレーン大(11勝2敗)と25位のサンベルトカンファレンスチャンピオン・ジェームスマディソン大(12勝1敗)よりも上にランクされると言う可能性が低く、そうなるとACC優勝チームとしてデューク大は第6番目のチームとなり、自動枠5つから弾かれる可能性が高くなります。そうなるとACCは「パワー4」カンファレンスであるにもかかわらず、1チームも所属チームをプレーオフに送り出すことができないという「失態」を犯すことになってしまうのです。

この両チームはすでにレギュラーシーズン中に対戦しており、この時はバージニア大が34対17で勝利。デューク大はこの試合でシーズン最少となるランヤード・パスヤードに抑えられてしまいました。彼らにしてみればリベンジを果たし、史上初となるACCタイトルゲットを狙い、そしてわずかではありますが、プレーオフ進出の可能性も残されるわけですが、決して容易なことではありません。

バージニア大にしても10勝2敗というシーズン自体が彼らにとってはここ最近では最高の結果であり、ACCタイトルゲーム進出も初めてであることを考えれば、このまま波に乗ってデューク大を倒し、夢にまで見たCFPの大舞台に降臨したいはず。実際のところバージニア大は今年スケジュール上マイアミ大と対戦しておらず、次このようなチャンスが訪れるのがいつ来るかわかりませんから、なんとしても1995年以来3度目となるACCタイトル獲得を目指します。

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