マサチューセッツ大のフットボール部の存続に疑問を呈する声が内部から漏れてきました。
マサチューセッツ大の教職員会は先日行われたミーティングでフットボール部を現在所属するFBSから下部のFCSに降格させるか、さもなければ廃部にすべきだという意見をまとめました。この教職員会の決定は何の拘束力も持ちませんが、 彼らは大学長ら上層部へこれらの主張を継続するとしています。
高騰し続ける維持費、低迷する観客動員数、高まる脳震とうなどの怪我のリスク、そして何よりも独立校としてどのカンファレンスにも所属できない現状が、教職員会らに「マサチューセッツ大にとってフットボール部が不必要なものである」という結論を導かせたのです。マサチューセッツ大は2015年を最後にミッドアメリカンカンファレンス(MAC)を去りその後の去就は未定のままです。
1998年にディビジョンI-AA(現在のFCS)のナショナルチャンピオンになったマサチューセッツ大は2006年にもナショナルチャンピオンシップゲームに進出しました。そして満を持して2012年にFBSに昇格するのですが2012年度と2013年度シーズンはそれぞれ1勝11敗、2014年度と昨シーズンは3勝9敗とかなり苦戦しています。ホームゲームはニューイングランドペイトリオッツのホームであるジレットスタジアムと自身のメモリアルスタジアムを使い分けているため、キャンパスで行われる「真の」ホームゲームは2試合ほどしかありません。
前回紹介したイースタンミシガン大と同じような議論が沸き起こっているわけですね。果たしてマサチューセッツ大の上層部はこの声を聞き入れるでしょうか?