フロリダ州はテキサス州、カリフォルニア州、ジョージア州、オハイオ州などに並びユースフットボールが盛んな地域です。ここには数多くの若い選手たちが腕を競い合い、その結果高い能力を持った高校生たちを多数輩出してきました。それはカレッジチームたちのリクルーティングにおいて非常に重要な地域であることを示しています。
そしてフロリダ州には多くのFBS(フットボールボウルサブディビジョン)チームがしのぎを削っています。その最たるものがフロリダ大、フロリダ州立大、マイアミ大ですが、その他のチームも様々なリクルーティング術でそれぞれのカンファレンスで力を十分に発揮できるほどのチームを育成してきています。
ところで突然ですが問題です。
数あるフロリダ州のチームの中で現在一番就任年数が長い監督は一体誰だと思いますか?
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答えは驚くなかれマイアミ大のマーク・リクト(Mark Richt)監督です。その就任数はご存知の方も多いでしょうが、たったの2年。たったの2年なのにリクト監督がフロリダ州で最も同一チーム就任年数が長いのです。
ではその他のチームを見てみましょう。
- フロリダ大:ダン・マレン(Dan Mullen)監督 – 今月就任したばかり。
- フロリダ州立大:ウィリー・タガート(Willie Taggart)監督 – 今月就任したばかり。
- サウスフロリダ大:チャーリー・ストロング(Charlie Strong)監督 – 今年初年度。
- セントラルフロリダ大:ジョシュ・ハイプル(Josh Heupel)監督 – 今月就任したばかり。
- フロリダアトランティック大:レーン・キフィン(Lane Kiffin)監督 – 今年初年度。
- フロリダインターナショナル大:ブッチ・デーヴィス(Butch Davis)監督 – 今年初年度。
ご覧の通り現時点で今期2期目を送っているリクト監督が最長在籍記録を保持しているわけです。三強と称されるフロリダ大、フロリダ州立大、マイアミ大だけでなく他のすべてのチームもまだ就任ほやほやというこの状況は非常に興味深いです。そして面白いのはフロリダ大、フロリダ州立大を除くすべてのチームが今シーズン非常に良い成績を残したというところです。
新たにこのオフシーズンにHCに就任したマレン監督、タガート監督は卓越したリクルーティング術で知られ、ストロング監督もかつてフロリダ大でDCを務めていた頃からフロリダ州内に太いパイプを築いてきています。キフィン監督は今年11勝を挙げる大活躍を見せ、今フロリダ州で最も熱いチームとみられており、リクルートたちにとっては魅力的です。またデーヴィス監督も昔マイアミ大で監督を務めたことがあり、彼の地元高校チームとのコネクションも軽視できません。つまりフロリダ州はただでさえタレントの宝庫として全米からの注目を浴びているという上に、若返ったフロリダ州内のチーム同士でも熾烈なリクルーティング戦争が勃発する匂いがプンプンするわけです。
フロリダ州のチーム、特に三強たちが強くないカレッジフットボールは寂しいものです。今年不発だったフロリダ大、フロリダ州立大には是非とも復活してもらって来年以降のカレッジフットボールを盛り上げて欲しいですよね。