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SECコミッショナー、フロリダ大vsLSU戦開催を強く希望

SECコミッショナー、フロリダ大vsLSU戦開催を強く希望

先週末アメリカ東南部を襲ったハリケーン「マシュー」はいくつかの試合を土曜日開催から日曜日開催に延期させましたが、土曜日の試合がキャンセルされるも未だにその振替開催日が決まっていない試合があります。それがフロリダ大ルイジアナ州立大の一戦です。SECの重要なマッチアップとしてこの試合開催の行方は気になるところですが、SECのコミッショナーであるグレッグ・サンキー氏はお互いのスケジュールの関係でこの試合の開催が容易ではない事を承知の上で、ぜひともこの試合を開催して欲しい意向である事を表明しました。

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「この試合は開催されなければなりません。関係者皆が協力し合いこの試合を開催出来るようにしなければならないのです。」とはサンキー氏。

フロリダ大とルイジアナ州立大は未だ振替日を決定出来ずにいます。11月19日にお互いの対戦相手(フロリダ大はプレスビテリアン大、ルイジアナ州立大はサウスアラバマ大)との試合をキャンセルし、ここでこのSECのマッチアップを開催させるという案が上がっているようですが、少なくともルイジアナ州立大の体育局長、ジョー・アレヴァ氏はこの案に乗り気ではありません。というのは11月24日の木曜日に彼らはテキサスA&M大との試合が組まれている為、ここにフロリダ大との試合を入れると彼らのスケジュールはとたんに厳しいものになるからです。

そして10月22日は現在12位のミシシッピ大、11月5日は1位のアラバマ大、11月12日に22位のアーカンソー大、そして11月24日に6位のテキサスA&M大と対戦することになっており、サウスアラバマ大戦は言わばルイジアナ州立大にとってこの恐ろしいほどに厳しいスケジュールのなかで「クッション」的な役割を担っています。もしこの日にフロリダ大との対戦を組み込むと現在フロリダ大は18位ですから、ルイジアナ州立大はランクチームと5連戦という地獄のスケジュールとなってしまう可能性が出てくるのです。

さらにいえばアーカンソー大からテキサスA&M大までの日にちは12日間。つまり12日間で3つのランクチームとの対戦となるという見方もでき、ルイジアナ州立大には負担が大きすぎると考えているからです。そしてルイジアナ州立大にとってはこの日の試合はホームゲームであり、フロリダ大との試合をフロリダ大で行うとなると1試合分の収入が飛ぶことになります。

既にチケットは売られてしばらく立ちますから、その払い戻しなどした場合相当な出費となるはずです。もちろん他のチームとの対戦をキャンセルするとなればそこにキャンセル費なども発生する事でしょうから、出費はさらにかさむことになるでしょう。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

それでもサンキー氏はこの試合の開催の意味の大きさを説いています。

「我々SECはみな家族のようなものです。お互い譲れないものが存在する家族なのです。私としても彼らの不安やフラストレーションは理解出来ます。私自身にも当然不安材料というものはあります。しかしそれでも協力してこの試合を開催させる手だてを探さなければいけないのです。」

現在7週目に突入という事でまだどのチームがタイトルゲームに出場するかなど当面分かりませんから、この試合を完全にキャンセルしてしまった時のタイトルゲームへの影響があるのかどうかは分かるはずもありません。

別の案としては10月29日に開催すると言う案が挙げられています。この日ルイジアナ州立大は元々試合が無く、フロリダ大はジョージア大との毎年恒例のライバリーゲームが組まれていますが、その前週である10月22日はフロリダ大とジョージア大それぞれ試合が無い為、フロリダ大vsジョージア大を1週間早めて行い、その翌週にルイジアナ州立大とフロリダ大が対戦するというものです。

これを実現するにはジョージア大の協力も必要ですが、その他にNFLジャクソンビルジャガーズとの掛け合いも必要となってきます。というのはこのフロリダ大vsジョージア大戦はジャガーズの本拠地であるエバーバンクフィールドで行われるのですが、10月23日にはジャガーズのホームゲームが組まれており、土曜日と日曜日2連戦を同じフィールドで行う事は芝の関係やスタジアムのデコレーションの関係など様々な方面で調整が余儀なくされます。

もっというと10月29日の翌週(11月5日)にはルイジアナ州立大はアラバマ大との重要な一戦を控えます。現状だとアラバマ大とルイジアナ州立大はこの試合の翌週に試合が無く、この対戦に向けてお互い同じ状況で臨めることになっていますが、仮に29日にルイジアナ州立大がフロリダ大と試合をするとなると、彼らにとってはアラバマ大戦を迎えるまで連戦状態に陥ることになり、休み明けでルイジアナ州立大戦に臨めるアラバマ大と不公平になる、という関係者も居るようです。その連中は29日にアラバマ大も試合をするのであればこの案を考えてもいい、といって居るらしいですが、アラバマ大のニック・セイバン(Nick Saban)監督がこんな案に同意するとは到底思えません。

さらに別の案では12月3日に予定されているSECタイトルゲームを一週間先送りし、この日にフロリダ大とルイジアナ州立大との試合を開催するという案。このタイトルゲームはジョージア州アトランタにあるジョージアドームで行われますが、このジョージアドームはNFLアトランタファルコンズのホームスタジアムでもあります。しかし上記のジャガーズの場合と違い12月の第2週末はファルコンズはアウェーで試合が行われる為、仮にSECタイトルゲームを12月10日に移してもファルコンズとのバッティングはなさそうです。

いずれにせよどの日にちに振替開催したとしても何らかの問題は発生する訳で、そんな状況に対しサンキー氏は「協力し合おう」と訴えているのです。協力し合おうというよりは「皆多かれ少なかれ妥協し合ってくれ」というのが本音だとは思いますが。

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