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カンファレンスチャンピオンへの道【その2】

カンファレンスチャンピオンへの道【その2】

今週はいよいよカンファレンス優勝決定戦が行われる前の最後の週末となります。既にタイトルゲームのマッチアップが決まっているカンファレンスもありますが、そうでないところは今週末の試合の結果によって晴れの舞台に進出できるチームが決定されることになるのです。ここではまだマッチアップが決まっていないカンファレンスを中心にどのチームがそれぞれの優勝決定戦に駒を進めることができるのか見ていきます。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

アトランティックコーストカンファレンス(ACC)

アトランティックコーストカンファレンス(ACC)は新型コロナウイルスで延期になった試合を詰め込むためにスケジュールをシャッフル。その結果ノートルダム大は先週試合をする前に既にタイトルゲーム進出が決まり、また先週バージニア工科大を下したクレムソン大も6年連続の優勝決定戦出場が決定。

ご存じの方も多いかと思いますが、このマッチアップは第10週目に行われたものと同一のカード。この時はオーバータイムの末ノートルダム大が当時1位のクレムソン大を倒す金星を獲得。つまりこれはクレムソン大のリベンジということになります。この時のクレムソン大にはQBトレヴァー・ローレンス(Trevor Lawrence)ら数人の主力選手が欠場しており、今回のタイトルゲームはフルパーワーのクレムソン大対ノートルダム大の対戦に。2週間後が見逃せません。

参考記事震天動地【2020年度第10週目レビュー】


Big 12カンファレンス

Big 12カンファレンスはアイオワ州立大オクラホマ大の対決に。この試合もレギュラーシーズン中の再現となり、この時敗れたオクラホマ大が雪辱を晴らそうとアイオワ州立大に勝負を挑みます。

参考記事波乱万丈【2020年度第5週目レビュー】

最新のCFP(カレッジフットボールプレーオフ)ランキングではアイオワ州立大が驚きの7位に上昇。ランキングの上位チームの動向次第ではアイオワ州立大に僅かながらプレーオフに進むチャンスが残されています。ただ現実的見てそれは奇跡でも起きない限り実現しないシナリオであり、むしろアイオワ州立大としては初のBig 12タイトル(Big 12の前身であるBig 8カンファレンスを含めると1912年以来)と言う方が意味のある目標と言えるでしょう。

Big Tenカンファレンス

Big Tenカンファレンスは先日のニュースでも紹介した通り東地区のオハイオ州立大と西地区のノースウエスタン大の戦いとなります。

ここまで5勝0敗のオハイオ州立大ですが、メリーランド大、イリノイ大、ミシガン大の3試合が新型コロナウイルスの影響でキャンセルになり、「6試合開催しないとタイトルゲームに進めない」というBig Tenの定めたルールが足かせとなって優勝決定戦に進めないかもしれないという危機に瀕していました。

しかしどう見てもカンファレンス内で彼らに敵うチームが存在しない中、彼らをハブることは得策ではないと考えたカンファレンスはこの「6試合ルール」を撤廃。晴れてオハイオ州立大が4年連続タイトルゲームに出場することになりました。

ノースウエスタン大は昨年3勝9敗と惨敗しましたが今年は5勝1敗と立て直し2018年以来となる西地区制覇を成し遂げ頂上決戦へ駒を進めます。2018年度のタイトルゲームでの対戦相手は同じくオハイオ州立大でこの時は45対24と惨敗。今年のオハイオ州立大も大変強力なチームですが、果たしてノースウエスタン大は2年前の雪辱を晴らすことができるでしょうか。

Pac-12カンファレンス

北地区の雌雄は今週末に行われるワシントン大(3勝1敗)とオレゴン大(3勝2敗)の直接対決によって決せられるはず・・・でした。しかしワシントン大で新型コロナが蔓延。これによりアクティブロースターに支障をきたしなんとこのマッチアップが試合前日にキャンセルに。これによりワシントン大が3勝1敗のまま北地区優勝を飾りました。

南地区はというと現在首位を走るのはサザンカリフォルニア大(4勝0敗)でそれを追うのがコロラド大(3勝0敗)という構図。サザンカリフォルニア大は今週末ライバルのUCLAとの試合を控えておりこれに勝てば彼らの地区制覇が決まります。が、もし彼らが負けてコロラド大がユタ大に勝つことがあれば逆転でコロラド大が2016年以来の地区優勝を果たすことになります。

ということで来週のカンファレンスタイトル戦は北地区優勝のワシントン大対サザンカリフォルニア大かコロラド大のどちらかということになります。しかしここで1つ大きな不安材料が。今週のオレゴン大との試合をキャンセルせざるを得なくなったのはワシントン大内での新型コロナウイルスの影響ですが、仮にこの状況が来週になっても好転せずワシントン大がタイトルゲームに出場できなくなる可能性が無きにしもあらずだということです。

普通に考えればこの場合は北地区2位のオレゴン大に出場権が譲られそうなものですが、話によるともしそうなった時サザンカリフォルニア大とコロラド大が共に無敗でシーズンを終えていたとしたら、この2チームをタイトルゲームで戦わせる可能性があるらしいのです。

この2チームは元々11月28日に対戦予定でしたがサザンカリフォルニア大で起きた新型コロナ観戦でこのマッチアップはご破算になっており、この2チームは直接対決をまだ行っていないのです。Big Tenも前述の通りルールを曲げてタイトルゲームをお膳立てしたのですから、Pac-12がそれをしない理由はありません。このあたりの状況も注目したいところです。

サウスイースタンカンファレンス(SEC)

SECタイトルゲームは東地区のフロリダ大(8勝1敗)vs西地区のアラバマ大(9勝0敗)の好カードが既に決定しています。今週末フロリダ大はルイジアナ州立大と、アラバマ大はアーカンソー大との試合を残してはいますが、CFPランキング1位と6位の対決はSECの栄冠だけでなくCFP進出においても大変大きい意味を持っており、見逃せない試合となりそうです。

アメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)

アメリカンアスレティックカンファレンスはシンシナティ大(6勝0敗)とタルサ大(5勝0敗)の対戦となりました。もともとこのカードは今週末に予定されていたものと同一でしたがコロナの関係でキャンセルに。シンシナティ大は現在CFP8位で大外からプレーオフ進出を狙いますが、彼らのレジメ(戦歴)に箔をつけるためにはランカーであるタルサ大(24位)と最後に対戦できたのは不幸中の幸い。上位チームに大混乱でも起きない限り8位から上位4チームに食い込むのは難しいですが、まずは来週のタルサ大戦をしっかりと手中に入れる必要があります。

参考記事最新CFPランキングを分析【2020年度第3回目】

カンファレンスUSA

東地区では木曜日に2位のフロリダアトランティック大がサザンミシシッピ大に敗れてしまいカンファレンス戦2敗目を喫してしまったため、1位のマーシャル大が今週末のノースカロライナ大シャーロット校の試合に負けてもタイブレーカー(直接対決でマーシャル大が既に勝利)でマーシャル大がフロリダアトランティック大を抑えて首位を守るためマーシャル大の優勝が決定しました。

一方の西地区テキサス大サンアントニオ校(UTSA、5勝2敗)とアラバマ大バーミンガム校(UAB、2勝1敗)の戦い。UABはここまで3試合しかカンファレンス戦を開催することができませんでしたが、いまだ1敗しかしておらず今週末のライス大戦に勝てば彼らの地区優勝が決まります。しかしUABが負ければ既に全てのスケジュールを消化したUTSAがタイトルゲーム進出のチャンスを手にすることになります。

ミッドアメリカンカンファレンス

東地区はバッファローの地区優勝が既に決定済み。西地区は今週末のウエスタンミシガン大(4勝1敗)とボール州立大(4勝1敗)の一騎打ちの結果次第。勝ったほうがバッファローとのタイトルゲームに臨むことになります。

マウンテンウエストカンファレンス(MWC)

マウンテンウエストカンファレンスの一番簡単なシナリオは今週ボイジー州立大(4勝0敗)がワイオミング大に勝って2つの椅子のうち1つを手中に収め、もう一つの椅子をサンノゼ州立大(5勝0敗)とネバダ大(6勝1敗)の勝者が手に入れるというものです。しかしもしボイジー州立大が負けてしまうと少々面倒くさいことに。

もしサンノゼ州立大が勝ちボイジー州立大が負けると、ボイジー州立大が唯一の1敗チームとして単独2位に収まるためボイジー州立大とサンノゼ州立大とのタイトルマッチが決まります。

もしネバダ大が勝ちボイジー州立大が負けると、サンノゼ州立大、ボイジー州立大、ネバダ大がそれぞれ1敗となります。この場合のタイブレーカーは勝率で上位2チームがタイトルゲームに出場することになっており、試合数が少ないボイジー州立大が不利になり、結果サンノゼ州立大とネバダ大の再戦がタイトルゲームで行われることになります。

サンベルトカンファレンス

サンベルトカンファレンスは既にコースタルカロライナ大ルイジアナ大ラフィエット校がそれぞれ地区を制してタイトルゲームで顔を合わせることが決定しています。

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