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2018年NFLドラフト終わって・・・

2018年NFLドラフト終わって・・・

カレッジフットボール選手にとってプロの世界への登竜門でもあるNFLドラフトが先週3日間に渡り執り行われ、無事終了しました。笑った者、泣いた者、夢を打ち砕かれた者・・・。様々なドラマを生んだ今年のドラフトも早くも過去のものとなり、今後はドラフトされた選手がルーキーキャンプやプレシーズンキャンプでファイナルロースターに残るべく今以上に必死になり、またドラフトされなかった候補生たちはこれからミニキャンプなどを経てドラフト外フリーエージェント選手として狭きプロの門をこじ開けようと足掻くことになります。ただドラフトされた選手にとってもそれが完全にプロ選手になれるという保証では全く無く、今後も「プロ選手として試合に出場する」という、自分たちの最大の夢に向かって苦難が続いていくのです。

もっともドラフト後のことはNFL関連のウェブサイトの皆様にお任せてして、当サイトでは今回のドラフトの結果をカレッジフットボール界の目線からちょっと分析していきたいと思います。

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ベースボール・マガジン社 (編集)

カレッジ別ドラフト選手数上位ランキング

順位チームRd1Rd2Rd3Rd4Rd5Rd6Rd7合計
1アラバマ大401212212
T2ルイジアナ州立大03100127
T2オハイオ州立大21211007
T2ノースカロライナ州立大10231007
T5フロリダ州立大10120026
T5マイアミ大00121116
T5ジョージア大31100016
T5ペンシルバニア州立大11021106
T9フロリダ大1 1011105
T9UCLA20012005
T9バージニア工科大20002015
T9ワシントン大11010205
T9ウィスコンシン大00012115

ご覧のように昨年度の全米覇者であるアラバマ大が12選手をプロへ送り出しダントツの1位を飾りました。2017年のドラフトでチーム史上最多の10人のドラフト選手を世に輩出したアラバマ大ですが、それをさらに上回る数字。ファーストラウンドだけ見ても4人もの選手(ミンカー・フィッツパトリックダロン・ペインラシャーン・イヴァンズカルヴィン・ライリー)がそれぞれ指名されトップを飾りました。

ちなみに今回4人の選手が第1巡目で選ばれたことにより、アラバマ大は過去10年連続で最低でも1人は第1巡目に指名を受ける選手を世に送り出したことになりました。10年連続でこれを成し遂げたのはこれまで彼らとマイアミ大(1995年から2008年までの14年連続)の2チームしかいません。

考えてみればこれはリクルーティングで強力な威力を発揮すると思われます。高校生選手でもやはり夢はプロでプレーすること。そのプロの世界に少しでも近ずくことができるチームがあるなら行きたいと思う学生も多いのではないでしょうか。そんな時「うちの大学は多くの選手をプロの世界へ送り出している。君もその中の一人になれるよ」なんて言葉を使ってリクルートされたら彼らの心も動いてしまうと考えるのは容易なことです。

そのほかではオハイオ州立大ルイジアナ州立大といった常連チームに混じってノースカロライナ州立大の躍進が目立ちます。第1巡目のブラッドリー・チャブ(Bradley Chubb、デンバーブロンコス)を含めて合計4人DL選手が選択されていったわけですが、これまで中堅と見られていた彼らが昨季シーズン中盤に全米14位にまで位置したことは、今回のドラフトの結果を見れば当然だったのかなと今更ながら思わされます。ただ逆に言えば4人ものDL選手を失ったことはどう考えても彼らの戦力ダウンは避けられないと思われますから、来季デイヴ・ドーレン(Dave Doeren)監督らコーチ陣がどうチームを立て直してくるか見ものです。

一方で昨年11人をプロに輩出して圧倒的な存在感を知らしめたミシガン大は今年たったの二人。最初にドラフトされたCメイソン・コール(Mason Cole、アリゾナカーディナルズ)は第3巡目まで待たなければならず、注目されていたDTマウリス・ハースト(Maurice Hurst、オークランドレイダース)は彼の過去の怪我のせいもあってか第5巡目まで滑り落ちてしまいました。

フィールド場の結果でも(8勝5敗)NFLドラフトでも惨敗したミシガン大。ただ考えようによっては上に挙げたノースカロライナ州立大のケースの逆で、ミシガン大からそこまで戦力が流出していないとも取れます。彼らは先日元ミシシッピ大のタレントQBシェイ・パターソン(Shea Patterson)をトランスファーで獲得しましたから、昨季の残念なシーズンを挽回してくるかもしれません。


ポジション別ドラフト選手数

ポジション人数主な選手
QB13ベーカー・メイフィールド
(オクラホマ大→クリーブランドブラウンズ)
RB/FB21サクオン・バークレー
(ペンステート→ニューヨークジャイアンツ)
WR33D.J.モアー
(メリーランド大→カロライナパンサーズ)
TE15ヘイデン・ハースト
(サウスカロライナ大→ボルティモアレイヴンズ)
OL38クエントン・ネルソン
(ノートルダム大→インディアナポリスコルツ)
【OT=19、OG=9、C=10】
DL46ブラッドリー・チャブ
(ノースカロライナ州立大→デンバーブロンコス)
【DE=22、DT=24】
LB36ロクアン・スミス
(ジョージア大→シカゴベアーズ)
【ILB=17、OLB=19】
CB29デンゼル・ワード
(オハイオ州立大→クリーブランドブラウンズ)
S18ミンカー・フィッツパトリック
(アラバマ大→マイアミドルフィンズ)

第1巡目だけでQBが5人も指名された今年のドラフト。栄えある「ドライチ」にはオクラホマ大のベーカー・メイフィールド(Baker Mayfield、クリーブランドブラウンズ)。ドラフト直前にブラウンズとのマッチングが急浮上して見事トップピックに。2番手にはサザンカリフォルニア大サム・ダーノルド(Sam Darnold、ニューヨークジェッツ:総合3位)。ドラフト直前に人種差別語を含んだ複数の高校時代のツイートが暴露されてドラフトでの状況に不安要素を残していたワイオミング大出身のジョシュ・アレン(Josh Allen、バッファロー・ビルズ総合7位)が3番手に。4番手にはUCLAの異端児、ジョシュ・ローゼン(Josh Rosen)が。そして第1巡目最後の選手として指名されたのがルイビル大出身のラマー・ジャクソン(Lamar Jackson、ボルティモアレイヴンズ:総合32番目)となりました。

アレンやローゼンがNFLで即戦力となると言われ続けてきた所に、プロQBとしてはやや小柄なメイフィールドがトップでドラフトされるという多少のサプライズはありましたし、ポケットパサーが好まれるNFLでその可能性に不安材料があるとささやかれていたジャクソンがドラフトされたのにもちょっとした驚きを感じました。

またハイズマントロフィー受賞QBが二人(2016年にジャクソン、2017年にメイフィールド)もファーストラウンドで指名されていったというのは非常に印象深いです。

選手としてのタレントという意味で今回最高評価を受けていたペンシルバニア州立大出身のRBセイクワン・バークリーはニューヨークジェッツへ。WR陣は33人がドラフトされたものの、世間を騒がすような逸材がこのドラフトに存在していなかったようにも思えます。

注目したいのはOG。OTと比べるとドラフトではこれまで幾度となくその価値が疑問視されてきたOGのポジションでしたが、今年はノートルダム大出身のクエントン・ネルソン(Quenton Nelson、インディアナポリスコルツ)がOL選手としてトップ指名(総合6位)されました。それだけでなくジョージア大出身のアイゼア・ウィン(Isaiah Wynn、ニューイングランドペイトリオッツ)も第1巡目(総合23位)で選ばれるなど、OGにスポットが当たった年となったのではないでしょうか。

一方ディフェンスでは、昨年56選手もドラフトされたDB陣が今年は47選手と数を少し減らしました。それでも第1巡目だけで6人のDBがドラフトされていったことを見ればこのポジションがいかにチームのディフェンス構築において重要かが見えてきます。彼らには最高の身体能力が求められる上に怪我がつきものですから、能力の高いDB選手は多いに越したことはないのでしょう。

カンファレンス別ドラフト選手数(FBS)

サウスイースタンカンファレンス(SEC)53
アトランティックコーストカンファレンス45
Big Tenカンファレンス33
Pac-12カンファレンス30
Big 12カンファレンス20
アメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)18
カンファレンスUSA10
マウンテンウエストカンファレンス(MWC)9
独立校/無所属6
ミッドアメリカンカンファレンス(MAC)5
サンベルトカンファレンス3

2006年から7年連続でナショナルチャンピオンを輩出してきたサウスイースタンカンファレンス(SEC)は名実ともにカレッジフットボール界で王者が集うカンファレンスとされていました。しかし2013年と2014年にそれを他のカンファレンスに譲ると、いよいよSECの独壇場も終わりを告げたかと誰もが思ったものでした。そんな中でもアラバマ大は2015年にナショナルタイトルをSECに持ち帰るなど一人気を吐いていました。しかし彼ら以外のSECチームが軒並み力を落とすとSECも凋落したという意見はあとを絶ちませんでした。

そんな中昨年のナショナルタイトル争いは見事にアラバマ大とジョージア大というSEC出身チーム同士の戦いとなり、結果はご存知の通りアラバマ大が劇的な勝利を挙げたわけです。カービー・スマート(Kriby Smart)監督の手腕が早くもジョージア大で開花したおかげでカンファレンス衰退の声を一蹴したのです。

今回のNFLドラフトにおいてもSECが超カレッジ級のタレント選手をどのカンファレンスよりも多く保持していることが明らかになりました。アラバマ大の12人に始まり、ルイジアナ州立大の6人、ジョージア大、フロリダ大の5人などいつもの顔ぶれが多くの選手をプロの世界へ送り出しました。

昨年Big 12カンファレンスは「パワー5カンファレンス」の一員ながらその下位組織とも言える「グループオブ5カンファレンス」所属のアメリカンファスレティックカンファレンス(AAC)にドラフト選手数で抜かれるという体たらくを見せてしまいましたが、今年は何とかそのメンツを保ちました。

またFBS(フットボールボウルサブディビジョン)以外でもFBSの実質下部組織であるFCS(フットボールチャンピオンシップサブディビジョン)から19人、さらにはNCAA2部リーグからも4人がドラフトされました。ビッグリーグに所属していなくても、素質さえあればそれを評価してくれる人がいるということです。それはFBS以外でプレーしている選手たちにとっても大きな糧になりますよね。

2018年NFLドラフトの風景

メイフィールドが初の・・・

何度も言うようですが、このドラフトではスカウティングコンバイン、そしてプロデーを経て多くの有識者たちはサザンカリフォルニア大のサム・ダーノルドかワイオミング大のジョシュ・アレン、ないしUCLAのジョシュ・ローゼンが今年のトップQBと捉えており、この三人のうちのだれがクリーブランドに拾われるのか、というのが主な予想点でした。しかし蓋を開けてみればオクラホマ大のベーカー・メイフィールドが「ドライチ」選手の称号を掠め取ったわけです。

ハイズマントロフィーを獲得し、ドライチ選手にもなったメイフィールドですが、彼が今回総合1番目に選ばれたことでNFLドラフト初の記録を樹立させていたのです。それは彼が近代ドラフト史上初めてウォークオンとしてカレッジキャリアを始めた選手として初のドライチ選手となったことでした。

実はメイフィールドはもともとテキサス工科大にウォークオン(スポーツ奨学金もなく自力で入部してきた選手)として入部。そして1年後に転校してオクラホマ大に編入するのですが、ここでもウォークオン選手としてチームに参入。つまり彼は2つのチームで2度もウォークオンとして入部を果たしていたということです。

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テキサス工科大のウォークオンとして大学キャリアを歩み始めたメイフィールド

高校当時メイフィールドは全国のQBのなかでも42番目という必ずしも多くのカレッジチームから声をかけられていた選手ではありませんでした。そして自力で入部したテキサス工科大では2013年に今で言うFBSチームの中でも初めてウォークオンの1年生(True Freshman)として先発QBに指名されます。彼を大抜擢したのはこの時ヘッドコーチデビューを果たしていた現テキサス工科大監督のクリフ・キングスバリー(Kliff Kingsbury)氏でした。

テキサス工科大のコーチ陣との「行き違い」がありこのシーズン後にトランスファーすることを決意したメイフィールドは子供の頃からの夢のチームであったオクラホマ大に転校。2014年は転校ルールのためプレーできませんでしたが、2015年シーズンは先発QBの座を見事掴み取り、2017年までの間の3年間で数々の白星をオクラホマ大のために献上し、昨年には個人賞として最高栄誉であるハイズマントロフィーを受賞。一介のウォークオンQBがハイズマンを手に入れ、おまけにドラフトで総合1位で指名されるというシンデレラストーリを自らやってのけたのです。

アメリカンドリームを地で行くような人物だったわけですね。

シャキーム・グリフィン、ドラフトされる!

スカウティングコンバイでも紹介しましたし、「ドラフトの見どころ」の投稿でも紹介しましたが、セントラルフロリダ大出身のLBで左手首より先が無いシャキーム・グリフィン(Shaquem Griffin)がプロのチームから声がかかるのかということは皆が興味を持っていたことではないでしょうか。

【関連記事】2018年NFLスカウトコンバインの風景

そして待つこと3日目、第5巡目にシアトルシーホークスからついに誘いの声が上がったのです!

シーホークスのGMシュナイダー氏がグリフィンを指名することを本人に電話。嬉しすぎて「息ができない!」と連呼するグリフィン!

そしてテレビで全国にグリフィンが指名されたことを伝えられる瞬間を家族・友人らで分かち合う!

コンバインでは義手をつけてベンチプレスをこなし、40ヤードダッシュではLBとしては俊足の4.38秒を記録してコンバインで話題をかっさらいました。もっとも後日この時の40ヤードダッシュの記録は誤審だった可能性が高く、本当のタイムは4.5秒台だったことが濃厚であるという報道も出ましたが、今となってはそんなことはどうでもいいですよね。

粋だなと思ったのは、グリフィンの双子の兄であり、同じくセントラルフロリダ大の卒業生であるCBシャキール・グリフィン(Shaquill Griffin)もまたシアトルシーホークスの現役選手であるということ。身体のハイディキャップを乗り越えたグリフィンに彼の双子の兄であるシャキールとチームメートになれる機会を与えたシーホークス。もちろん戦力を期待して今回グリフィンを獲得したのでしょうが、全部ひっくるめてとっても良いストーリーだなぁと思わされました。

あとはプロ選手の一人として腕のハンディに左右されることなく今後プロの世界で活躍してほしいものです。

ちなみにその障害を乗り越えてNFL入を果たしたグリフィンに感動して彼のファンになったという、片腕のチアリーダーのビデオがちょっとバズっています。

Mr. Irrelevant

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華やかな第1日目の第1巡目から始まり3日間かけて行われるNFLドラフトですが、3日目になると4巡目から7巡目までを一気に行うことになり、これは本当にドラフトが大好きな人出ない限りずーっと座ってテレビを見続けることは困難であると言わざるを得ません。ただ、第7巡目に入りドラフトが佳境に入ると人々の興味は自ずと「Mr. Irrelevant(ミスター・イレレヴァント)」が誰になるのかということに向いていくことになります。

「Mr. Irrelevant」とは直訳すれば「もっともインパクトのない選手」と言えるかと思いますが、要するにドラフトで一番最後に指名される「ドベ選手」のことを言います。ドラフトが終わりに近づくにつれてドラフト候補者は自分が指名されるのかどうかという気持ちで居ても立ってもいられなくなります。そういう極限状態で選ばれるというのはその本人にしか理解できないなんとも言えない気持ちになるに違いありません。

【関連記事】NFLドラフトに関する逸話

そして今年の「Mr. Irrelevant」はサザンメソディスト大(SMU)出身のWRトレイ・クウィン(Trey Quinn、ワシントンレッドスキンズ)となりました。元々ルイジアナ州立大に入学したクウィンは3年次にSMUに転校。2016年度はトランスファーの規定でプレーできませんでしたが、昨年は1236ヤードに13TDと活躍。ドラフトでは注目度が上だったコートランド・サットン(Courtland Sutton、1085ヤード、12TD)を数字の上では上回ったのです。

ドラフトでは一番最後に指名されたクウィンですが、果たして彼はここから這い上がってファイナルロースターに残れるでしょうか?

オレゴン州立大の記録、途絶える

Pac-12カンファレス所属で最近はタイトル争いに絡んでくることがないオレゴン州立大ですが、そんな中でも彼らは長らくドラフトに引っかかる選手を毎年のように輩出してきました。しかし残念ながら今年のドラフトでは同チームからは誰一人としてプロから声がかかることがなく、ここまで17年連続で出身選手をプロに送り出してきた記録が途絶えてしまったのです。

昨年シーズン途中にゲリー・アンダーセン(Gary Andersen)監督がチームをさり、今年からはジョナサン・スミス(Jonathan Smith)監督がチームを率いることになりますが、オレゴン州立大が再び強くなって卒業生を日曜日のプロの試合で拝む日が来るでしょうか?

ちなみに彼らのライバルであるオレゴン大は2017年のドラフトでオレゴン州立大と同じようにドラフトされた選手が皆無となってしまいましたが、今年はなんとか二人(RBロイス・フリーマンがデンバーに、OTタイレル・クロスビーがデトロイトに)がドラフトされていきました。

ドラフト史上初めての試み

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NFLドラフトは年を追うごとに形を変え、今では4月の一大イベントにまで発展しました。かつてはホテルの一室でひっそりとオーナーだけで行われていたことを考えると、今のメディアでの取り上げられ方やそのセッティングなどはかつてでは考えられないことです。

ドラフトが一種のエンターテイメント性を持ち始めたのは80年代にESPNがテレビ中継を始めたことが発端ですが、それでも当時もホテルのボールルームで行うなど一定の規模が維持されていました。1965年から1994年まではニューヨーク市マンハッタンのプラザホテルやルーズベルトホテル、ワルドフ、シェラトン、マリオットなどの有名ホテルで開催され、そこから規模が大きくなるとマディソンスクエアガーデンやレディオシティーホールなどに場所を移しながら屋内で続けられました。2015年には半世紀ぶりに開催地を変更してイリノイ州シカゴ市で開催。さらに昨年はペンシルバニア州フィラデルフィア市のアートミュージアムで行われるなどしてきたのです。

しかし今年はダラスカウボーイズの本拠地であるAT&Tスタジアム(テキサス州アーリントン市)で大々的に開催。ここに訪れたファンの数もかつてとは比べ物にならないほどに登りました。とにかく派手でしたね。

そしてもう一つ今年から変わった手法を取り入れたのは、指名選手を発表する際にこれまでのようにコミッショナーのロジャー・グッデル(Roger Goodell)氏が選手名をお披露目するだけでなく、様々なゲストがその役を務めました。かつての名プレーヤー、現役の選手、退役した軍人、障害を持つNFLのファン、冬季五輪の米カーリングチーム、スターウォーズのキャラクターから、喋るオウムまで・・・。とにかくエンターテイメント性が強いドラフトになっていました。

 なんだか安っぽい演出もありましたが、3日間で同じことを繰り返すよりは今回のほうがよっぽどTVの前でみていられる感が高かったですね。

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