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最近のニュースをおさらい②

最近のニュースをおさらい②

ここ数週間の間で起きた、当サイトで拾い損ねたニュースをざっくり紹介します。

陸軍士官学校17、海軍士官学校10

先週土曜日に行われた陸軍士官学校海軍士官学校のマッチアップは歴史的に見てカレッジフットボール界でも随一のライバリーと言われています。そんな試合をここまでご紹介できなかったのは不徳の致すところですが・・・。

過去20年間では海軍士官学校が陸軍士官学校を圧倒していましたが、最近は陸軍士官学校が盛り返し、2016年と2017年に2連勝。そして今年も17対10という僅差でしたが陸軍士官学校がライバル対決を制し、同カード3連勝をおさめてサービスアカデミー(陸軍士官学校、海軍士官学校、空軍士官学校)の総当りの勝者に贈られる「総司令官トロフィー(Commander-in-Chief Trophy)」を手に入れました。

海軍士官学校は今季たったの3勝と絶不調のシーズンとなりましたが、少なくとも10勝の陸軍士官学校を最後まで苦しめる、まさにライバル関係ならではの試合展開に持ち込むことは出来ました。が、ジェフ・モンケン(Jeff Monken)監督の指揮する陸軍士官学校は14連敗のあと3連勝と完全に形成を逆転させ、モンケン監督のコーチとしての株を上げるのに十分すぎる働きを見せました。

【ハイライト動画】

 


UNCに新DCと新OCが就任

上に挙げたようにモンケン監督の下陸軍士官学校は大変な飛躍を遂げていますが、トリプルオプションオフェンスを用いながらここまでの成績を残せてきたのはディフェンス力の向上が挙げられるでしょう。それに大きく貢献してきたのがディフェンシブコーディネーターのジェイ・ベイトマン(Jay Bateman)氏ですが、今回マック・ブラウン(Mack Brown)新監督の下で再建を目指しているノースカロライナ大がベイトマン氏を同チームの新DCに引き抜きました。

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過去5年間陸軍士官学校でDCを務めてきたベイトマン氏の手腕は確かなもの。特にここ3年間でチームのディフェンス力は全米トップ10に入るほどなのです。確かにオフェンスがトリプルオプション使いであるため、ディフェンス陣がフィールドに居る時間は極端に短いのですが、それでもコーチング市場でベイトマン氏の名前は上位に連なっていましたから、ブラウン監督としてはベイトマン氏入閣は喜ばしいニュースです。

そしてそしてブラン監督の新OCには元ミシシッピ大OCのフィル・ロンゴ(Phil Longo)氏が就任することになりました。パスを多用するロンゴ氏のオフェンス理論は現在のカレッジフットボール界でも最先端を行くもの。現場から5年間も離れていたブラウン監督ですが、「オールドスクール」の考えにとらわれることなく、現在の主流のオフェンススタイルを取り入れようとする当たりは、これまでスポーツ専門局のESPNで数々のカレッジフットボールゲームを解説してきたことが活きているのかもしれませんね。

カンザス州立大新監督にNDSUのクリーマン監督

先日カンザス州立大の「生き仏」ビル・シュナイダー(Bill Snyder)監督がついに現役から引退することを表明しましたが、その後釜に現在FCS(フッロボールチャンピオンシップサブディビジョン)のノースダコタ州立大で監督を務めているクリス・クリーマン(Chris Klieman)監督が座ることが明らかになりました。

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今季でノースダコタ州立大5シーズン目を送っているクリーマン監督。この間の戦績は67勝7敗でFCSのナショナルチャンピオンにも実に3度も輝いている強者。そして今年もつい先日FCS準決勝戦でライバルのサウスダコタ州立大を破って決勝戦(来年1月5日)でイースタンワシントン大と対決することになっています。クリーマン監督はこのプレーオフが終了するまでノースダコタ州立大を指揮しますが、おそらくカンザス州立大での新コーチ陣の組閣などを兼任しながら自身4度目のタイトル獲りを目指すことになるでしょう。ちなみにもし4度目の全米制覇を成し遂げれば、かつて同じFCSのヤングスタウン州立大にて4度のナショナルタイトルを手にし、後にオハイオ州立大でもFBSの全米タイトルを獲得したジム・トレッセル(Jim Tressel、現ヤングスタウン州立大学長)氏に並ぶことになります。

カンザス大に強力助っ人参戦

カレッジフットボール界では選手が転校して別のチームでプレーするという「トランスファー」というシステムがよく使用されます。しかしこれは大学同士だけに限らず、短大からのトランスファー選手を受け入れる大学も多々あります。短大レベルでプレーする選手にはそれぞれ経緯がありますが、2年間プレーした後に大きな大学で選手を続けるというケースは珍しくありません。

そして先日レス・マイルズ(Les Miles)氏を新監督に起用し、アーバン大から新OCを引き抜くなどしてチーム再建を目指すカンザス大は短大からのトランスファーを目指す選手の中で全米ナンバーワンQBと評価されているトーマス・マクヴィティ(Thomas MacVittie)を入部させることにこぎ着けました。

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元々ピッツバーグ大でカレッジキャリアをスタートさせたマクヴィティ。1年間の在籍時間を経てアリゾナ州にある短大へトランスファーしたのですが、マイルズ監督がルイジアナ州立大時代にマクヴィティをリクルートしていたというバックグラウンドもあり、この度3年の時を経て紆余曲折ありながらもマクヴィティをマイルズ監督が口説き落としたことになります。彼が即先発QBになるのかは分かりませんが、ランクの高い選手がカンザス大を選ぶということは、既に彼らがリクルーティング戦争でそれなりの「バズ」を起こしているという証拠ですね。

元ノートルダム大ブラウン氏のハイズマントロフィーが競売に

カレッジフットボール選手ならば誰もが憧れるハイズマントロフィー。それを手にすることができれば一生その名をこの世に刻むことが出来るという大変貴重なアワードですが、一方でそのトロフィーが競売にかけられるということもごく稀にあります。そしてこの度1987年に獲得した元ノートルダム大WRのティム・ブラウン(Tim Brown)氏のトロフィーが競売にかけられ、競売にかけられたハイズマントロフィーとしては最高額となる43万5763ドル(1ドル100円計算で約4350万円)で競り落とされたことが明らかになりました。

ブラウン氏はノートルダム大でハイズマントロフィーを受賞したあとNFLのオークランドレイダース(入団当時はロサンゼルス)で主にプレー。9度もプロボウルに選出された彼は2009年にカレッジフットボール殿堂入り、そして2015年にはNFL殿堂入りを果たしました。そんな業績を持つブラウン氏ほどの人物がハイズマントロフィーを手放してしまった理由はよく分かりません。が、その価値は競り落とされた額を見ても分かる通りかなりのものです。

今まで競りに出されたトロフィーは今年初めに約4000万円で競り落とされた元コロラド大RBのラシャーン・サラーム(Rashaan Salaam、故人)氏のもの、同じく今年1937年に元イェール大クリント・フランク(Clint Frank、故人)が獲得したトロフィー(約3170万円)、1968年にサザンカリフォルニア大O.J.シンプソン(O.J. Simpson)氏が獲得したトロフィー、そして同じくサザンカリフォルニア大RBで1979年にチャールズ・ホワイト(Charles White)氏が獲得したもの(約1840万円)があります。しかし1999年以降にトロフィーを獲得した選手はそれを売りに出してはいけないという決まりにもなっています。

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