2019年オフシーズンニュースまとめ【その9】

AACとESPNの新契約

グループオブ5」カンファレンス群の中でももっとも「パワー5」に近いとされているのがアメリカンアスレティックカンファレンス(AAC)ですが、彼らはこの度アメリカのスポーツメディア最大手、ESPNと試合放映権を巡る巨額の契約更新を行いました。

これによるとESPNがAAC所属チームの試合を放映する権利を今後12年間有する代わりにAACはESPNから総額10億ドル(1ドル100円計算で1000億円!)が支払われることになるそうです。1年間で換算すると約83億円。そしてこれを所属する12チームで山分けすると1チーム7億円弱を毎年手にする計算になります。

ただこれは各大学にとっては大変聞こえの良い話ですが、試合をテレビで見たいファンは今後ESPNが展開するストリーミング「ESPN+」を購買しなければならなくなります。だからこそESPNがAACとここまで莫大な契約を結んだわけです。アメリカではTV離れは加速していますから、このようなメディアのコンテンツ提供モデルが今後も増えていくことでしょうね。


使いすぎ?

昨年大不調の末シーズン途中にルイビル大監督の職を辞したボビー・ペトリノ(Bobby Petrino)氏。2016年、2017年はハイズマントロフィーも受賞したQBラマー・ジャクソン(Lamar Jackson)を擁し一斉を風靡しましたが、ジャクソンが去った昨年は2勝10敗とまさかの惨敗。ペトリノ氏は10試合目を終え2勝8敗となったところで大学側から見限られたのでした。

【関連記事】ルイビル大、ペトリノ監督を解雇

ルイビル大は新たにアパラチアン州立大スコット・サターフィールド(Scott Satterfield)監督を監督に抜擢し新たな体制で2019年度のチーム作りに精を出しているところですが、最近公表された文書によるとペトリノ氏がルイビル大で費やしたリクルーティング関連費が予算を大きく上回っていたことが明らかになりました。

ペトリノ氏在籍4年間でのリクルーティング関連の支出はおよそ100万ドル(約1億円)。しかも最後の2シーズンは予算の倍近い額を実際に使っていたと言うのです。2017年度のリクルーティング予算が32万ドル(約3200万円)だったところ、実際に彼が使ったのは70万ドル(約7000万円)だったそうです。

もちろんリクルーティングが成功したかどうかはただ単に何人のブルーチップ(評価の特に高い選手たち)選手を抱き込むことができたかどうかで判断されるものではなく、実際にそうやって勧誘してきた選手がそれに見合う結果をフィールド上で発揮できるかにかかっています。ですから昨年2勝10敗に沈んだのはペトリノ氏のリクルーティングが不成功だったからと言うわけではありませんし、ペトリノ氏の息のかかった選手たちが今後花咲くことになるかもしれません。

しかしながらやはり結果がすべてとも言えるこの世界、「これだけリクルーティングにお金を使い込んでおいて2勝10敗かよ!」と思ってしまう一般人の考え方も理解できますよね。


アラバマ大のアシスタントコーチたちのお給料は・・・

今オフアトランタファルコンズのオフェンシブコーディネーター(OC)の職を解かれたスティーブ・サーキジアン(Steve Sarkisian)氏ですが、彼はあらたにアラバマ大のOCに再就任することが決まりました。

ワシントン大サザンカリフォルニア大で監督を歴任したサーキジアン氏はプライベートでの問題(主にアルコール依存症)が遠因で2015年度シーズンにサザンカリフォルニア大から解雇されました。しかし20016年度にはアラバマ大のオフェンシブアナリストとしてチームに帯同。そしてCFPナショナルタイトルゲームに進出したアラバマ大は決勝戦でクレムソン大と対決することになりますが、この試合の1週間前に当時OCを務めていたレーン・キフィン(Lane Kiffin)氏が辞任。そしてキフィン氏の跡をついで急造OCとなったのがサーキジアン氏でした。

その後アラバマ大で正式にOCとなる流れでしたが、ファルコンズのOCを打診されこれを受諾。過去2年間はプロでその腕を試していたのです。が、サーキジアン氏主導のファルコンズオフェンスは思ったような結果を残せず、この挑戦はたったの2年で幕引きを迎えました。

一方アラバマ大はOCだったマイク・ロックスリー(Mike Locksley)氏がメリーランド大新監督に就任したためこの席が空いており、そこに白羽の矢が立ったのがサーキジアン氏だったというわけです。

そんなサーキジアン氏ですが、今回提示された契約額がなかなかの破格でした。3年契約で総額約480万ドル(約4億8千万円)という金額はアシスタントコーチとしてはカレッジレベルで言えば10本の指に入る(7位)ほどの高給取りということになりました。

またディフェンシブコーディネーターのピート・ゴールディン(Pete Golding)氏も3年で総額350万ドル(約3億5千万円)ということで、これは中堅大学の監督よりも高いお給料ということになります。

もっといえばアラバマ大は2019年度にアシスタントコーチ10人に支払う給与が760万ドル(約7億6千万円)ということで、潤沢な資金があることが容易に想像できますし、良いコーチを留められるのであれば出費は惜しまないという意気込みが見え隠れしますね。

ちなみに最高給取りであるコーディネーターはルイジアナ州立大のディフェンシブコーディネーター、デイヴ・アランダ(Dave Aranda)氏で年収250万ドル(約2億5千万円)だそうです(サーキジアン氏の初年度年俸は150万ドル)。

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